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I Can't Fallin' Tide(俺たちにあすはない) / Again / 藤原 正紀 (失恋船長)
Another World / GYPSY ROSE (失恋船長)
Glörious / BONFIRE (失恋船長)
Cacophony of Souls / DAVID REECE (失恋船長)


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ヘヴィメタル/ハードロック - 最近の発言
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I Can't Fallin' Tide(俺たちにあすはない) / Again / 藤原 正紀
本来は十二単としてデビューするハズだったのに藤原名義でのソロに変更させられた
それだけにソフトケイスされたミックスとなるのだが
80年代のハードサウンドとしてはマニアにはたまらん魅力があるでしょう
荒涼としたメロディと藤原の確かな歌声
もっとメタリックな味付けで味わいたいが
それは十二単でお楽しみください

失恋船長 ★★★ (2025-01-26 19:34:05)


Another World / GYPSY ROSE

北欧のメタルバンド、リリース元はEscape Musicときてますから、ある程度の担保は既にありますね。これが2枚目となりますが、1枚目と今作の間に主要メンバーはドン・ウィルクが歌う伝説のバンドWhite Wolfのアルバムに参加とテンションを上げさせてくれます。

さぁ出している肝心の音は幾度、スカンジナビア半島を感じさせないワールドワイドな感性に彩られたメロディックメタルをやり切っています。その最大の要因はシンガーのデヴィッド・リースによる力強い歌声によるところが大きいでしょう。深みを与える鍵盤プレイやメロディの質感など、冷ややかな感性はあるのですが、それらを燃え尽くす灼熱のヴォーカルパフォーマンスが、メンバーのアイデアをより刺激し北欧ブランドでは括れない、もっと広範囲で受け止められるサウンド作りに貢献している。

そつなくこなすバックの演奏とアレンジ、ギターサウンドを引き立てる歌ではなく、完全にデヴィッド・リースが主役のように感じる。コーラスで参加するマッツ・レヴィンもいい、そして④ではマッツ・オラウソンがピアノで客演。ギターのマーティン・クロンルンドは自らスタジオを経営、その関係で裏方作業でも実績がある。そういう目線が、トータルバランスでサウンドを作るという事に意識が働くのだろう。

バンドサウンドに個性は薄い、度肝を抜かれるようなプレイや斬新さで魅了する瞬間も皆無だ。しかし安定感はある。そして聴けばアレンジの妙味を感じる。なるほどなぁと、時折リッチー・ブラックモア風のギターを弾くのもオールドスクールマニアにはニヤニヤさせる瞬間だ。

明確なバンドの音がある。その強みは一定の重要があるだろう。2008年という時代も正統派スタイルの復権が起こり始めた時代なので、マニアには大いに受け入れられたろう。パワフルな歌とワールドワイドな感性を携えたハードサウンドは、正統派マニアには大いに支持されるでしょうね。

失恋船長 ★★★ (2025-01-26 12:10:53)


Glörious / BONFIRE

デヴィッド・リースって過去を辿りたく調べたら、まさかBONFIREに参加していたとは、しかもBONFIREは解散しており、看板ギタリストのハンス・ツィラーが唯一権利を所有する、BONFIRE名義で復活。実質は彼がBONFIRE解散後に動いていたEz Livin'だ。ちなみにBONFIREが活動を止めるのは以前にもあり、そのときは看板シンガーのレスマンとLessmann/Ziller名義だった。
今作にBONFIREのメンバーはいない、ある意味ハンスのソロバンド的な側面もあるのだが、音楽的にはBONFIRE名義に恥じない内容になっており、とくに比較対象になりがちなシンガーの座をデヴィッド・リースが見事にやりこなしている。

デヴィッド・リースの力強い歌声はバンドに新風を送っている。例えばラスト三曲はある意味オマケだ。14はビートルズのカヴァー、そして12、13はBONFIREの名盤FIREWORKSからのセルフリメイクになる。オリジナルに慣れ親しんだ人には少々違和感があるだろうが、デヴィッド・リースが劣ると感じる事は皆無だろう。

