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Animal Instinct / TYGERS OF PAN TANG (失恋船長)
The X Factor / IRON MAIDEN (正直者)
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Stand Up and Fight / QUARTZ (失恋船長)
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No Matter What / Yeah! / DEF LEPPARD (MK-OVERDRIVE)
Invincible / DEMON (失恋船長)
Defiance / PRAYING MANTIS (失恋船長)
Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted / NIGHTWING (火薬バカ一代)
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NWOBHM - 最近の発言
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Animal Instinct / TYGERS OF PAN TANG

オープニングナンバーからキレキレですよね。多くのファンが待ち望むNWOBHMスタイルを叩きつけてくれました。新たに加入したシンガーのジャコポ・メイユのマイルドで伸びやかな歌声はヒステリックさがないので、メタル初心者にも馴染みやすい声質でしょう。ロブ・ウィアーの相棒を務めるディーン・ロバートソン、二人のギタリストが拮抗したギターバトルを繰り広げる事で、楽曲に勢いをつけている。特にオープニングナンバーでは、その効果は覿面に発揮されています、だから②のようなお約束ソングでも勢いを落とさすにかけぬけてくれました。

ブルージーな③など英国ロック風味が全開、UFOとかがやりそうな典型的な英国ハードサウンドです。ドラマーのグレイグ・エリスはプレイ面のみならず、楽曲構成にも貢献、このエネルギッシュなサウンドの中で八面六臂の大活躍となる。このリズム隊の貢献度は高い、古さの中にフレッシュな感性も持ち込んだのは、シンガーだけではない。2000年以降、このバンドを支えたメンバーによる躍進が、新生バンドサウンドの根幹の支えているのだろう。

④曲目も勢いがある、パワフルだが小技も聴いている。その勢いを最後まで保ったのは素晴らしい事なのだが、残念ながらスマッシュヒットとはならず、日本盤も出ているのだが、ワタクシが初の投稿と言うことは評価も低かったのだろう。
古さに埋没しない新しい感性を取り込みつつも、NWOBHM仕込みの昔風サウンドにまとめ上げた手腕。それがダサく聞こえないのが、今作最大の聴き所だろう。狙ってやれるものではない。一部の偏狭情報のせいでNWOBHMは湾曲して日本で流布された。その代表的な事象がNWOBHM四天王なのだが、他にもジョン・サイクス=このバンドと言うも、全くのデタラメである。このバンドは今も昔もロブ・ウィアーのバンド。彼がいない時代の迷走感が全てを示すだろう。

今作は2008年、醸造された正統派メタルの復権。彼らは見事のその流れにのった。この柔軟なパフォーマンスで魅了する歌声と、良きリードギターを見つけた事で、バンドサウンドに勢いが付与された。そしてタイトなリズムを刻む実力派の二人にも注目したい。そして、こういう古典こそ若い人に聴いて貰いたい。

失恋船長 ★★★ (2024-12-24 03:55:41)


The X Factor / IRON MAIDEN

発言No. 99 →
発言No. 97 →
89. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:13:01)

テンパイタバコ

ジョンドゥ カムバーック(爆)
元住吉社員のテンパイタバコです
今村めぐみさーん
テンパイは投資詐欺に引っ掛かったのかだ(爆)

オアシスサイコー
うーんケンちゃんサイコー
まずは夕闇を聞け



90. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:14:30)

テンパイタバコはやめへんで
おかしなヤツが出てきた
素頭が悪すぎる
素頭悪男だな(爆)

66歳の高校生は朝からチンコがビンビン敏太郎
さす敏(さすが敏太郎)
魚拓取ります

66歳の高校生(爆)
言葉使いがおじいちゃん
なりすますなら勉強しろ
素頭悪男(爆)
だから投資詐欺にあい
永遠の掛け持ちバイト
地獄を具現化した素頭悪男(爆)
元住吉社員の皆さん
テンパイタバコは
ペットボトル担当です(爆)



91. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:16:48)

テンパイタバコ
複垢は犯罪者じゃない(爆)
複垢を肯定するテンパイタバコ(爆)
だから再就職先も決まらずテンパイタバコ(爆)
近所の目を気にして隣町までスーパー品だし
早朝に隠れるように清掃バイト
かっけぇ
鹿児島弁で他人になりすます
文章に方言使うバカがいるか(爆)
素頭が悪い
なりすまし投資詐欺おじいちゃん
元住吉社員の皆さん
テンパイタバコに返信ちょうだい
ホームランバーでガッツポーズ(爆)



92. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:18:35)

今村めぐみさんって誰?
テンパイタバコは債務整理中
無敵の破産宣告開始です

投資詐欺に引っ掛かったのは国家の陰謀だ
岸田が悪い

みんな山本太郎だ
山本太郎に一票入れろ‼️

テンパイタバコについてこい



93. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:22:53)

皆さん偽物が現れました

ワタシがホンモノのテンパイタバコです

やい偽物

もしお前がホンモノならば
投資詐欺被害額を公表してみろ

どういう経緯で引っ掛かったのか説明しろ

偽物め

俺が無敵のテンパイタバコだ‼️

ヘンズレー❌
ヘンズレイ⭕️が正しい

テンパイタバコのヒープ愛は本物です
テンパイタバコはあばれはっちゃく



94. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:24:04)

偽物よ
早く投資詐欺の説明しろ
バカめ
俺がホンモノの投資詐欺被害者だ

ハッキングに怯えてろ

名簿あります(爆)



95. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:25:03)

カイワレ大根カムバーック
ジョンドゥカムバーック
とひなもんカムバーック
勇二木村カムバーック

集まれテンパイタバコ軍団よ



96. 名無し ★★★ (2024-10-19 20:26:36)

今村めぐみさーん
元住吉社員のみんな

こっちがホンモノのテンパイタバコだよ
返信待ってるから
ヨロピク(爆)

只今絶賛債務整理中なのだ
さすマー




なんじゃこりゃ
これが66歳の爺さんのやることかね
でも一つ正しい意見がある
もし偽物ならば
確かに投資詐欺を言えない
ホンモノの回答を楽しみにしています
★★★
正直者 (2024-10-19 20:42:01)
★★★
正直者 (2024-10-30 04:45:44)

正直者 ★★★ (2024-11-25 01:40:15)


The X Factor / IRON MAIDEN

発言No. 98 →
発言No. 87 →
発言No. 85 →
発言No. 84 →
発言No. 77 →
ともひなん標準語(爆)

皆さんテンパイタバコです
元住吉社員のテンパイタバコです
投資詐欺にあいDVDプレイヤーも買えません
ターさん
DVDみれましぇん
テンパイタバコは無一文なんです
★★★
名無し (2024-10-08 00:56:17)
発言No. 78 →
今○めぐみさんって誰?
テンパイタバコって誰?
わーいワイ(爆)
強がるテンパイ(爆)
バカ丸出し(爆)
ラッセルに叩かれろ(爆)
コーン茶(爆)
テンパイタバコは債務整理中
無敵の破産宣告開始です
★★★
名無し (2024-10-08 00:57:53)
発言No. 79 →

投資詐欺被害者は哀愁漂っている
KEISHOはマイナーしか聞かない
レッチリはマイナーだ(爆)

うーんアイリッシュ(爆)
ホームランバー映ってガッツポーズ
古巣を追い出されたも
すがり付く独居老人(爆)
南無阿弥陀仏(爆)
チーン(爆)
元住吉社員なのに
誰からも返信がない(爆)
カムバーックKEISHOは会社を愛してます
★★★
名無し (2024-10-08 00:59:47)
発言No. 80 →
テンパイタバコはやめへんで
複垢犯罪ですか?(爆)
情報例違反ですか?

さすマー(さすがマーカス)
死ぬほどワロた
笑い死にです

言葉で人を殺すテンパイタバコ
KEISHOは暴れはっちゃく
俺中学生だけどかっけぇ (爆)
★★★
名無し (2024-10-08 01:01:02)
発言No. 81 →
テンパイタバコ(爆)
友達ゼロバイト(爆)
66歳の孤独な誕生日会(爆)
独りで涙する66歳(爆)

素頭が悪い(爆)
★★★
名無し (2024-10-08 01:02:29)
発言No. 82 →
ヒガシさーん
うにぶはもうバレバレです
シン聖なる守護神もヒガシさーん
てかぷりおで勘弁してください(爆)

