この曲を聴け!
最近の発言
No Matter What / Yeah! / DEF LEPPARD (MK-OVERDRIVE)
Invincible / DEMON (失恋船長)
Defiance / PRAYING MANTIS (失恋船長)
Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted / NIGHTWING (火薬バカ一代)
Stand Up and Be Counted / NIGHTWING (火薬バカ一代)
Heathen Cross / CLOVEN HOOF (失恋船長)
CLOVEN HOOF (失恋船長)
Time Assassin / CLOVEN HOOF (失恋船長)
CLOVEN HOOF (失恋船長)
Age of Steel / CLOVEN HOOF (失恋船長)
Eye of the Sun / CLOVEN HOOF (失恋船長)
A Sultan's Ransom / CLOVEN HOOF (失恋船長)
Madame Guillotine / Hell, Fire and Damnation / SAXON (HIGASHI)
Cloven Hoof / CLOVEN HOOF (失恋船長)
Revelations / Piece of Mind / IRON MAIDEN (失恋船長)
Revelations / Piece of Mind / IRON MAIDEN (名無し)
Stay Hard / RAVEN (失恋船長)
Gimme Some Lovin' / The Pack is Back / RAVEN (MK-OVERDRIVE)
Hell, Fire and Damnation / SAXON (失恋船長)
SAXON (HIGASHI)
Chains of Misery / Fear of the Dark / IRON MAIDEN (名無し)
Chains of Misery / Fear of the Dark / IRON MAIDEN (名無し)
The Rage Within / Sons Of Malice / SAVAGE (cri0841)


MyPage

NWOBHM - 最近の発言
モバイル向きページ 
解説 - 最近の発言
新しいコメント・評価 (タイトルをクリックすると当該項目に移動します)


No Matter What / Yeah! / DEF LEPPARD
パワーポップの元祖とされるこの曲をカバーしたHM/HRアーティストをつい最近2例聴いてきましたが、いずれも米国のバンドでした。もうちょい捜索範囲を広げたら…ありましたよ、やっと本命登場、やはり英国のバッドフィンガーですもの英国のバンドがカバーしてこそ生きるような気がします。本作自体カバー曲ばかり、しかもオリジナルは、大体アメリカンが好きでブリティッシュに疎い私はよくわからんですがほとんど英国のアーティストばかりですね。これだけ徹底されると思わずユニオンジャック万歳!と叫びたくなります。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-10 01:11:29)


Invincible / DEMON

今年はベテランが豊作だ。JPもくだらねぇYouTuberが開発したインスタントラーメンみたいに話題性だけで中身がスカスカの回帰作FIREPOWERというアルバムを世に送り出しガッカリさせられた。あんなもん、JPなら簡単に作り出せたであろう。紆余曲折を経た苦悩や創作に対する前向きさを微塵も感じないインスタントアルバムだったが、彼らがその最大の汚点をInvincible Shieldにて雪ぎ落とした。
SAXONも前作よりも、さらに80年代的なスタイルの音楽性を披露、サクソンアメリカンナイズドなどと寝ぼけたことを言い、手のひらを返し雑誌のレビューに踊らされ、権力者に簡単に抱かれる尻軽連中を嘲り笑った傑作を世に送り出した。
個人的にはたまらん思いである。

Frontiers Musicからリリースされた今作、ここにきてDEMONは自らのアイコンとなるような傑作をリリースした。邪悪なジャケと音楽性の乖離が話題となった1st。とくに彼らの場合はDEMONと名乗っているので、おどろおどろしいドゥームや厳ついメタルを想像させたのだが、もっとポップセンスを生かした70年代的ロックよりのアプローチを取るバンドである。
キーボードと夭折したマル・スプーナーの元、ペストと訳せるプログレッシブなアプローチを試みて大成功した傑作The Plagueを1983年にリリース。バンドは最盛期を迎えるも、音楽性的に、ターゲットは狭かったと言えよう。

特にシンガーのデイブ・ヒルが醸し出す、塩っ辛いオッサン声、これは女子受けしない。そんな玄人好みのサウンドはマニア御用達とるのだが、新たなる聖典と呼べる傑作をリリース。Taking the World by Stormのようなメロディックメタルではなく、もっと古典に根ざしたサウンドを披露。自らのルーツと呼べるような作風、ジョン・ロード風味のオルガンを生かし、Magnumやヒープのような味わい深きロックサウンドを踏襲、そのメロセンスを存分に生かし、老獪なテクニックで見事ストーリーテラーを勤め上げたデイブ・ヒルはバンドの顔として、近年の作風の中でも特にインパクトを残してくれた。

