2006年4月4日、Rhino Entertainmentよりリリースされた9thアルバム。
1988年発表の『Operation: Mindcrime』の続編という形で発表されたコンセプトアルバムである。
前作『Tribe』に伴うツアーの後、Geoff Tateの意向によりLars Sorensenとのバンドのマネジメント契約は解除され、以降Geofの妻Susan Tateがバンドのマネージャーを務めることとなった。
2004年、同年秋から翌2005年冬にかけてのツアーの中で『Operation: Mindcrime』を再び演奏すること、そしてその続編のリリースを計画していることが発表された。
Susan Tateからはじめて『Operation: Mindcrime II』制作のアイデアを提示されたとき、Michael WiltonやEddie Jackson、Scott Rockenfieldらは非常にためらい、『Operation: Mindcrime』の価値を損ないかねないとして続編の制作に賛同しなかった。しかしGeoff TateとSusan TateはプロデューサーのJason Slaterを雇用し、完全なGeoff Tateのコントロールの下でのアルバム制作に入った。バンドはGeoff Tateト側に楽曲のアイデアなどを提示したが、特にMichael Wiltonはアルバム制作への関与から外され、彼らはごく一部の楽曲にクレジットされるにとどまった。
ツアーではファンの関心を煽るべく、短いグレイテスト・ヒッツ・セットに続き、『Operation: Mindcrime』のビデオや同アルバムでSister Mary役を務めたPamela Mooreとの競演を交えた『Operation: Mindcrime』の再演、そしてセット終演後のアンコールではPAを通じて『Operation: Mindcrime II』に収録される“Hostage”のデモ・ヴァージョンが流された。
悪役Dr. X役にRonnie James Dioを迎えたこのアルバムは、ビルボード初登場14位を記録。前作『Operation: Mindcrime』のセールスには遠く及ばないものの、1997年以降のQueensrÿcheのアルバムとしては久々の高順位となった。アルバムリリース後のツアーにはSister Mary役のPamela Mooreも参加。カリフォルニア州ユニバーサルシティのギブソン・アンフィシアターでの公演ではRonnie James Dioも登場し、その模様は2007年リリースのDVD、Mindcrime At The Moore にエクストラ・トラックとして収録された。
リードシングルの“I'm American”は前年のJudas Priestのサポートツアーでも演奏していた。
Recorded:The Compound Studio, Seattle, Synergy Studios, Redmond, Washington, The Annex Studios, Menlo Park, California, 2004–2005
Producer:Jason Slater