ヒガシさんのサクソン愛とテンパイタバコのヒープ愛は本物だ
★★★
名無し (2024-10-08 01:04:38)
発言No. 83 →
テンパイタバコ
俺中学生だけど
テンパイタバコは複垢推奨派です
何が悪いんですか?
犯罪ですか?どの条例に違反してるのですか?
掛け持ちバイトも投資詐欺も否定せず
なぜか複垢に反論するテンパイタバコ
投資詐欺からの永遠の掛け持ちバイト確定
地獄を具現化した男は
早朝からカイワレ大根(爆)
ハッカーかっけぇ(爆)
退職金出たのに週10勤務の
掛け持ちバイト
経歴詐称で面接受ける掛け持ちバイト
スーパーの品だし
ともひなん(爆)
★★★
名無し (2024-10-08 01:05:54)


自作自演お疲れ様です。
Comment Only
正直者 (2024-10-08 02:07:23)


早朝に削除するなら最初から名無しで自作自演するなよ
永遠の掛け持ちバイトお爺ちゃん
だから投資詐欺に被害者になるんだぞ
恥を知れ恥を
★★★
正直者 (2024-10-08 07:39:57)


わざわざ投資詐欺にひっかかり全財産うしなった慶昭が複アカ使って削除する
何度も言うが最初から訳の分からない発言をしなければよい
消すなよ
バカモノが
だから投資詐欺にひっかかるんだぞ
学べ
自作自演で削除って意味分からん
★★★
正直者 (2024-10-18 12:42:51)
★★★
正直者 (2024-10-30 04:45:11)

正直者 ★★★ (2024-11-25 01:39:26)


The X Factor / IRON MAIDEN

自作自演で発言を削除するのは自分の勝手だが

こちらの発言を削除するのはやめていただきたい

投資詐欺にひっかかり頭がおかしくなったのは俺には関係ない

名無しで投稿して削除して
またアップして最終的に削除
何がしたい二度と俺の発言を削除するなよ

正直者 ★★★ (2024-10-30 04:47:37)


Stand Up and Fight / QUARTZ

70年代の中期から活動していたバンドだけに、2枚目のアルバムでありながらも既にベテラン臭が漂っている。そのブルージーな音色とタイトに締め上げたリフワーク。リズム隊もキビキビとしたビートを叩き出し、NWOBHMに湧き上がるシーンに対する反応が音楽性に色濃く出ている。

今作のレビューは過去にしたのだが何故か消えている?なかなか再投稿というのはテンションが上がらないのだが、このどのようが曲であっても勇壮さを失わないパワフルなリズム隊の熱の籠もったプレイにケツを蹴り上げられ再投稿です。

このバンドの魅力は古典であるという一点に尽きる。NWOBHM当時でも落ち着いた音を出している。そのいぶし銀の英国ハードサウンド。ZEPやサバス、DPと言った大御所からの影響は勿論だが、彼らにはそれ以上に豊かな土壌があり、その音楽的バックボーンをサボることなく耕している。だから、この熱いサウンドが展開されている。今聴いても古典の美点が詰まっている。それはリリース当時から今日まで変わらない評価だ。
時流に左右され過ぎて足下を見失う事の無いクラシックサウンドの強み。

ブルージーかつダークな典型的英国サウンド、その厚みのある音楽性に今なお焦がれますね。時代を超越したパワー、メイデンのような複雑な要素はない、JPのような先見の明はないのかも知れないが、NWOBHMというムーブメントが巻き起こる中で、時代を対峙して自らを磨き上げたサウンドに嘘偽りはございません。新時代に呼応した一枚。歴史に残せる名盤でしょう。でもNWOBHMじゃない。NWOBHMに影響を受けた中堅という感じですね。そんな若い奴らに混ぜるにはキャリアがありすぎるかなぁ。

失恋船長 ★★★ (2024-09-05 11:12:04)


Are You There? / Burning in the Shade / TYGERS OF PAN TANG
爽やかだぁ
今作を象徴するような唄モノロックですよね
ある意味ダイハードなマニアには殺意すら覚えるでしょう
この嫌味のないメロディと大衆性
売れることを念頭の置いたアルバム
そんなアルバムの中でも走るのでなんか嬉しい

失恋船長 ★★★ (2024-08-26 08:59:09)


Dream Ticket / Burning in the Shade / TYGERS OF PAN TANG
そよ風が吹いています
爽やかですねぇ
この壮快感とパワフルなジョンの歌声
妙に歌が前に出たミックスでバランス的にはどうなんだ?ですが
懐かしいです
もうジョンのソロですよね