こういう作風にレーベルが加担してくれたのならばFrontiers Music感謝しかない。大英帝国の威厳、それはパープルでもホワイトスネイクでもない、アイリッシュフレーバーにも頼らない、古典的な響きを現代的なテクノロジーを駆使して作り上げた今作。緻密な作業がもたらした功績は隙のないアルバムを作り出した。

デイブ・ヒルは地味だ、それは間違いないが、このメロセンスは捨てがたい魅力がある。何よりバンドサウンドがしっかりしている。どこか魔界的世界観を演出するキーボード。パンチを与えるドラムとビートを揺らすベース。そして二本のギターはオーソドックスな味わいの中、挑発的なプレイで聴き手を惹きつけている。
バンドの重みを音に封じ込めたバンドの勝ちであろう。ここで聴けるのは、今だ更なる高みを目指す創作意欲。衰えは隠せないがセンスは光輝いていた。多くのベテランバンドが抱える引き際の問題。
デイブ・ヒルにも、引退の足音は近づいている。しかし、今作のような豊潤なサウンドを聴かされると、現実から目を背け、時を忘れ楽しみたい物です。
これはDEMONにとって最大の事件だろう。傑作の誕生です。

失恋船長 ★★★ (2024-07-10 01:07:49)


Defiance / PRAYING MANTIS

NWOBHMが産んだ伝説のメロディックメタルバンド。日本でポール・ディアノとのイベントで復活。それまでは完全に忘れ去られたバンドだった。特に復活後の90年代は日本を頼み綱に活動。ビックインジャパンで食いつなぐ事となる。そんな彼らも終焉の時を迎えるらしいのだが、もし今作でバンドの歴史を閉じるなら残念である。
ソングライティング力、演奏と技術的に落ちたと感じさせることもなく、今なお珠玉のAOR系ハードサウンドを披露。長年悩まされてきたリードシンガー問題も解決して、質の高い作品を世に送り出した。
個人的にRAINBOWもやったラス・バラードの④はいらないのだが、芳醇なメロディが紡ぐ至極のメロディックサウンド、絹のような肌触りは、悠久の時を運び優しく聴き手を包み込む、しかしロックバンドとしての芯の強さ、そのハードテイストもサボることなく、自らが築き上げた世界観を大切に守り通している。

こういう音を評価するのは難しい、ある意味お約束だし、メタルとしてはパンチが弱い。スピードで勝負する分けでもないが、日頃J-POPを聴いている人を振り向かせられる程、敷居は低くない。
インテリジェンスな部分もある、だからお気楽にノリノリで楽しめる分けではない。また本気のAORファンにとっては音がデカすぎる。
彼らのターゲットは狭い、それだけに苦難の連続だろう。だからこそ日本のメディアが手を差し伸べたのだろうが、リードシンガー問題で苦労は絶えなかった。決定的だったのは、人気も絶頂だった頃、ゲイリー・バーテンを迎えアルバムと2枚組のライブ音源&映像を世に出したのがピーク。
ゲイリー・バーテンはルックス的にも華はないし、過去最弱の歌い手だ。まぁMSG人気で売れたと言われているが中古市場では拾いきれないくらい流通している。
傑作の多いバンドだ。個人的にはA Cry For The New Worldはメロディックメタルの歴史に刻まれるだろうし、ソングライティング力が爆発したForever In Timeなど、彼らの威光を世に伝える名盤だろう。
そして今作も、その名盤に名を連ねるのだが、若い人を振り向かせられるインパクトは残っていないだろう。

最近ビーストインブラックの新曲を聴いたのだが、ユーロビートだった。パラパラダンスが似合う曲をやっていた。あれが万歳メインストリームならば、マンティスはもっとも真逆を向いている。残念である。

良いバンドだが、高齢者のものに収まって欲しくない。若い人にこそ、知って欲しい古典である。難しいだろうが、こういう音はなくしてはいけないジャンルであり普遍性は何よりも評価されるべきだ。願わくば、これがラスト作にならない事である。

失恋船長 ★★★ (2024-07-07 09:05:17)


Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted / NIGHTWING
アップテンポの曲調と、愁いを帯びつつもキャッチーなメロディの
取り合わせに思わず体が動き出す名曲。マックス・ベーコンの
張り/艶/伸びを兼ね備えた歌唱と、要所を彩るケニー・ニュートンの
Keyにも耳を奪われます。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-03 00:52:39)


Stand Up and Be Counted / NIGHTWING

英国はリヴァプール出身のNIGHTWINGというと、後期NUTZのKey奏者ケニー・ニュートンと、元STRIFEのゴードン・ロウリーを中心に結成され80年代前半に活動していた5人組。…というよりは、後にBRONZやGTRに参加して人気を博する実力派シンガー、マックス・ベーコンのプロ・キャリアの最初の一歩となったバンドとして知られており、本作はそのベーコン加入一発目、'83年に発表された彼らの3rdアルバムに当たる作品です。
一応NWOBHMの一派として括られることが多い存在なれど、少なくとも本作で披露されている音像に、厳ついバンド名から連想するようなゴツゴツと角張った感触はほぼなし。ベーコンの伸びやかで張りのある歌唱と、ケニーが奏でる煌びやかなシンセを前面的に配したメロディアスHRサウンドは、ちょうど同時期に一世を風靡したASIAや、あるいはそれこそGTRを引き合いに出して語りたくなる仕上がりとなっています。
ブルージーとさえ言えそうな1曲目こそ渋い味わいで「あれ?」と肩透かしを食うかもですが、本作の真骨頂はイントロからして期待を煽ってくれるドラマティックな③や、山あり谷ありな曲展開にプログレ・ハード風味が色濃く薫る⑥、瀟洒なピアノ・バラード⑧といった思わず耳奪われる楽曲が並ぶ次曲以降となります。特に軽やかに疾走する曲調に乗せて愁いを帯びたメロディがキャッチーに舞う④は、アルバムのハイライトたるに相応しいインパクトを有する名曲。
それまでの「GTR結成の踏み台になったバンド」という認識をぐるっと引っ繰り返らされてしまった力作ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-01 23:55:58)


Heathen Cross / CLOVEN HOOF

80年代に素晴らしいアルバムをリリースしたのですがチャンスを掴めなかった典型的なバンド。運も実力のうちと言うが、このバンドはその言葉を呪われているほどに体現している。

怪しげなSEからパワフルかつメロディックなメタルソングで幕開け、このバンドのイメージに則したものであり完璧に掴みはOKである。そしてそのサタニカルなサウンドは②以降も続き、この屈強なNWOBHM仕込みのパワフルサウンドに、耳を惹く印象的なメロディを放り込むギターを軸に、タイラントことハリー・コンクリンは漆黒の闇に包まれた悪の毒された呪詛の咆哮を轟かす。
いい人選だ、キング・ダイアモンドほどシアトリカルではないが、彼には、このサタニカルなサウンドを司るパフォーマンスを期待できる。リフ、一つとっても不気味、キーボードの使い方も絶妙、奥行きを与え毒性を中和した。

HIGH ROLLER RECORDSが絡んでいるのだから外すわけがないのだが、ここまでドンピシャの音を作り上げるとは驚きだ。ある意味、もっとも1stの世界観に近いアルバムを作り上げたのかも知れない。そのクオリティの高さは全時代を総括するものであり、メロディありパワーあり、疾走ありとメタルを愛するものにはとっては必要不可欠な要素を端的に盛り込んだ作風は、とても親しみやすいものとなるだろう。今年はクラシックメタルの世界にとっては豊作だ。

有名無名にかかわらず良質な作品がリリースされている。全盛期を越えた作風を築いた今作もまた、歴史に刻まれる名盤であろう。
過去をなぞるだけではない英国的様式美スタイルとUSパワーメタルの融合、闇を切り裂く雷鳴の如きサウンドは、新時代のクラシックメタルのあり方を魅せてくれた。重厚だがキャッチーさを忘れていないアイデア、ブリティッシュメタルの真骨頂を体感させて貰った。

失恋船長 ★★★ (2024-06-25 20:19:28)


