これはひどい。目も当てられません。Meidenのアルバムの中では、唯一売却済みです。リリース当時はMeiden大リスペクトの後輩ミュージシャン達からすら激しい非難を浴びたそうで、偉大なる鋼鉄の処女の恥部というべき惨めな作品です。私としても、この作品だけは擁護する気になれません。Killersが未発曲集的凡作、Dance of Deathがセンスに乏しい問題作とすると(どちらも「名作」との絶賛の声が多いのは承知してますが)、このVirtual Ⅺは正真正銘の駄作といってよいでしょう。
しかし本当のことをいえば、ハリス先生には敢然と勝負に出て欲しかったです。ブレイズにすべてを賭けるつもりで、今までのドラマティック路線を捨ててMan on the Edge や Futurealのようなシンプルな曲で攻めるべきでした。そうなっていれば従来のファンを失望させたとしても新しいファンを獲得できただろうし、なによりVo交代の意義を広く人々に納得させられたことでしょう。逆に今までの路線を守りたいなら、涙を飲んでブレイズを切り、楽曲の世界観を表現し切れるだけの力量をもったシンガーを加入させるべきでした。少なくともこういう中途半端なことだけは避けるべきだったと思います。
Fear of the Dark以降であることを感じさせる音楽性メインながら、 80年代に回帰しているような部分も。 いろいろ言われているブレイズも(ライブは別として)どうにか頑張っている。 良曲がほとんどを占めており、曲数もちょうど良く飽きさせないことから、 全体のバランス的にはブルース復帰後より優れているとも言える。 メイデン屈指の隠れた名盤と思われ。
という話は置いといてアルバムとしては、 全体的な曲の質も、8th以降現在最新盤の16thまででは一番まとまっていて、捨て曲と言えるほどのものは無いです。(その点は4th, 5thよりも良いですね) 特にFutureal, Como Estais Amigos, Lightning Strikes Twice, Don't Look to the Eyes of a Strangerがいいですね。
1. クーカイ ★★ (2001-06-23 02:48:00)
ベイリーのヴォーカルはまだしっくりこないところを残しているけど、前作に比べれば格段に良くなっているし、何より楽曲が充実している。疾走する①、キャッチーな②、スリリングな③、雄大な自然を描いた風景画のような④、スケールの大きい⑦、聴いていると胸を締め付けられるようになる⑧など、聴き所満載だと思うのだけれど。
ただ、やっぱりギターの音がおとなしいんだよなあ。もっと尖っていたら①が数倍格好良くなるのに。
もし、ブレイズ=ベイリーが歌っているということだけを理由に、本作に接していない人がいたら、レンタルでも中古でもいいんで騙されたと思って聴いてみてください。結構いけると思うんだけど。
4. m.c.A.K. ★★ (2002-12-05 18:27:00)
まず前作「THE X FACTOR」よりも耳を惹く歌メロやアレンジが増えていること。
ベイリーも何とか歌いこなしていること。
楽曲がコンパクトになりアルバム全体にまとまりがあること。
シンガーの歌唱力と楽曲との距離感が縮まったように感じました。
「THE X FACTOR」や「BRAVE NEW WORLD」って私には複雑過ぎちゃって分からんのよ(笑)
その点本作は楽しめる。①③④⑦あたりがお気に入りです。
≪余談≫ブルース・ディッキンソンに関しても個人的には「歌唱力抜群の」シンガーだとは思っていません。「声や歌い回しがカッコいい、HR/HMに最適な」シンガーと位置付けてます。私の中ではウド・ダークシュナイダーと同系統のシンガー(あれ程のクセは無いけど)。つまりはHR/HM仕様の最高級ヴォイスの持ち主。
それに脱退前のディッキンソンって現在みたいに評価高かったですか?むしろ過小評価されてたように思うんですが(歌が一本調子だのルックスが悪いだの)。
ベイリーのお陰で再評価されたように感じるのは私だけ?
6. 真・マツソガソ ★★ (2003-06-21 18:41:00)
前作より曲数が減り、収録時間も短くなって聞きやすいです。
ジャケットも前ほどヒドくないですし(笑)。
8分以上の曲も数曲ありますが、前作ほどスケールが大きくないので親しみがもてました。
オススメは、何が何でも①。本当にカッコいいです。
他にもいい歌メロが増えてますし。③、⑤、⑦、⑧とか。
無理に聞けとは言いませんが、X FACTORを聞くよりこちらを先に聞いたほうがブレイズに対していい印象をもつのは確かです。
それと曲のクレジットをみると、ブレイズが関わっているものはほとんどカッコいいと思うし、ブレイズにも合っている気がします。
やっぱり、ブレイズには大作よりも勢いのある曲が一番だと思います。
いまさら言うのもなんだけど、ポール時代みたいにすればよかったのになぁ。
7. ぜるる♪ ★★ (2003-08-02 00:26:00)
ブレイズの力強さをフル活用した。
音質もこのアルバムから急上昇。
ヘヴィーさが増した。
このアルバムがブレイズの本来の姿だろう。
そしてこのアルバムを引っさげてのツアー・・・・
あまりにも素晴らしかった。虜になった。
過去の曲もブレイズなりにアレンジされ、力強く早かった。
オーディエンスも力いっぱい答えた。
最高のライブだった。
その時の同会場のライブアルバム(勿論正規は非売品)は今聞いてもNo1の超名盤
正直BRAVE NEW WORLDツアーは客が痛かった。
売れて中途半端なやつが多すぎた。
それに比べりゃこの時に会場にいたやつらはホントのメイデンファンだよ。