1996年11月4日にアトランティック・レコード(イーストウエスト・ジャパン内)からリリースした、4thアルバム。
前作から5年ぶりのスタジオ・アルバムであり、アトランティック・レコードでリリースした唯一のオリジナル・アルバムで、年末までに50万枚以上を売り上げた。
本作は元々「X JAPAN世界デビュー作品」として制作されていたものであり、日本盤のほかに全英語詞の世界盤が発売される予定の作品であった。しかし、Toshlの英語発音の問題やYOSHIKIの持病によりレコーディングが長期化し、このアルバムでの世界デビューを断念せざるを得なくなった。さらにレコード会社との関係悪化による資金不足などが重なったため、1993年以降の録音作品を次々にシングルカットした。それでも費用不足となったため、YOSHIKIは私財を投げ打ってレコーディングを続行したが、日本盤の完成すら一向に見えない状態のまま制作が続けられた。
1993年以降のX JAPANのシングルには、かつてのようなハイスピードナンバーはほとんどなく、速くてもBPM 160前後のアップナンバーがある程度で、ほぼバラード曲が中心となった。これはYOSHIKIの持病悪化によるものとも言われており、このアルバムに収録が予定されていたハイスピードナンバーや、前作『Jealousy』に収録予定だったハイスピードナンバーのレコーディングも見送られた。なお、これら未発表作品の詳細は不明である。
シングル「Tears」以降は、ほぼ1年に1枚のみのシングルリリースにペースが低下し、シングル作品にもカップリングは制作されず、全てカラオケやバージョン違いが収録された。本格的に発売ペースが戻るのは本アルバムが発売される1996年に入ってからであるが、それでもカップリング曲はライブバージョン、カラオケのみであった。実質的な先行シングルとなる「CRUCIFY MY LOVE」を経てようやく本アルバム発売の目処が立つことになる。
ダリアツアー終了後に本アルバム発売がアナウンスされたものの、10曲のうち6曲が本アルバム発売前となる1996年11月には既に世に出た楽曲となっており、後にシングルカットされる「SCARS」もライブではすでに披露されていたために、実質的には1993年以降にリリースされたシングルコレクションともいえる作品となった。一部の作品ではアルバムバージョンとして手直しが施されているものの、ほとんどの曲はシングルバージョンと同一である。
アルバムのジャケット写真はニューヨーク・ブロードウェイの路上にバラを撒いて撮影された。
アルバム発売後は「SCARS」のシングルカット、2日間の年末の東京ドーム公演こそ行われたものの、翌年春にToshlのバンドからの脱退が決まり、X JAPANは解散することとなる。
チャート最高順位
週間1位(オリコン)
4. 鯵の素 ★★ (2002-08-15 21:16:00)
6. アメンボ ★★ (2002-09-06 16:26:00)
近所に住んでるお兄さんに聴かせてもらったアルバムです。
子供のころに(今でも子供だけど・・・)
ほとんどの曲が大好きです。
ただ最後の曲は嫌いです(このバージョンにかぎらず)
僕はこの人達のヴィジュアル、ハッキリいってしまえばあんまり好きじゃないんです。
でもこのヴィジュアルが当時に衝撃を呼んだのは否定できないし・・・。
この人達に勢いがあった時を知る本当のファンの人達からすればやっぱり駄作ということになるのかな・・・。
9. HIGASHI ★★ (2003-03-23 23:58:00)
ただ永井真理子のラジオ番組でえらく彼らを褒めていたので、取りあえず1stは買ってみた。
ただそれも“紅"を聴いた瞬間、ハロウィンの猿まねじゃん、と思い一気に聴く気が失せた。
それ以来手を出さなかったが、僕の思いとは裏腹に彼らはドンドン知名度をあげ、いつの間にか日本を代表するバンドまで登りつめていったことは素直に認めている。
気を取り直してこれを買ったのだが、時既に遅く、全く作品として機能しておらず、バンドとしての息づかいは全く聞こえない。
もちろん一曲一曲はシングルヒットもしただけあって良い曲ばかりなんだけど、例えるなら野球のオールスターチームみたいなもんで、チームとしての戦術など皆無で、それぞれのスター選手が勝手に打ちまくっている印象だ。
だから正直寂しい感じがしたのだ。ただ彼らに対して何の思い入れののない中学生くらいになると素直に楽曲を楽しめるかも知れない。