CLOVEN HOOF

Time Assassin

素晴らしいアルバムをリリースするも、今回は国内盤は見送られたようですね。残念ですが、このバンドは傑作と呼ばれる作品が正当に評価されていないからどうすることも出来ない。前作同様、今回もオーソドックスなヘヴィメタルサウンドに真っ向から勝負する。曲によっては、ジョージ・コールがリッパー・オーウェンズ並の咆哮を聴かせてくれるんで、KKプリーストあたりとの類似性すら気になるほど、アグレッシブかつパワフルな正統派メタルをやり切っている。
音楽性の幅を広げるキーボードの使い方も上手い。何よりリー・ペインのもと、各自が持てる力を発揮してメロディアスなメタルにハイエナジーを注ぎ込む念入りな作業を行い、前作にも負けないインパクトを残してくれた。

ある意味、やり過ぎ感は拭えないのだが、NWOBHM戦士としてのプライドと正当に発展させた音楽性。今の若い人にも訴求するだけの魅力はあるのだがオールドスクールなサウンドであることは間違いない。しかし古さに埋没するだけではないフレッシュな現役感もあり、王道路線を脇見もせずに、威風堂々を闊歩する姿は頼もしい限りだろう。

なんだかんだ定期的にアルバムをリリースできる環境はあるようだ。不遇を味わった80年代。艱難辛苦を乗り越えたリー・ペインの想像力と継続する精神性があれば、バンドは続くのだろう。ジョージ・コールの新しい可能性を導き出した今作。ドラマティックなタイトルトラックなど、圧巻だろう。⑨ではTokyo Knightsという日本人的には意味の伝わらないタイトルに、ちょっと引くのだが(侍の事なのか?)哀愁のメロディたっぷりの⑨から、⑩へと流れは見事だ。クロージングソングとしては強烈なインパクトを誇り、また頭から聴きたいという猛烈な渇望感を視聴者に与える。

どの曲にも拘りのメロディがある。それは前作も同様だった。間違いなく3枚目のアルバムから続くドラマを継承している。
NWOBHMファンというよりは真っ当なヘヴィメタルを愛するものにとってはアンパイであろう。

失恋船長 (2024-06-17 17:22:03)


Time Assassin / CLOVEN HOOF

素晴らしいアルバムをリリースするも、今回は国内盤は見送られたようですね。残念ですが、このバンドは傑作と呼ばれる作品が正当に評価されていないからどうすることも出来ない。前作同様、今回もオーソドックスなヘヴィメタルサウンドに真っ向から勝負する。曲によっては、ジョージ・コールがリッパー・オーウェンズ並の咆哮を聴かせてくれるんで、KKプリーストあたりとの類似性すら気になるほど、アグレッシブかつパワフルな正統派メタルをやり切っている。
音楽性の幅を広げるキーボードの使い方も上手い。何よりリー・ペインのもと、各自が持てる力を発揮してメロディアスなメタルにハイエナジーを注ぎ込む念入りな作業を行い、前作にも負けないインパクトを残してくれた。

ある意味、やり過ぎ感は拭えないのだが、NWOBHM戦士としてのプライドと正当に発展させた音楽性。今の若い人にも訴求するだけの魅力はあるのだがオールドスクールなサウンドであることは間違いない。しかし古さに埋没するだけではないフレッシュな現役感もあり、王道路線を脇見もせずに、威風堂々を闊歩する姿は頼もしい限りだろう。

なんだかんだ定期的にアルバムをリリースできる環境はあるようだ。不遇を味わった80年代。艱難辛苦を乗り越えたリー・ペインの想像力と継続する精神性があれば、バンドは続くのだろう。ジョージ・コールの新しい可能性を導き出した今作。ドラマティックなタイトルトラックなど、圧巻だろう。⑨ではTokyo Knightsという日本人的には意味の伝わらないタイトルに、ちょっと引くのだが(侍の事なのか?)哀愁のメロディたっぷりの⑨から、⑩へと流れは見事だ。クロージングソングとしては強烈なインパクトを誇り、また頭から聴きたいという猛烈な渇望感を視聴者に与える。

どの曲にも拘りのメロディがある。それは前作も同様だった。間違いなく3枚目のアルバムから続くドラマを継承している。
NWOBHMファンというよりは真っ当なヘヴィメタルを愛するものにとってはアンパイであろう。

失恋船長 ★★★ (2024-06-17 17:21:13)


