1985年3月にNoise RecordsよりリリースされたデビューEP。
Helloweenの前身は1978年にKai Hansen(ボーカル・ギター)とPiet Sielck(ギター)がハンブルクで結成したGentryというバンド。1981年にSecond hellへ改名し、Ingo Schwichtenberg(ドラム)・Markus Grosskopf(ベース)が加入したが、エンジニアになるためにSielckが脱退。今度はIron Fistに改名した。1982年、ギタリストのMichael Weikathは自分のバンド、PowerfoolにHansenを誘うが、結局WeikathがIron Fistへ加入した。
この経緯でHelloweenにバンド名が確定し、1984年にNoise Recordsのコンピレーションアルバム『Death Metal』に『Oernst Of Life』・『Metal Invaders』の2曲で参加。このアルバムには、同じハンブルクのバンドで、当時Helloweenよりビッグと見なされていたRunning Wildも参加していた。同年、Noise Recordsと正式に契約した。
ジャケットはHelloweenのマスコット「Fang Face」が、カボチャから顔を出しているイラスト。レコードのレーベル面に、このジャケットのイラストが描かれたピクチャーディスクが限定で発売された。ボーナストラックとして「Surprise Track」が収録されている。
発売直後に1万5千枚が売れ、追加プレスも含めると最終的に4万枚を売り上げ、当時地元バンドの競争が激しかったハンブルクで、彼らの存在を知らしめることになった。しかし、有名になる一方で、Helloweenを慕っていた人達から急に非難されるようになり、ハンブルクのデスメタルシーンからは「コマーシャルになり過ぎてメタルを裏切った」などと批判されたという。
Recorded:Musiclab Studio, Berlin, Germany, January–February 1985
Producer:Helloween