Profane Prayer (2024年)
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Profane Prayer
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解説 - Profane Prayer

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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-18 00:18:46)

グリース・スラッシャー筆頭、SUICIDAL ANGELSがROTTEN CHRISTやSEPTEC FRESHのメンバーらをゲストに招いてレコーディングを行い、NUCLEAR BLAST RECORDSから'24年に発表した8thアルバム。
コロナ禍の影響をもろ被りし、前作から5年と彼らにしてはリリース間隔が空いてしまいましたが、それでも同時期にデビューを飾った多くのバンドが解散/消息不明、あるいは路線変更を余儀なくされていることを考えれば、この安定した活動ペースは頼もしい限り。
ガス・ドラックス(G)の鮮烈なシュレッド・ギターを前面に押し立て、高速回転するGリフが触れるもの全てを切り裂くように突っ走るOPナンバー①を皮切りとする、息をも吐かせぬ本編序盤の畳み掛けや、あるいはツインGを効果的に運用し、甘口にならない程度にメロディの増量を図られた楽曲構築術等、近年のKREATORと方向性を同じくするユーロ・スラッシュ・メタル路線は今回も踏襲されています。
一方で疾走ナンバー主体に本編を構成しつつも、アコギのイントロからスタートする④、女性コーラスによるスキャットが神秘的かつドラマティックな雰囲気を演出する大作⑨といった、走りそうで走らない(スピードのみに依存しない)スロー/ミドル系の楽曲も要所に配置。鈍りのない突撃感覚と、キャッチーなメロディ・センスという硬軟をバランス良く共存させた、これまでバンドが培ってきた表現力の深化の程が明瞭に確認できる仕上がりは、流石歴戦の兵といったところじゃないでしょうか。
良い歳(アルバム)の重ね方をしているバンドだと改めて確認させてくれる力作ですよ。



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