CLOVEN HOOF

Age of Steel

リー・ペインがいればバンドは続く、メンバーチェンジも行われたが、その音楽性に陰りは見えない。とは言えメイデンみたいな②を前向きに捉えるのか、少々やり過ぎだよで興ざめするかで評価も分かれるだろう。なんたって国内盤もリリースされているくらいだから、クオリティは保証できるが、個人的には3枚目みたいなアルバムが聴きたい。ちょっとやり過ぎだ。ドラマティックなオープニングナンバーが素晴らしかったので気にはなるが、些細な事を受け流せれば、その後もテンションの高いサウンドが続く。

ここにきて、往年の空気を纏いつつも強靱なメタルサウンドを披露。80年代に素晴らしいアルバムをリリースするも何故か黙殺された運のないバンド。まぁSATANとかも同じ運命だったような気がしますが、古典的なスタンスを愛するマニアにとっては、今作は強烈なインパクトを残すでしょうね。
シンガーのジョージ・コールも2作目という事もありバンドに馴染んできた、キーボードの使い方も効果的、NWOBHMと近代的メタルのハイブリッドサウンドに貢献している。新機軸に挑んでいるが、それがオールドスクールな流儀の中での出来事だから、古典ファンにとっては余計な心配はいらない。このストレスフリーな環境は望ましいのだが、耳の肥えたファンにとっては気になる点がないと言えば嘘になるだろう。

そこが大きく評価を分ける。これは②以外でも目に付く事が多々あるが、アグレッシブかつパワフルな古典サウンドが全ての疑念を打ち砕くだけのパワーは内包している。厄介なことをやりやがったなリー・ペインである。

メタル初心者には、こういうのがクラシカルなメタルなんだよと教えたい。

失恋船長 (2024-06-17 16:59:34)


Age of Steel / CLOVEN HOOF

リー・ペインがいればバンドは続く、メンバーチェンジも行われたが、その音楽性に陰りは見えない。とは言えメイデンみたいな②を前向きに捉えるのか、少々やり過ぎだよで興ざめするかで評価も分かれるだろう。なんたって国内盤もリリースされているくらいだから、クオリティは保証できるが、個人的には3枚目みたいなアルバムが聴きたい。ちょっとやり過ぎだ。ドラマティックなオープニングナンバーが素晴らしかったので気にはなるが、些細な事を受け流せれば、その後もテンションの高いサウンドが続く。

ここにきて、往年の空気を纏いつつも強靱なメタルサウンドを披露。80年代に素晴らしいアルバムをリリースするも何故か黙殺された運のないバンド。まぁSATANとかも同じ運命だったような気がしますが、古典的なスタンスを愛するマニアにとっては、今作は強烈なインパクトを残すでしょうね。
シンガーのジョージ・コールも2作目という事もありバンドに馴染んできた、キーボードの使い方も効果的、NWOBHMと近代的メタルのハイブリッドサウンドに貢献している。新機軸に挑んでいるが、それがオールドスクールな流儀の中での出来事だから、古典ファンにとっては余計な心配はいらない。このストレスフリーな環境は望ましいのだが、耳の肥えたファンにとっては気になる点がないと言えば嘘になるだろう。

そこが大きく評価を分ける。これは②以外でも目に付く事が多々あるが、アグレッシブかつパワフルな古典サウンドが全ての疑念を打ち砕くだけのパワーは内包している。厄介なことをやりやがったなリー・ペインである。

メタル初心者には、こういうのがクラシカルなメタルなんだよと教えたい。

失恋船長 ★★★ (2024-06-17 16:58:31)


Eye of the Sun / CLOVEN HOOF

1989年に素晴らしいアルバムをリリースしたのだが、彼らの歴史は続かず解散へと向かう。諸処の法的問題をクリアーして、遂に再始動したバンド。ベースのリー・ペイン以外は顔ぶれは変更となったが、音楽性に大きな変化はなく謹製英国サウンドを継承。
今作は今までにないブルージーさも若干加味、メロディアス度も強まり懐の深いサウンドへと変換している。
新シンガー、マット・モートンの持つ壮快感のある歌声、そういうのも過去にない新鮮さをもたらし③のような新機軸とフィット。このアルバムがNWOBHMの残り香を漂わせる昔の名前で出ていますではない現役感を意識してる証だろう。

基本はオールドスクールなサウンドなのだが、その耳馴染みの良い歌メロが意味合いを変えてきている。
Escape Musicからのリリースというのもあり、メロディックメタル感が強まっているのもレーベルの意向なのかも知れないが、メンバーチェンジがもたらした功罪があるのは間違いない。