失恋船長 ★★★ (2024-08-26 08:57:18)


Throne of Damnation / CLOVEN HOOF

2008年にリメイクベストをリリースした彼ら、今回は新曲3+リメイク2曲の5曲入EPをリリース。限定500枚というリリースだったので、今や入手困難な一枚なのだが2018年リリースのThe Definitive Part Twoという企画アルバムに丸々収録されることで容易に視聴できることとなりました。ありがたい話ですよ。サブスク生活の方ならば簡単にチェックです。

ラス・ノースとリメイクアルバムを作るも、結局、マット・モートンが戻る歌入れを敢行。彼のマイルドで伸びやかな歌声はバンドサウンドにフィット、特に1stに収録されたNight Stalkerのリメイクなど、オリジナルを意識した歌い殻をしており、その器用さに舌を巻く。FMのシンガーだったクリス・オーバーランドを想起させる声質は、バンドに新鮮な風を送り、新曲が思いのほかメイデン風味が強いので、余計に際立って鮮度を高めている。

良質な作品をリリースしながら何故か、成功を掴めなかった、個人的にはその代表格の一つに挙げたくなるバンドである。
曲数も少ないしキャッチーな曲が多いので聴きやすいです。メロディアスだし適度にハード、初期の曲の持つダークテイストと、5曲入だが、挨拶代わりには丁度良いだろう。
NWOBHMに興味のある若い人には、取っつきやすい古典ロックです。まさか令和の時代に5ちゃんねるに入り浸る時代錯誤な爺さんや、NWOBHM四天王なんて、大嘘もいいカビの生えた情報を発信する猛者でもない限り、大いに楽しめるでしょう。

失恋船長 ★★★ (2024-07-13 07:12:18)


No Matter What / Yeah! / DEF LEPPARD
パワーポップの元祖とされるこの曲をカバーしたHM/HRアーティストをつい最近2例聴いてきましたが、いずれも米国のバンドでした。もうちょい捜索範囲を広げたら…ありましたよ、やっと本命登場、やはり英国のバッドフィンガーですもの英国のバンドがカバーしてこそ生きるような気がします。本作自体カバー曲ばかり、しかもオリジナルは、大体アメリカンが好きでブリティッシュに疎い私はよくわからんですがほとんど英国のアーティストばかりですね。これだけ徹底されると思わずユニオンジャック万歳!と叫びたくなります。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-10 01:11:29)


Invincible / DEMON

今年はベテランが豊作だ。JPもくだらねぇYouTuberが開発したインスタントラーメンみたいに話題性だけで中身がスカスカの回帰作FIREPOWERというアルバムを世に送り出しガッカリさせられた。あんなもん、JPなら簡単に作り出せたであろう。紆余曲折を経た苦悩や創作に対する前向きさを微塵も感じないインスタントアルバムだったが、彼らがその最大の汚点をInvincible Shieldにて雪ぎ落とした。
SAXONも前作よりも、さらに80年代的なスタイルの音楽性を披露、サクソンアメリカンナイズドなどと寝ぼけたことを言い、手のひらを返し雑誌のレビューに踊らされ、権力者に簡単に抱かれる尻軽連中を嘲り笑った傑作を世に送り出した。
個人的にはたまらん思いである。

Frontiers Musicからリリースされた今作、ここにきてDEMONは自らのアイコンとなるような傑作をリリースした。邪悪なジャケと音楽性の乖離が話題となった1st。とくに彼らの場合はDEMONと名乗っているので、おどろおどろしいドゥームや厳ついメタルを想像させたのだが、もっとポップセンスを生かした70年代的ロックよりのアプローチを取るバンドである。
キーボードと夭折したマル・スプーナーの元、ペストと訳せるプログレッシブなアプローチを試みて大成功した傑作The Plagueを1983年にリリース。バンドは最盛期を迎えるも、音楽性的に、ターゲットは狭かったと言えよう。

