2002年11月12日、Koch Records/Music for Nationsよりリリースされた6thアルバム。
今作は、翌年にリリースされた7thアルバム『Damnation』と同時にレコーディングされ、一般的にはOpeth史上最もへヴィなアルバムと位置付けられている。
前作『Blackwater Park』は4thアルバム『Still Life』の4倍の売り上げを記録し、文字通りの出世作となった。この成功をきっかけに、イギリスやヨーロッパ大陸をヘッドライナーとしてツアーできる立場となった。
今作の制作にあたり、Mikael Åkerfeldtは以下のように述べている。
「『Blackwater Park』の功績があったからこそ、僕たちは無名のスウェーデンバンドではなくなった。でも、大勢の人たちは、僕たちがまた『Blackwater Park』のようなアルバムを作って商業的にブレイクすることを期待するようになったのも事実だ。僕はそういう考え方にウンザリしたので、次は凄くへヴィでアグレッシヴなアルバムを作ろうと決心したんだ、まったく商業的でないアルバムをね」
「そうしてできたアルバムが『Deliverance』だけど、クリーンでメロウなアコースティック・パートもすでに書いてあって、方向性は真逆だけどそれもどうしても使いたかった。そのことで悩んでいた時に、ある友人が『2枚のアルバムを作ればいい』と提案してくれたんだ。へヴィなアルバムとメロウなアルバムの2枚だ。そのアイデアを聞いた瞬間、曲を書いてる目的がハッキリして、凄くインスパイアされたんだ」
Recorded:22 July 2002 – 4 September 2002 at Maestro Musik and Studio Fredman
Producer:Mikael Åkerfeldt, Steven Wilson