失恋船長 ★★★ (2024-06-12 22:09:25)


A Sultan's Ransom / CLOVEN HOOF

前作の流れを踏襲。英国的様式美スタイルとNWOBHM的攻撃性を研磨。正直、オープニングのキーボードには引っかかったが、そんな危惧は一瞬にして期待に変換、視聴後はオープニングのキーボードにニヤリとさせられます。
洗練度を上げているが、けして大衆性にすり寄らないメタルの中のメタルなサウンドを構築、だからといってマイナーな地下室には籠もっていないメジャー感を補完、世界中がメタルバブルに浮かれている異常さを尻目に、このバンドは器用に立ち回っています。
残念ながら商業誌からは無視、前作の評価も良くなかったから当然の結果なのかも知れないが、これほどの音楽性を1989年にやっていたという気概に胸打たれる。
死に絶えた英国のメタルシーン、その中で、このバンドは自らのアイデンティティを崩さずに多感な時代を生き抜こうと苦心している。

初期にあった邪悪なダークネスワールド、それとは手を切っているが神秘性は無くなっていない。歌詞の内容が分からないのでなんとも言えないが、陳腐なラブソングを歌うバンドには思えないので、このキーボードみたいに細いギターサウンドも懐かしい、テクニカルなプレイをビシバシとキメている。またキーボードでゲスト参加したポール・ハドソンのプレイも、この神秘性のあるサウンドに貢献、力強い歌声も相まって、独自性を極めている。

これほどの名作が今なおマイナーな存在なのは残念で仕方が無い。アイアンメイデンの最新作は、心底つまらないと思った。ワタクシは生涯、名前で音楽の善し悪しをキメたことは一度もない。このバンドが世間からどう思われようが、歴史的にもっと評価される価値があると本気で思いますね。

でもなぁいまだにいるのよね。NWOBHMってのは事象で音楽性じゃ無いって輩がね。そこまで言うならば、個人的にはメタリカがブラックアルバム出した時点でスラッシュメタルは死にました。それと同じなんですけどね。NWOBHMは事象にあらず、音楽性そのもの。
この音を聴いてNWOBHMが香りますよ。なによりメタルに対する高潔な精神性を強く感じますね。

どの曲もキラーです。捨て曲などありません。⑧などは3分を切るのでラジオ向けなんでしょうが、全然軽やかじゃない。このバンドの流儀に則っている。クラシックなメタルに興味のある若者には是非とも勧めたい強力な一枚。
年に5枚もCDを買わないワタクシでも2021年にDVD付きの再発盤には手が出ましたね。

無駄な構成を廃しているが、中身の濃さに圧倒されるでしょう。繰り返されるドラマ。その濃密な世界観に圧倒されます。何故、これが当時話題にならなかったのか今もって不思議です。当時のメイデンやJPと比較しても遜色梨なんですけどね。

少々青筋を立て大風呂敷を広げすぎたかも知れませんが、正統派メタルを愛するものとしてはマストな一枚ですね。断言ですよ。

失恋船長 ★★★ (2024-06-11 17:53:53)


Madame Guillotine / Hell, Fire and Damnation / SAXON

新作の中では一番気に入っている♪
実質2曲目がいいアルバムは聴く気になるね。

HIGASHI ★★★ (2024-06-10 21:28:52)


Cloven Hoof / CLOVEN HOOF

今年に入り最新作がリリースされたので登録したら、このバンドのコメントも無くなっている。おそらく100や200ではきかんな。相当数消えていますね。

悪名高きNEATから待望のフルアルバムをリリース。時期的にNWOBHMは完全に下火となっているため、遅れてきたNWOBHMという形になるのだろうが、この湿り気のある英国的リフワークと、魔術的な響きを放つ暗黒系サウンドは、まさにオカルトNWOBHMと呼ぶに相応しい音楽性を披露。タイトルや歌詞かも漂う反キリスト、悪魔崇拝的な世界観を、ヘタウマヴォーカルのデイブ・ポッターが咆哮。その癖の強い歌声のおかげでキャラクターを確立、いい意味での嘘くさいサウンドを構築しており、禍々しくも美しい独自の世界観を打ち出している。

