ギリシアのアーティスト。
ギリシアは、現在でも正統派が強く支持される国である。
また、「ギリシア人が選ぶメタルアルバム100選」の23位にParadise Lost "Draconian Times"がランクインしているように、ゴシックメタルの支持も根強い。
しかし、単純に正統派及びゴシックメタルが中心となって、ギリシアのメタルシーンが形成されているとは言いがたい。
このような要素に強く影響を受けながらも、ギリシアは独自のシーンを形成しており、そして、それらは90年代頃より注目され始めた。
特に、Nightfall、Rotting Christ、Septicfleshの活躍は特筆されるべきであろう。
彼らは、正統派やゴシックメタルの影響を受けていたが、それ以上にデス/ブラック/ドゥームに強い影響を受けていた。
そして、何より彼らは「ギリシア」ゆえの独特で神秘的なメロディ・雰囲気を持ち合わせていた。
彼らは、現在でもギリシャのシーンにおいて強い影響力を持っており、彼らのプロデュースや何らかの関与を受けたアーティストは多い。
その影響力は、しばしば「三頭政治」の句を持って表現されることがある。
しかし、彼らとの交流はともかくとして、その強い影響力の外に置かれるアーティストも現れ始めた。
メロディックスピードメタルのFirewindや、メロディックデスのNightrage等がそれである。
前者に関しては、ギタリストのガス・Gの知名度もあり、高い支持を得ることに成功している。
また、後者に関しては、ギリシアのシーンとのつながりだけではなく、北欧のシーンとのつながりが非常に深い。