DEFENDERS OF THE FAITH 、RAM IT DOWN、PAINKILLERなどの作品を最初に聞きPRIESTのイメージを勝手に作ってしまった人がこの作品を聞くと多分物足りなさを感じると思いますが、これはこれで優れた作品です。 ROCK'NROLLやPOPな要素が割とでています。この時代背景がよく出ているな~と思う。どの作品もプリーストらしく時代性を取り入れていますが、これもそうですね。 あと、ギターの音が結構メタリックで好き。
シンセイサイズド・ギターを導入したキャッチーな作風が「問題作」となったのは周知のとおり。 今だからこそ「いい作品である」という評価も出来るが、「SCREAMING FOR VENGEANCE」、「DEFENDERS OF THE FAITH」とHEAVY METAL史に残る名盤を立て続けに発表した後の路線変更であったため、戸惑いを感じたのは事実。 しかし、同じアルバムを作り続けないのもPRIESTの魅力であり、楽曲の完成度も非常に高い。 良くも悪くもアルバムの印象を決定付けた「TURBO LOVER」、明るく疾走感のある好曲「LOCKED IN」、サビを合唱したくなる「PRIVATE PROPERTY」、反抗心あるキッズへのロック・ナンバー的な歌詞の「PARENTAL GUIDANCE」、明るいロックン・ロール賛歌「ROCK YOU ALL AROUND THE WORLD」、幻想的なイントロを持つドラマティック曲「OUT IN THE COLD」、リフがちょっとAC/DCを想起させる「WHITE NIGHT,HOT & CRAZY DAYS」、シンセ全快ながらも哀愁感ある「HOT FOR LOVE」、悲哀に満ちたメロディが絶品の「RECKLESS」と、80年代のアリーナ・ロックを意識したかのような作風である。 所々に散りばめられた哀愁も見逃せない。名盤です。
前作から一転、ポップなしあがりなアルバムだけど、曲はいい。だから良く聞く。もっとも好きなのはOUT IN THE COLD。これはまさしくJUDASの曲。PARENTAL GUIDANCESは、もうブリティッシュポップって感じだけど、こんな感じの曲は初期の曲にもたまにはあった。(ということを、後から知った。)JUDAS PRIESTのアルバムだから問題作って言われるだけで、絶対に駄作なんかでは無いと思う。問題作といわれたアルバムが駄作で、その後浮き上がれないバンドとは違う。前作の評価が高かったのに一転こうゆうアルバムを作ってしまうところなんか、余裕を感じる。というか、とにかくやりたいことやってるのかな。
久しぶりに聴いた。よーするに、当時JUDASは一気に全米制覇したいがためにこんな作品を作ったんだと思います。Another Thing Comingで勢いを得たのに(アメリカでは)Defenders Of The Faithが思ったほど行かなかったから。でも、今となっては彼らのキャリアの中でも異色の面白いアルバムです。
シンセを大胆に取り入れたサウンドが、新旧のファンの間で賛否両論となった1986年の10枚目のアルバム (元々は、結成15周年・アルバム10枚目を記念して2枚組で出る予定だったらしい)。 IRON MAIDENも同年発表の「SOMEWHERE IN TIME」でシンセを取り入れていましたが、 あちらのアルバムもこのアルバムも「シンセが入ってるからダメ」と切り捨てられるような作品だとは思いません。 実験的な要素は強いものの、Locked InやRock You All Around The Worldはある意味JPらしい曲ですし、 隠れた名曲とも言えるOut In The ColdやHot For Love、Recklessなど聴くべき部分は多いです。
1986年リリース、記念すべき10枚目となるオリジナルアルバム。全9曲で41分の作品。 ドラマティックな英国産様式美HMを体現していた名作『DEFENDERS OF THE FAITH』の次に、 このポップで明るいアルバムですからね、なんだか拍子抜けしてしまうというのもわかります。 でも、これはこれで良いアルバムだと思いますよ。 いわゆる超名盤とかではないでしょうが、キャッチーな良い曲ばかり揃えてますし、非常に楽しく聴けます。
2. demmy ★★ (2001-09-02 02:34:00)
特に2曲目のLOCKED INはジューダスの全曲通して聞いてみても遜色劣らない名曲だと思っています。LEEさんの言う通り再評価したいアルバムの一枚であることは間違いないでしょう。
4. やまねこ ★★ (2001-10-29 21:46:00)
ギター・シンセを駆使した本作がまさにそれ。
固執するか、寛容であるか、本質を見極めるか、見切りをつけるか、
難しい問題を提示した作品です。
しかし、優れた作品ではないでしょうか。
5. HIGASHI ★★ (2001-10-29 23:15:00)
テクニカルな面はさておき、本質的にはジューダスらしい曲が詰まっている。
前2作より1曲目がインパクトが弱いので、オヤッと思ったファンが多いと思うがこの曲はこの曲でノリのいい仕上がりで好きだけどなぁ。
ただ、人気投票すると他のアルバムを選んでも仕方ないとも思います。
11. m.c.A.K. ★★ (2002-10-16 11:59:00)
私個人としては、初PRIESTがこのアルバムだったこともあり、大好きなのです。
いい曲いっぱい入ってますよ。“Turbo Lover"“Locked In"なんてLIVEの定番にして欲しいぐらい。シンセ云々だって曲のイメージを広げるのに有効に作用していると思うよ(RIOTがラッパ使ったのと同じ手法だと思う)。
聴かず嫌いのファンは一度是非!