Tonight Belongs to the Young (2003年)
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Tonight Belongs to the Young
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解説 - Tonight Belongs to the Young

コメント・評価

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1. 失恋船長 ★★★ (2025-04-02 07:06:35)

ここで自動登録されているのは、EPのA Tale Of Sex, Designer Drugs, And The Death Of Rock N' Rollを追加してリリースされたSTRAY BULLETですね。本作は10曲目までです。ちなみにSTRAY BULLETですが、現在流通するCDはモトリークルーのカヴァーも含んだ18曲入ですね。というように、かぶり倒しの楽曲が収録されているアルバムタイトルの違う作品が多すぎるのが彼らの欠点。
熱心なファンなら間違って買ってしまうぞ。

今作は90年に録音された幻に2nd用にレコーディングしたデモ音源の復刻盤です。なので当時の、あの空気がそのままパッケージされたモノです。アメリカでもスマッシュヒット、ヨーロッパでも成功を収め、日本でもプチブレイク。ZIGGYのメンバーが、このバンドの曲をパッくったと公言したりと、成功したのですが、残酷なUSシーンは90年の時点でMCAレコードは契約を見送るという自体。まぁ、確かにグラム系の凋落というのか、先取りした感覚では、このサウンドに先はないと思ったレーベルの判断は正しい。
見事にグランジ/オルタナムーブメントによって駆逐されたのですからね。

1stアルバムで振りまいたチープさ、80年代の学園青春ドラマさながらの弾けるキャッチネスさで、ハンバーガー片手にポテトチップスを貪り炭酸ジュースで飲み終えるという感覚とは違い、もう少しシリアスさとメロディの質を上げてきました。まぁここから装飾過多なアレンジというかプロデュースをするのでしょうが、良い意味で、落ち着き払ったサウンドは、少々恥ずかしくなるほど、弾けたポップセンスを押え大人が聴いてもギリギリ恥ずかしくないサウンドに仕上がっている。

それが狙ったのか、単純にデモだからなのかは分からないが、個人的には丁度良い音です。これ以上でもこれ以下でもない大好きな2丁拳銃のネタ、丁度良いを思い起こさせる作風ですね。
危なっかしい演奏も込みで大好きです。グラムな妖しさも丁度良い。グラムにも精通していないし、日本にいて、ましては商業誌の情報一本では真のUSハードシーンを知ることなど不可能ですからね。

LONDONが最後までメジャーになれなかったような作風に精通しているのですが、今作の持つ普遍的な魅力、PRETTY BOY FLOYDらしさは十分前回なんです。単にシンプルな作風になっているだけです。個人的にはそこが良かったが、もっと華やかな方が好みの人も多いでしょう。

シンプルなデモ故に逆に引き立ったメロディ、でも最大の欠点はメリハリに欠けるミックスのせいで、サウンドが流れてしまうこと。そして似たような音階を行ったり来たりするだけの歌声がバリエーションの乏しさがあり、よそ見をしていると、そのまま流れてしまうと言う、いかんともしがたいポイントはあるのだが、好きな人には最後までたまらないでしょう。

懐メロサウンドですが、普遍的です。それを否定しません。不運のバンドだよなぁ。凄い勢いでデビューして、人気になるも実力はそれほどでもなかった。人気に陰りが出ると、速攻契約更新をストップされるのだからね。そういうのも込みで聴くと哀愁のメロディがグッと染みてきます。



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