彼らの日本の音楽シーンで果たした役割は絶大で、彼らを聴いてHMが大好きになったファンも多いと思う。
最初は嫌っていたが今ではある種感謝しています。嫌っててごめんね・・・・
12. karuha ★★ (2003-07-31 17:48:00)
オリジナルアルバムとしては最後の作品。
前作から5年もの歳月がたっている為大半がシングル曲という内容(その間にLIVE音源等は発売されていたが・・・)
15. GOD ★★ (2003-08-18 13:42:00)
アップテンポでメロディアスなナンバーの集大成ともいえる1からはじまり、格好いいサイバーロック調で独特の詩が素晴らしい2、昔に比べて前向きな歌詞が特徴なバラードの3、ポップな曲調とは裏腹に終わらない悲しみを思わせる4、非常に独特な雰囲気でYOSHIKIの混沌さが感じられる不思議な5、ストリングスとピアノがひたすら美しい6、シングル版の美しさはそのままに、ラストのYOSHIKIの語りが加わり、より彼の父親に対する思いが伝わってくる7、短い曲だが非常に格好よく、HEATHの才能が光る8、唯一のアルバムオリジナルナンバーでX時代には見られなかった曲調の9、シングル版とはまた違う感動を味わえる10
確かに疾走系のナンバーはX時代より減りましたがX時代とはまた違った良さがあります。
21. 中曽根栄作 ★★ (2003-11-27 17:03:00)
変化について行けなかったファンはこのアルバムに違和感を感じるのだろう。
AOLの海外リリース失敗がその変化に拍車を掛けたのは間違いない。
HRの凋落を目の当たりにしたYOSHIKIはますます慎重になり、シングルの切り売りをせずには居られなくなったのは残念だが、収録曲のクオリティは完璧。
計算され尽くした音楽、即興性は皆無。
熱くノるRRは薄くなり、打ち込みやストリングス・ピアノ曲が台頭。
ロックである必要性を意識しなくなったのかもしれない。
そんなYOSHIKIの「オレ音楽」がつまったアルバム。
シングル切り売りに付き合っちゃった人はご愁傷様、自分は凄く楽しめた。
22. z-zz ★★ (2003-11-27 23:49:00)
なんの先入観も持たずに聴くことが出来れば満足できるってところでしょうか。
当時のファンの方たちは落胆したんでしょうね…。
23. ぜるる♪ ★★ (2003-11-29 15:30:00)
ハードな曲はかなりお気に入り
HIDEのナンバーは流石としか言いようが無い。
ちょっとバラードの割合が強いのが残念
24. STORMBRINGER ★★ (2004-01-28 12:49:00)
ハードな「DAHLIA」「SCARS」「Rusty Nail」もすっごい好き。
これも名盤だと思います。俺的に、初心者にもこれは充分お薦めできるアルバムです。
25. Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-01-28 21:20:00)
ただ、2つの弱点がありますね…
1つは、シングル曲が多過ぎな事。歌入りのアルバム曲が割と実験的な「White poem」「DRAIN」だけっていうのは、期待していたファンはがっかりしてしまうでしょう…
もう一つは、「紅」「X」「Silent Jealousy」に代表される「動」の王道ナンバーが全く無い事。「DAHLIA」は個人的には大好きな曲なんですが、音を処理し過ぎていてあの頃の荒っぽさは殆ど感じられません。
一方で、「静」の部分の王道ナンバーはやっぱり素晴らしいとしか言い様が無いですね。
特にピアノとストリングスだけでオケが構成された「CRUCIFY MY LOVE」はXの中でも1、2を争うほどの名曲だと思います。っていうか、この一曲のためだけに買ってもいいです。
32. Z400FX ★★ (2004-05-08 03:13:00)
35. 3割2分5厘 ★★ (2004-06-18 20:46:00)
どの曲も美しいし、名盤だと思います。
36. フライングV ★★ (2004-06-24 18:15:00)
43. sizuku ★★ (2004-11-23 15:12:00)
歌詞が好き。
とりあえず、バラードが綺麗だ。
でも・・・・、バラードでいい曲が多すぎて、それぞれのバラードが、埋もれてる気がした。
他のアルバムにバラバラに入っていたら、それぞれが名曲でしょうね。
