「前作がコンセプトアルバムだったので新作はシンプルに行く」というのはメンバーのインタビューなどで聞いていたのでどう仕上がったのか期待して聴きました。①はブラジルの躍動するパーカッションリズムで始まりそれを引き継いでギターでガツッと来たときにもうやられました!すばらしいアルバムです!アンドレのいた1stはクラシカルですばらしいアルバムでしたが、2ndではブラジルバンドらしいリズムが強調され、それはそれでとても熱く、心地よいものでした。3rdではアンドレの高音がひっくり返る歌い回しがいいかげん気になりしばらくアングラから気持ちが離れていましたが、4thでエドゥがVoとなり期待を込めて聴きましたが、正直Voが弱く、曲も1stをなぞっているだけに感じ、強烈な印象はありませんでした。もう、あのCARRY ON 的名曲を求めるのは無理かと。それが前作ではエドゥのVoも高音ばかりでなく力強い表現が聴けるようになり、曲もブラジルバンドとしての個性あふれる魅力的なものとなっていました。そうして迎えた今作、私が今のアングラに求めるもの、ズバリそれが表現されていました。躍動するリズム、複雑でありながら最後まで飽きさせず魅了する曲展開、メンバー一人ひとりのテクニック表現力の高さ。ブラジルバンドとしてのアングラの強烈な個性を前作に引き続き感じさせるアルバムです。皆さんのコメントにもあるように私もアングラに「CARRY ON」的なクラシカルな名曲を求めたくなる気持ちもありますが、今の新生アングラはこれで良いのだと思います。素晴らしいです。(でもこれがまだ疾走曲ばかりに耳が行っていた頃の数年前の自分だったら、こうは思えなかったかも知れませんね)2月のLIVE楽しみです。
錬金術師が編成したとされる文献にインスピレーションを受けて作られた'06年発表の6th。 前作「TEMPLE OF SHADOWS」は中世のテンプル騎士団をモチーフにした一大ストーリー・アルバムであったが、このアルバムも、基になるテーマが存在するという意味ではコンセプト・アルバムであると言えるだろう。 その本作、意識的にそうしたのかは分からないが、俗に言う「クサいメロディ」が若干希薄である。 特にアルバムの冒頭を飾る「THE COURSE OF NATURE」がメロディよりもヘヴィネスに重点を置いた曲であるだけに、これまでのようなメロディック・スピード・メタルによる幕開けを期待したファンは肩透かしを食うかもしれない。 しかし、個人的には前作においてそれまでのサウンド・スタイルの頂点を極めたと思っているだけに、この正統派ヘヴィ・メタルのようなサウンドへの変化は大歓迎である。 ヘヴィなギター・リフとコーラス・ワークが印象的なリーダー・トラック「THE COURSE OF NATURE」、まるで機銃掃射のような激烈さを誇るスピード・チューン「THE VOICE COMMANDING YOU」、雰囲気が目まぐるしく変化する「EGO PAINTED GREY」、エドゥのペンによるキャッチーで爽快なナンバー「BREAKING TIES」、卓越したテクニックで演出されたスピード感と絶品の歌メロを備えた「SALVATION : SUICIDE」、スピード・ヘヴィネス・メロディの三要素を兼ね備えた好曲「WINDOW TO NOWHERE」、ラテン・リズムを巧みに導入した壮大なスケール感の「SO NEAR SO FAR」、エドゥのディープな歌唱が素晴らしい、フェリッペのペンによる「PASSING BY」、小刻みに刻まれるリフとそれに乗るメロディアスなギターとの対比が素晴らしい「SCREAM YOUR HEART OUT」、アルバムを締めくくる美しく叙情的な「ABANDONED FATE」と、一切隙のないアルバム。 ラファエルがヴォーカルをとる日本盤ボーナス・トラックの「OUT OF THIS WORLD」も個性溢れる魅力的な曲だ。
ここでの酷評の多さにびっくりしました。 確かにアルバム全体での方向性はかなり変わったと思うけど、2,6,5あたりはすっごいANGRAっぽいし、そこまで言うほどでは無いかと思います。 でも僕はSo Near Do FarとPassing Byばっか聴いてますね。 どっちも新しいANGRAのカッコ良さがあっていいですよ。 まぁ、疾走曲ではないですけど。 やっぱり疾走曲の少なさが酷評に繋がっているのでしょうか・・・
