1984年にドイツのハンブルクで結成されたヘヴィメタルバンド。
現在のメロディック・パワー・メタル(メロスピ)のサウンドとイメージを作り上げ、このジャンルの先駆者として知られる。
バンド名は、当時メンバーだったIngo Schwichtenbergが映画『ハロウィン』からとったもの。
スペルをHalloweenではなくHelloweenにしたのは、メタルっぽくHell(地獄)を入れようとベーシストのMarkus Grosskopfが提案したからという。
当初ボーカルはギタリストのKai Hansen(結成者でリーダー的存在だった)であったが、その後Michael Kiskeの加入して『Keeper of the Seven Keys』シリーズ2作を発表し、世界的に高い評価を得るようになる。
Michael WeikathやKai Hansenらが作曲したパワーメタルサウンドに、Michael Kiskeによる声量豊かなハイトーンボーカルが乗るという、いわゆるメロディック・パワー・メタル(スピード・メタル)の基本とも言うべきサウンドをここで確立した。
しかし、一方でNoise Recordsとの醜悪な契約状態が内部の人間関係に歪みを生じされていく。1989年にはHansen(後任としてRoland Grapowが加入)、1993年にはKiskeがWeikathとの確執により相次いで脱退(両者とも現在は和解している)。同時に、統合失調症を抱えアルコールやドラッグにも染まって演奏できなくなったIngoも解雇し、結果的に彼を自殺にまで追い込んでしまう。
残されたバンドはヴォーカリストのAndi Deris、ドラマーのUlrich Kuschを加入させ、6thアルバム『Master of the Rings』を発表。バンドの本来の音楽性を取り戻し、復活を遂げる。
2000年に北米進出を狙って制作された9thアルバム『The Dark Ride』を発表。プロデューサー2人を起用し、弦楽器のダウンチューニングを採用して既存路線からの脱却を図り、混乱した制作になった。ここでもWeikathとRoland Grapowが対立、GrapowがKuschとサイドプロジェクト(Masterplan)を進めていることもWeikathの癪に障り、2人とも解雇される。後任としてギタリストSascha Gerstner、ドラマーMark Crossが加入。しかし、Markは病の治療のために即離脱し、残ったレコーディングは偶然休暇で近くにいたMotörheadのMikkey Deeに依頼して10thアルバム『Rabbit Don't Come Easy』(2003年)を発表。この作品から、Saschaと共にMarkus Grosskopf作曲の楽曲も本格的にアルバムに収録されるようになる。結局後任は2005年に正式加入したDaniel Löbleに落ち着き、この歴代最長のラインナップで現在に至る。
このような度重なるメンバー交代のため、デビュー以来のメンバーはギターのMichael WeikathとベースのMarkus Grosskopfだけである。
現メンバーではAndi Deris(一番多作)、Michael Weikath、Sascha Gerstner、Markus Grosskopfがそれぞれ作曲をしているが、他のメンバーと共作するのは基本的にAndi Derisだけである。
2015年までに世界で800万枚以上を売り上げている。
Current members (リーダーはMichael Weikath)
Andi Deris – lead vocals (1993–present)
Michael Weikath – lead guitar (1984–present)
Sascha Gerstner – guitar (2002–present)
Markus Grosskopf – bass (1984–present)
Daniel Löble – drums (2005–present)