1991年にイギリスのマンチェスターで結成されたロックバンド。
ブリットポップ・ムーブメントの代表格であり、近年のイギリスの代表的ロックバンド。The Beatles、The Rolling Stonesなどから続く正統派イングリッシュ・ロックで世界的な人気を誇る。
1993年にCreation Recordsから1stアルバム『Definitely Maybe』をリリースし、全英1位、当時のデビュー・アルバム最速売り上げ記録。続く2ndアルバム『(What's the Story) Morning Glory?』では英国アルバム売り上げ記録を約30年ぶりに更新。「Wonderwall」のシングルヒットもあり初秋のアメリカMTVアウォードでベストグループを受賞。この頃から兄弟喧嘩が目立つようになる。1997年には3rdアルバム『Be Here Now』をリリース、全英1位、全米2位、オリコン3位、またしても英国最速セールス記録を更新。2000年には4thアルバム『Standing on the Shoulder of Giants』ではエレクトロニカやヘビー・サイケデリック・ロックに影響を受けたより実験的な要素の濃いアルバムに仕上がり、ファンからも前作以上の賛否両論が巻き起こりセールス面でも不振に終わる。その後も、新メンバー加入による高い演奏力を軸としたバンドサウンドを活かした5thアルバム『Heathen Chemistry』、ギターストロークを軸とし、60年代のロックからの影響が濃い作風に仕上がった6thアルバム『Don't Believe the Truth』、よりサイケデリックでリズムにも重点が置かれた7thアルバム『Dig Out Your Soul』と、毎回作風を変化させていった。
バンドの核となるギタリストのNoelとボーカルのLiamからなるGallagher兄弟は、同じくアイルランド系・労働者階級出身であるThe Beatlesを大変敬愛している。その背景からかThe Beatlesと比較されることも多く、「現代のビートルズ」と称されることも少なくない。「I Am the Walrus」や「Helter Skelter」などを時折演奏する他、ファッションや自身の曲に於いてもその影響を見ることができる。またそのスキャンダラスな言動は常に人々の注目を集めた。しかし、ライブの最中にLiamが途中退場するなどプロ意識に欠ける行動が重なり、Noelの我慢は限界に達していった。2009年8月、パリ公演の直前の大喧嘩を発端にNoelが脱退を表明したことでOasisは解散。Noelはソロになった。残されたメンバーは2010年に新バンドBeady Eyeを結成したが、Oasisのような成功は得られずに2014年に解散。2024年、再結成を発表。
2013年までに7,700万枚以上のセールスを記録している。
Final Line-Up (リーダーはNoel Gallagher)
Liam Gallagher(William John Paul Gallagher) – lead vocals, tambourine, acoustic guitar (1991–2009)
Noel Gallagher(Noel Thomas David Gallagher) – lead guitar, acoustic guitar, rhythm guitar, vocals, bass, keyboard (1991–2009)
Gem Archer(Colin Murray Archer) – rhythm guitar, lead guitar, acoustic guitar, harmonica (1999–2009)
Andy Bell(Andrew Piran Bell) – bass, acoustic guitar (1999–2009)