特にシンガーのデイブ・ヒルが醸し出す、塩っ辛いオッサン声、これは女子受けしない。そんな玄人好みのサウンドはマニア御用達とるのだが、新たなる聖典と呼べる傑作をリリース。Taking the World by Stormのようなメロディックメタルではなく、もっと古典に根ざしたサウンドを披露。自らのルーツと呼べるような作風、ジョン・ロード風味のオルガンを生かし、Magnumやヒープのような味わい深きロックサウンドを踏襲、そのメロセンスを存分に生かし、老獪なテクニックで見事ストーリーテラーを勤め上げたデイブ・ヒルはバンドの顔として、近年の作風の中でも特にインパクトを残してくれた。

こういう作風にレーベルが加担してくれたのならばFrontiers Music感謝しかない。大英帝国の威厳、それはパープルでもホワイトスネイクでもない、アイリッシュフレーバーにも頼らない、古典的な響きを現代的なテクノロジーを駆使して作り上げた今作。緻密な作業がもたらした功績は隙のないアルバムを作り出した。

デイブ・ヒルは地味だ、それは間違いないが、このメロセンスは捨てがたい魅力がある。何よりバンドサウンドがしっかりしている。どこか魔界的世界観を演出するキーボード。パンチを与えるドラムとビートを揺らすベース。そして二本のギターはオーソドックスな味わいの中、挑発的なプレイで聴き手を惹きつけている。
バンドの重みを音に封じ込めたバンドの勝ちであろう。ここで聴けるのは、今だ更なる高みを目指す創作意欲。衰えは隠せないがセンスは光輝いていた。多くのベテランバンドが抱える引き際の問題。
デイブ・ヒルにも、引退の足音は近づいている。しかし、今作のような豊潤なサウンドを聴かされると、現実から目を背け、時を忘れ楽しみたい物です。
これはDEMONにとって最大の事件だろう。傑作の誕生です。

失恋船長 ★★★ (2024-07-10 01:07:49)


Defiance / PRAYING MANTIS

NWOBHMが産んだ伝説のメロディックメタルバンド。日本でポール・ディアノとのイベントで復活。それまでは完全に忘れ去られたバンドだった。特に復活後の90年代は日本を頼み綱に活動。ビックインジャパンで食いつなぐ事となる。そんな彼らも終焉の時を迎えるらしいのだが、もし今作でバンドの歴史を閉じるなら残念である。
ソングライティング力、演奏と技術的に落ちたと感じさせることもなく、今なお珠玉のAOR系ハードサウンドを披露。長年悩まされてきたリードシンガー問題も解決して、質の高い作品を世に送り出した。
個人的にRAINBOWもやったラス・バラードの④はいらないのだが、芳醇なメロディが紡ぐ至極のメロディックサウンド、絹のような肌触りは、悠久の時を運び優しく聴き手を包み込む、しかしロックバンドとしての芯の強さ、そのハードテイストもサボることなく、自らが築き上げた世界観を大切に守り通している。

こういう音を評価するのは難しい、ある意味お約束だし、メタルとしてはパンチが弱い。スピードで勝負する分けでもないが、日頃J-POPを聴いている人を振り向かせられる程、敷居は低くない。
インテリジェンスな部分もある、だからお気楽にノリノリで楽しめる分けではない。また本気のAORファンにとっては音がデカすぎる。
彼らのターゲットは狭い、それだけに苦難の連続だろう。だからこそ日本のメディアが手を差し伸べたのだろうが、リードシンガー問題で苦労は絶えなかった。決定的だったのは、人気も絶頂だった頃、ゲイリー・バーテンを迎えアルバムと2枚組のライブ音源&映像を世に出したのがピーク。
ゲイリー・バーテンはルックス的にも華はないし、過去最弱の歌い手だ。まぁMSG人気で売れたと言われているが中古市場では拾いきれないくらい流通している。
傑作の多いバンドだ。個人的にはA Cry For The New Worldはメロディックメタルの歴史に刻まれるだろうし、ソングライティング力が爆発したForever In Timeなど、彼らの威光を世に伝える名盤だろう。
そして今作も、その名盤に名を連ねるのだが、若い人を振り向かせられるインパクトは残っていないだろう。

最近ビーストインブラックの新曲を聴いたのだが、ユーロビートだった。パラパラダンスが似合う曲をやっていた。あれが万歳メインストリームならば、マンティスはもっとも真逆を向いている。残念である。

良いバンドだが、高齢者のものに収まって欲しくない。若い人にこそ、知って欲しい古典である。難しいだろうが、こういう音はなくしてはいけないジャンルであり普遍性は何よりも評価されるべきだ。願わくば、これがラスト作にならない事である。