オープニングナンバーからBONFIREらしい曲が登場、しかしアプローチの違う歌い回しが新生BONFIREサウンドなんだと理解させる。そしてこういう疾走ナンバーやらんかったよねぇな②は実に新鮮でリースの歌声がよく似合うメタリックな走る曲にグッときた。
新しいメンバーなのだが、皆キャリアがあるので熟練工の集いである。その阿吽の呼吸から生み出されるパフォーマンス。無駄のないアレンジと献身的なプレイにより極上のメロディックメタルが誕生した。

⑤みたいな王道ナンバーをリースは心得ている。それは③のようなBONFIREらしい威厳に満ちたメロディックナンバーでも贅沢に感じる。そういう余韻を受け止めるのがタイトルトラックの⑥新たなるロックアンセムとして新生BONFIREの凱歌となっている。これを聴いてリースが歴代シンガーよりも劣っていると感じるマニアは。ほぼ皆無だろう。ましてやレスマンと聞き間違えるなど大嘘つきである。⑩も昔の匂いがするなぁ。

まぁねぇ。デヴィッド・リースってACCEPTを解体させたとかNHK党並のデマを拡散する輩がいるからなぁ。どこで仕入れた情報か知らんがピュアすぎるよね。そんなデマのせいでワリを喰うデヴィッド・リースはさしずめ100条委員会でしょうか?
ならば頑張れデヴィッド・リースですよ。少しデヴィッド・リースのキャリアを探求しよう。彼の不名誉を雪がねばね。

失恋船長 ★★★ (2025-01-26 11:26:23)


Cacophony of Souls / DAVID REECE

本日のオススメと言うことで紹介されたのがデヴィッド・リースのソロアルバム。やるなAIとなるのですが、今作で4枚目のソロになるとは、こちらの不勉強さを恥じますよ。相棒となるギタリストがアンディ・スミセール。アンディと言えばU.D.O、SINNERで活躍した腕利きのギタリスト、それだけに期待値も上がりますが、実は両者のコラボはこれが初めてではないので、もう相棒感は強くどっちが寺脇康文扮する亀山薫か分からないほど、主役感を発揮。両者のコラボの熱量の高さに唸る。

ここにあるのは現代要素を極力廃した正統派メタルである。従って○○な類似性は否めない。ニワカ知識をひけらかし、○○は○○に似ているなどと、頼んでもいないのに自らの無知をさらけ出す複数アカウント(親玉は4です)が現れているのですが(○○の○○は似ているは数珠つなぎで半永久的に続く行為、直近の類似性など浅いも浅い)そういう輩は出入り禁止でお願いしたいですね。

デヴィッド・リースは多くの大御所が全盛期の喉を保てていない中で、十分に魅力的な歌声を披露してくれた。低い声を使いこなし張り上げるロッキンヴォイスと対比させることで楽曲にメリハリをつけた。そのパフォーマンスは老獪なテクニックと言える。

そして主役を喰わんばかりに目の覚めるようなギタープレイを披露してくれたアンディ、ソロもひきまくりと本当に懐かしい懐かしい時代を想起させてくれる。力強いリズムを刻むベースとドラム。彼らの献身的で適切なプレイは、この盤石な正統派メタルサウンドをより一層深いモノへと導いている。

名前だけで満足出来ない本気のメタルを愛するマニアにはたまらないでしょう。80年代型をここまで忠実にやるとはね、恐れ入りました。こういうのを聴くとセバスチャン・バックのソロってSKID RAWに戻りたいけど戻れない男による、未練たらしい作品だったなぁ。こっちはACCEPTに捨てられた男だからね。ACCEPTとのような華美なメジャー感を上手く押え80年代的華やかさと、ド直球のメタルをやっています。清々しい一枚だが、飽きるのも早い。個人的にはアルバムの途中で飽きかけた。それが最大の問題だろうが、古典を知らん若者には、簡単にあの時代を知れる好盤である。

失恋船長 ★★★ (2025-01-25 15:15:00)