諸先輩からの影響も巧みに飲み込みNWOBHMの歴史にその名を刻む名盤を世に送り出しました。完成度という点においては2枚目以降に譲るが、インパクトでは今作に軍配。我らがLOUDNESSなどにも通ずる悪魔に魂を売った男達による魔界メタルの凄みを味わってください。

失恋船長 ★★★ (2024-06-06 18:20:10)


Revelations / Piece of Mind / IRON MAIDEN
早朝の清掃バイトから帰ってきた男の歌
そしてスーパーの品出しバイトを掛け持つ男の無念さが滲み出ている
自分で死ぬのは怖いから
雷に直撃され死にたいなぁ
そう思って聴くと泪がこぼれる
投資詐欺にあい退職金を失った哀れみ
出て行った家族をストーカーする男の狂気
全てが表現されていますね

失恋船長 (2024-05-12 16:42:43)


Revelations / Piece of Mind / IRON MAIDEN
いつ聴いてもたまらない。最高。

名無し ★★★ (2024-05-12 13:05:16)


Stay Hard / RAVEN

過去に発言したのだが、消えていますね。他にもRAVEN関係が消えとるなぁ?何でだろう?

メジャーはアトランティックと契約を交わしてリリースされたアルバム。ハイパースピード/パワーメタル番長とメインストリームとの相性がいいわけがなく、当然、売れる為に色々といじくられている。
彼らにとっては苦難だろうが金になるのは悪い話ではない。そんなせめぎあいと折衷案の中で製作されているだけに中途半端さは否めないのだが、やはり、このバンドらしい弾けるパワーは随所に顔を出しており、妙な色気を出したポップさとの狭間で揺り動くサウンドに評価も分かれそうだが、ホーンセクションとかね、らしくない面はあるんですが、じっくり耳を傾けて欲しい。

隠せないバンドの持つ破天荒さ、ハイパーパワーメタル番長としての風格は、音から溢れ出ていますよ。③なんて、このアルバムだから収録された曲でしょう。
それに、このバンドのエネルギッシュな面ではない顔を際立たせた作風はけして非難されるものではない。

熱狂的なRAVENファンからはイマイチな評価を受けたアルバムだが、もう一度フラットな感覚で接して欲しい。リメイクの⑧だって浮いていないし、エキセントリックな⑨など真骨頂ですよ。
アルバム全部が名曲なんて、そうそうありませんので、気分に合わせて摘まみ食いしてお楽しみください。
意外といい味のアルバムですよ。

失恋船長 ★★★ (2024-03-22 14:28:28)


Gimme Some Lovin' / The Pack is Back / RAVEN
若き日のSTEVE WINWOODがSPENCER DAVIS GROUPに残したこの名曲を、WINWOODが再度大ブレイクした1986年にGREAT WHITEだけでなくRAVENもカバーしてたんですね。当然ですがGREAT WHITE以上にギターオリエントでメタリック、そしてこの時期のRAVENはグラムメタルとのことでちょいアレンジしてそういう作風に仕上げています。これはこれでアリどころかTHUNDERに負けず劣らず聴いてて楽しいカバーですよ。やはり同じUKのバンド、ツボを心得てますね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-03-21 01:59:18)


Hell, Fire and Damnation / SAXON

発言を移動させようとしたのですが、反映されないのでコピーします。
本当に複アカクソ名無しの迷惑連投のせいで大変な事になりましたね

新譜の登録はエラー表示の後、項目はあるのですが中に入るとエラーが出ますので、ここに一旦、書き込みます。

今年の1/19日にリリースされた最新作。前回のカバーアルバムがイマイチだったので、今作のリリースは少し心配でしたが先行配信された曲の良さに一定の安堵を覚えましたね。まさにヘヴィメタルなアルバムタイトルに少々苦笑いも出ますが、今作には最大のエポックメイキングがある、それは長年バンドを支えたポール・クインの引退?(脱退なのかも)そして新しいギタリストに、Diamond Headの顔である、ブライアン・タトラーが加入したこと。これには驚きました。NWOBHMを支えたバンド、そのメインギタリストであるブライアン・タトラーの加入、これは計り知れない衝撃であり、ビフとのコラボに興奮しない分けにはいきません。
新ギタリスト加入がもたらしてメロディックなソロと屈強なリフワーク、ポール・クインという盟友は失ったが、その穴を十分過ぎるほど埋めたブライアン・タトラーの加入は、大いなる野望と野心を満たすのに、これ以上無い逸材だと思います。