失恋船長 ★★★ (2024-07-07 09:05:17)


Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted / NIGHTWING
アップテンポの曲調と、愁いを帯びつつもキャッチーなメロディの
取り合わせに思わず体が動き出す名曲。マックス・ベーコンの
張り/艶/伸びを兼ね備えた歌唱と、要所を彩るケニー・ニュートンの
Keyにも耳を奪われます。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-03 00:52:39)


Stand Up and Be Counted / NIGHTWING

英国はリヴァプール出身のNIGHTWINGというと、後期NUTZのKey奏者ケニー・ニュートンと、元STRIFEのゴードン・ロウリーを中心に結成され80年代前半に活動していた5人組。…というよりは、後にBRONZやGTRに参加して人気を博する実力派シンガー、マックス・ベーコンのプロ・キャリアの最初の一歩となったバンドとして知られており、本作はそのベーコン加入一発目、'83年に発表された彼らの3rdアルバムに当たる作品です。
一応NWOBHMの一派として括られることが多い存在なれど、少なくとも本作で披露されている音像に、厳ついバンド名から連想するようなゴツゴツと角張った感触はほぼなし。ベーコンの伸びやかで張りのある歌唱と、ケニーが奏でる煌びやかなシンセを前面的に配したメロディアスHRサウンドは、ちょうど同時期に一世を風靡したASIAや、あるいはそれこそGTRを引き合いに出して語りたくなる仕上がりとなっています。
ブルージーとさえ言えそうな1曲目こそ渋い味わいで「あれ?」と肩透かしを食うかもですが、本作の真骨頂はイントロからして期待を煽ってくれるドラマティックな③や、山あり谷ありな曲展開にプログレ・ハード風味が色濃く薫る⑥、瀟洒なピアノ・バラード⑧といった思わず耳奪われる楽曲が並ぶ次曲以降となります。特に軽やかに疾走する曲調に乗せて愁いを帯びたメロディがキャッチーに舞う④は、アルバムのハイライトたるに相応しいインパクトを有する名曲。
それまでの「GTR結成の踏み台になったバンド」という認識をぐるっと引っ繰り返らされてしまった力作ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-01 23:55:58)


Heathen Cross / CLOVEN HOOF

80年代に素晴らしいアルバムをリリースしたのですがチャンスを掴めなかった典型的なバンド。運も実力のうちと言うが、このバンドはその言葉を呪われているほどに体現している。

怪しげなSEからパワフルかつメロディックなメタルソングで幕開け、このバンドのイメージに則したものであり完璧に掴みはOKである。そしてそのサタニカルなサウンドは②以降も続き、この屈強なNWOBHM仕込みのパワフルサウンドに、耳を惹く印象的なメロディを放り込むギターを軸に、タイラントことハリー・コンクリンは漆黒の闇に包まれた悪の毒された呪詛の咆哮を轟かす。
いい人選だ、キング・ダイアモンドほどシアトリカルではないが、彼には、このサタニカルなサウンドを司るパフォーマンスを期待できる。リフ、一つとっても不気味、キーボードの使い方も絶妙、奥行きを与え毒性を中和した。

HIGH ROLLER RECORDSが絡んでいるのだから外すわけがないのだが、ここまでドンピシャの音を作り上げるとは驚きだ。ある意味、もっとも1stの世界観に近いアルバムを作り上げたのかも知れない。そのクオリティの高さは全時代を総括するものであり、メロディありパワーあり、疾走ありとメタルを愛するものにはとっては必要不可欠な要素を端的に盛り込んだ作風は、とても親しみやすいものとなるだろう。今年はクラシックメタルの世界にとっては豊作だ。

有名無名にかかわらず良質な作品がリリースされている。全盛期を越えた作風を築いた今作もまた、歴史に刻まれる名盤であろう。
過去をなぞるだけではない英国的様式美スタイルとUSパワーメタルの融合、闇を切り裂く雷鳴の如きサウンドは、新時代のクラシックメタルのあり方を魅せてくれた。重厚だがキャッチーさを忘れていないアイデア、ブリティッシュメタルの真骨頂を体感させて貰った。

失恋船長 ★★★ (2024-06-25 20:19:28)