確かに前2作よりはオープニングのインパクトが小さい作品だが、サウンドがとても心地好く、何度でも聴きたくなる作品。中でも「The Voice Commanding You」と「Salvation:Suicide」は個人的には文句のない出来。次点で「Window To Nowhere」「So Near So Far」。聴き込んでいくと前2作と同等に聴ける良い作品だと思う。
4. 天照 ★★ (2006-10-25 14:50:00)
ここの上位3曲のようなキラーチューンを期待して買うとカウンターパンチをおみまいされること必至。
相変わらずエドゥ上手いねぇ、演奏陣もすごいよねぇ、でもそんだけで終わっちゃったねぇ、なアルバム。
日本版ボーナスくらい「日本人はこういう疾走曲が好きなんだろ?」的な曲にしてほしかった。
これでレビュー終わらせると気まずい感じになっちゃうので、聴きこんでみて意見変わったら修正しとこう。とりあえず、1周聴いての感想はこれで。
・・・もう10周以上は聞きました・・・
それなりに、ゆっくり。
曲はもう何といっても変えられないので、逆に開き直って(むしろこれがANGRAじゃないと思って)聞いてみると、①・②・⑤・⑥あたりは受け入れることができた。もちろんそれは俺がメロスパーだからなのだが。
何か足りない感じは否めないので、次こそは・・・次こそは・・・一曲だけでいいから・・・キラーチューンを・・・頼む・・・ANGRAにしかできないやつを・・・!!!
5. 工場長 ★★ (2006-10-25 15:35:00)
しかしおそらく多くの方がこのような方向性は望んでいないでしょう。
最初に聴いた感想としては、「ライブで盛り上がるのか・・・」でした。
曲のバラエティとしても前作のほうが勝っていたように感じます。
それとなんだかエドゥの声が聞き取りにくいの私だけでしょうか。
でも繰り返し聴いていたらかなり好きになりました。
けどやっぱりメロスピ的な悶絶昇天曲が私は正直ほしかった。
それとフェリペがどんどんやばくなってきてます。誰?って思いました。
9. 枯林 ★★ (2006-10-25 19:39:00)
テンションは低いアルバムですが、クオリティーは決して低くは無いアルバム。
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最近新譜発売につき、この作品を聴き直しました。8年も経つと考え方が大分変わりますなぁ。テンションの低さが逆にアルバムの特徴として昨日していると思います。クオリティ高いわ。アルバムの流れもとても良い。9曲目がちょっと弱いのでこれを変えてくれたら星3つでした。
エドゥの歌メロメーカーとしての力量は凄かったなと改めて思います。アキレスもこれが最後の作品ですが、辞めないでほしかったな。
(2015-01-18追記)
12. 帰ってきた男 ★★ (2006-10-26 00:02:00)
アイデンティティは確固たるものがあってANGRAそのもの。テクも、
もう慣れているハズなのにおぉ!と思わせニヤッとさせる。
が、バラードにしてもアップテンポのメタルソングにしても振り切きれない。
ただまあ、聴き込み甲斐のある深さは非凡で長く付き合えそうではある。
それとエドゥ、バラードやミドルテンポの曲はたまらなく濃厚でセクシーで上手いが、
スピードが上がるにつれ滑舌が悪くなるというか、Rebirthの頃に感じられた
伸びやかさが無い。
喉悪くしたのかな?
37. メタルン ★★ (2006-11-03 20:54:00)
自分はめちゃくちゃ好きなんですけどねぇ。
前作のテンプルが質が高くて敷居が高く、聴く曲聞かない曲がはっきりしていたのですが、今作品は質は高いが敷居を低くした雰囲気でテンプルより好きです。
比較的普通の洋楽リスナーうけしそうな感じですね。
がっつりメタラーには物足りなかったのかもねぇ。
キラーチューンが無いという意見が大多数のようですが①②⑤⑥あたりはガツンと来たし、トータルタイムのバランスも良いと思うんですが。。。
あとエドゥのキーを下げて歌うことも格好いいからOKですね。
もちろんハイトーンも好きですが。