元祖ヘヴィメタルとかよく言われてたが、今聴くと言われるほどヘヴィではない。 BLACK SABBATHとよく比較されてたが、とりあえずカルト的なネタが共通なだけで音自体全く異なる。 基本的にポップとメタルが同居している作風で、濃厚なカルト色は、楽曲構成の他、ダークなテーマに反してコミカルなヴォーカルであるギャップから感じ取ることができる。 ジャケはダサいが、中身は極上です。名曲がぎっしり詰まってます。特にBOC代表曲と言っても過言ではない「死神」で聴ける中盤の展開は圧巻である。
「(DON'T FEAR) THE REAPER」は名曲です。 ギターでコピーしたぐらいだから相当好きですね。「TATOO VAMPIRE」も同様に好き。 「SINFUL LOVE」の演歌っぽい感じも好き。「MORNING FINAL」の儚い感じも好き。 概ね安心して彼らの新たなる世界を聴ける作品です。
が、僕は「THIS AIN'T THE SUMMER OF LOVE」との相性が悪くコイツがあるためにBOCの作品の 中で一番リスニング頻度の低い作品になってしまいました。 へヴィ路線からハード・ポップ路線へとシフトした快作 ということは重々わかってはいるんですが どうも、こう及び腰になっちゃうんですよねぇ。
ライヴ盤「ON YOUR FEET OR ON YOUR KNEES」を挟んで '76年に発表された4thアルバムです。 邦題「タロットの呪い」 マニアックなオカルト色よりも大衆受けするキャッチーさを前面に出した作風で、モノクロからカラーになったアートワークが示すようにPOPなフィーリングが音にもカラフルな彩りを加えています。 それまでにあった豪快さや爆発的な勢いは影を潜め、ともすればユルくなってしまったような印象を抱きがちですがいかに表面のテクスチャーが変わろうともサウンドの核の部分は不変で、随所にB.O.Cらしい知的なクールネスを感じ取る事が出来ます。
そして何と言っても、永遠の大名曲である "(Don't Fear) The Reaper" の存在だけでも、このアルバムを買う価値は十分過ぎる程にあるでしょう。 リマスター盤にはこの曲のデモ・ヴァージョンも収録されていてオススメです。