1999年に結成された、アメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身のヘヴィメタルバンド。
Travis SmithとMatthew Kiichi "Matt" Heafyを中心に結成されているが、Travisは2010年に脱退した。
Triviumとはtriviaの単数形で、文法学、修辞学、論理学の三学科の教育論を意味しており、このバンド名は様々な音楽分野を独自にまとめ上げようとする意図に由来している。
初代ドラマーのTravis Smithがコンテストに出演すべくMatthew "Matt" Kiichi Heafyらに声をかけたことが発端になって結成された。ここでのパフォーマンスで自信をつけた彼らは、メンバーチェンジをしながらも活動を続行する。そして2003年に発表したデモEPがLifeforce Recordsの耳にとまってレコード契約、1stアルバム『Ember to Inferno』を発表する。これを契機に大規模なツアーを行うも、ベースのBrad Lewterが脱退。
2004年4月にRoadrunner Recordsと契約。ベースにPaolo Gregolettoが加入して、翌2005年に2ndアルバム『Ascendancy』を発表。持ち前のメタルコアによりスラッシュメタルの要素を取り入れたこのアルバムは、これは世界中でリリースされ、数々の賞を受けたほか、BillboardのTop Heatseekersで4位になるなど、大きな成果を上げた。2006年の3rdアルバム『The Crusade』ではギターをレギュラー・チューニングにしてボーカル・スタイルからスクリームを除き、結果としてメタルコアの要素は減退してクラシックなヘヴィメタル/スラッシュメタルに接近した音楽的ターニングポイントになった。この変化にファンの間では賛否両論が巻き起こるも、イギリスでは発売初日に60,000枚を売ってシルバー・ディスクに、アルバム・チャートでは7位に初登場、Billboard 200で全米25位、日本ではオリコン45位に入るなど、チャート成績は好評だった。2008年、4thアルバム『Shogun』を発表。Mattのスクリーミングヴォーカルやメタルコアの要素が戻り、11分を超えるタイトルナンバーも含まれたこの意欲作は、全米23位、日本オリコン17位、全英17位を記録。2010年2月、バンド創設者であるドラマーのTravis Smithが脱退。代わってNick Augustoが加入して、制作された5thアルバム『In Waves』では「PVに演奏シーンはなく、ライブDVDに観客の姿はなく、ドキュメンタリー映像に色はない」というコンセプトのもと、映像、衣装などビジュアルのイメージを一貫してコントロールする初の試みがなされた。 2013年の6thアルバム『Vengeance Falls』を最後に、ドラムのNickが脱退。Mat Madiroを迎えて制作された7thアルバム『Silence in the Snow』では、ヴォーカルの全パートがクリーンヴォイスになり、再びメタルコアの要素が減退した内容に仕上がっている。
彼らが影響を受けているメタルバンドは多岐にわたり、Opeth, Nevermore, Dream Theater, Emperor, In Flames, Arch Enemy, Machine Head, Guns N' Roses, Metallica, Iron Maiden, Megadeth, Hellhammer, Celtic Frost, Slayer, Pantera, Black Sabbath, Judas Priest, Testament, Cannibal Corpse, Obituary, Killswitch Engage, Skid Row, Angra, Underoath, Marty, Deathからの影響を公言している。
これまでに世界で100万枚以上のアルバムセールスを記録している。
Current members (リーダーはMatt Heafy)
Matt Heafy(Matthew Kiichi Heafy) – rhythm guitar (1999–present); lead vocals (2000–present)
Corey Beaulieu(Corey King Beaulieu) – lead guitar, unclean backing vocals (2003–present)
Paolo Gregoletto(Paolo Francesco Gregoletto) – bass, clean backing vocals (2004–present)
Paul Wandtke – drums, percussion (2015–present)