1984年、ブラジル連邦共和国ミナスジェライス州ベロオリゾンテにて結成されたへヴィメタルバンド。
バンド名の「Sepultura」とは、彼らの母国語であるポルトガル語で「墓」を意味し、Motörheadのアルバム『Another Perfect Day』収録曲"Dancing on Your Grave"にちなみ、結成メンバーのMax Cavaleraが名付けた。
Max CavaleraとIgor Cavaleraの兄弟によって結成され、1980年代後半から1990年代前半にかけてデスメタル、スラッシュメタル、そしてグルーヴメタルを代表するバンドとしてシーンに貢献した。
ブラジルで活動していた当時はブラックメタル色の強いサウンドであったが、ロードランナー・レコードと契約しアメリカに本拠地を移す中で、洗練されたスラッシュメタルスタイルに変遷。その音楽性は1991年の4thアルバム『Arise』で頂点に達した。バンドは、同アルバムで全英アルバムチャートのトップ40入りを果たし、アメリカのBillboard 200でも初のチャート・インを果たして119位に達した。
折からのポスト・スラッシュ、グルーヴ・メタルムーブメントの中で発表した5thアルバム『Chaos A.D.』(1993年)は母国ブラジルの民族音楽の楽器やリズムを取り入れた重みのあるサウンドで、ビルボードチャートのトップ40に入る。続く6thアルバム『Roots』(1996年)は200万枚を超える大ヒットを記録、Mike PattonやKornのJonathan Davisと共演する一方で、ブラジル人ミュージシャンやブラジル先住民族とも共演して、ブラジル伝統音楽の色を強く打ち出した。
しかし、同年にイギリスで開催されたモンスターズ・オブ・ロックのステージに立つ直前、息子が急死したことを知らされたMax Cavaleraが、妻でありバンドのマネージャーでもあるGloria Bujnowskiと共に会場を去ってしまう。土壇場でボーカリストを失ったバンドは3人編成でステージに立つことを余儀なくされた。この出来事がきっかけとなりMax Cavaleraはバンドを脱退した。バンドは新ボーカリストにDerrick Greenを迎えた。
その後、ニューメタル、ハードコアパンク、インダストリアルメタルからの影響を受けた音楽性へ変遷している。
2015年までに世界で2,000万枚以上のセールスを記録しており、母国ブラジルにとどまらず世界的な成功を収めたバンドである。
Current members (リーダーはAndreas Kisser)
Paulo Xisto Pinto, Jr – bass (1985–present), backing vocals (1993–present)
Andreas Kisser – guitar, backing vocals (1987–present)
Derrick Green – lead vocals, percussion (1997–present), rhythm guitar (1997–2006)
Eloy Casagrande – drums, percussion (2011–present)