作風の方はCarpe Diemの流れを引き継ぎ80年代型のトラディショナルなメタルサウンドが満載、アメリカンナイズドとこのバンドを一部批評家と一緒に踊った連中には耳の痛いアルバムになりましたが、そういう偏見をイチミリも持たないマニアにとっては、完全復活を遂げたバンドサウンドに興奮を覚えるでしょう。現代的なテクノロジーと向き合い古典を貫いた作風、ここにはNWOBHM時代の匂いもするし、失敗と位置づけられた90年代のアルバムからの影響も感じる、そういう過去の失敗すらも糧に、アップデートした音楽性、迷いのない活動と音楽性に隙は見当たらない。まぁこのバンド、どこか淡泊に感じるのは昔からで、ビフの歌メロも似たようなメロディラインを行ったり来たりとお馴染みなのですが、それがこのバンドの最大の長所でもあるので、SAXON未体験の若い人には、こういうのが古典メタルなんですよと教えたい。

雑誌読んでいないのでポール・クインがどうして今作に参加していないのか分からないのだが(4、10曲目にクレジットあり)、昨年、グラハム・オリバーと一緒に日本でライブやったりしていたので、そういうこともなんか関係あるのかな?

今作は、無理なく若々しいフレッシュ感が楽曲に宿っている。そして深みのある大人のメタル、それは熟成されたものだが攻めの姿勢は崩さない実に攻撃的なモノだ。メロディックなソロ、魅力的なメロディライン、そしてスピードとパワーを有する活きのいい楽曲。少々できすぎな位、声が出ているビフのパワフルな歌声。単なる回顧録ではない新譜が放つ眩い煌めき、これぞ現代の正統派メタル。NWOBHMの復権であろう。前回のアルバムでは少々モダンな匂いの曲もあったが今回は捨てた。また露骨なモーターヘッドメタルもあったが、今回のそれに当たるSuper Chargerは、いい具合でメロディアスになっており、クロージングソングとしては成功と言えるだろう。
艱難辛苦を乗り越えて辿り着いた境地、残された時間を考えると正直10年前には、この作風に戻って欲しかったのだが、戯れ言は無用。アメリカンナイズドよりも問題を感じていたパワーメタル路線からの脱却は大いに支持する。

失恋船長 (2024-03-13 19:29:24)


SAXON

                       ≪祝 新譜発売!≫

失恋船長さん、早速の書き込みありがとうございます!
さて、遂に明日、1月31日にルビコンから国内盤新譜が発売されます。
神様、仏様、ルビコン様♪ 前作に続き、本作も取扱って頂き、本当にありがとうございます。僕は悩まず国内盤を予約いたしました。気になる新譜データは以下の通りです。

タイトル:“Hell Fire And Damnation ~天誅のヘル・ファイア~ “

<収録曲>
01. The Prophecy
02. Hell, Fire And Damnation
03. Madame Guillotine
04. Fire And Steel
05. There's Something In Roswell
06. Kubla Khan And The Merchant Of Venice
07. Pirates Of The Airwaves
08. 1066
09. Witches Of Salem
10. Super Charger

今回はまたジャケットがかっこいい!SAXONのジャケット史上でもトップクラスのかっこ良さではないでしょうか。先行シングルの“Hell, Fire And Damnation”も安定感抜群の出来栄えです。個人的には前作が近年では最高に気に入った作品でしたが、本作もそうなればいいなぁ、っと期待しております。今回もまたCDの日本盤の有無を確認してからの購入です。未だにCD買ってんの?って40年前にもレコードで同じことを言われて小ばかにされていましたね。だから今の時代になっても気にもとめず、CDを買います。時代遅れは専売特許です(笑)

あとポール脱退についてはまた次回に思いを書き込むようにします。ではまた次回!

HIGASHI (2024-01-30 19:49:39)


Chains of Misery / Fear of the Dark / IRON MAIDEN
ジャジャジャ

名無し (2024-01-14 01:38:49)


Chains of Misery / Fear of the Dark / IRON MAIDEN
ジャジャジャ

名無し ★★★ (2024-01-13 20:27:08)


The Rage Within / Sons Of Malice / SAVAGE
あまりにもDEEP PURPLEっぽい。だが、そこがイイ!

cri0841 ★★★ (2024-01-10 23:12:56)