TOSHIの声が超綺麗なのもポイント。ほとんどカスれていない。
まあ、昔のような荒々しさが消えてしまったけど。
でも、この声で歌うバラードは素晴らしい。声が綺麗になってからのエンドレスレインもきれいだしね。でも俺はあのカスれ具合が好きだったんだ。
でもこのアルバムのフォーエバーラブやティアーズ、その他の名曲、はこの綺麗な声あってこそだ。
で、今のトシはいったい誰なんですかw
44. メタラァ ★★ (2004-11-30 18:19:00)
楽曲的には、シングルになっていた曲は言うに及ばす。後にシングルになった「SCARS」もhideらしくとても良い曲。歌詞の面では最も"らしい"かも。
ただ、アルバムのみの曲は実験的なものが多く、「ファンであるから許せる・良い曲だと思える」という人もいれば「ファンだからこそ好きになれない」という人もいるでしょう。どんなことをやってもファンだから付いていくというのも、ファンだからこそ自分の好きな範囲の音楽でやって欲しいというのも、どちらもファン心理だと思います。
で、個人的にそれらが楽しめたかというと、「う~ん」という感じ。
「White Poem I」は作りこそ実験的だけどメロディ自体はなかなか良い。3分と短めだけど、もうちょっと短かったらもっとスッキリしたかも。
「WRIGGLE」はPATAのギターとHEATHによるプログラミングだけのデジタル味のロック・インスト。短いから良いものの、個人的にあまり好きなものではない。
「DRAIN」はメロディこそ良いものの、これもデジタルな処理がそんなに好きになれない。
はっきり言って、音楽的にはバラついた印象です。
まぁ、大好きな曲である「Forever Love」の別ヴァージョンが聴けるのは嬉しいです。
それに、"一般"にはTOSHIのかつての荒々しい声よりもこの頃の綺麗な声の方が良いって言う人も多そうです。
シングル曲が多いからって、別にそのシングル曲の良さが落ちるわけではないし(リアルタイムで聴いた場合の落胆はあるでしょうが)、アルバムの半分がこれだけの名曲だなんて、実際には凄いことですよね。
ファンなら聴くべきか、ファンだから聴かざるべきか…。ハッキリとした答えは言えませんが、ファンなら聴いてから"良い""悪い"を決めるべきなのは確かです。
バラード・ベストという便利なもんがなければこのアルバムの価値ももうちょっと上がっただろか…?
思いっ切り後付けになりますが、このアルバムを聴くと、YOSHIKIがglobeに加入したのもそんなに不自然じゃない気がします。(デジタル味が濃い曲にYOSHIKI携わってませんが、それでも…)
↓中曽根栄作さん
『>デジタル味が濃い曲にYOSHIKI携わってませんが
普通にトランス曲作ってるよ』
これはあれです、"このアルバム、『DAHLIA』の中では携わってない"ってことです。まぁ、YOSHIKIがO.K.出したから収録されたのかも知れませんけど。
50. N男 ★★★ (2005-03-04 14:48:00)
現時点でこのバンドのアルバムとしては最低のクオリティなのは否定出来ない。
もっとも、相対評価が“イマイチ”なだけであって、絶対評価ならば確実に“最高”。
ほとんどの曲がシングルで出ているだけあって、音楽史に名を残せる凄まじいまでの美旋律の嵐。
サウンドは前作までとは明らかに異質、海外の音楽的影響がYOSHIKIに与えた影響は大きなものだったようで。
これまでの曲とアレンジの仕方がまるで違う、当時は実験的だったんでしょうけど、何回も聴いているとDAHLIAのエフェクトですらアリかなとか思ってしまうから不思議(もちろんノイズはなしだろう)。
特にTOSHIの変化もある意味、必然だったのでしょう、凄くキレイな声になったと思います、もはや加工された芸術品、一体どれだけ声帯に薬打ったんだよ・・・
hideのギターソロもいつも以上に無駄を感じない、“遊んでる音”が少ないので本人の個性が薄いかなぁ。
石塚先生のダーディなギターサウンドも炸裂してない、もはやメタルとは言えない音楽性になってきたので必然と言えば必然だが。
オススメは①、②、④、⑥、⑦です。
⑩はシングルのほうが好き。
[★★★★☆]
53. しゅんぺ~ ★★ (2005-04-15 18:08:00)
半分くらいはシングルとして既発の曲だし。
リアルタイムで聴いてた人にとっては「5年も待たせてこれかよ!?」って思った人も多かったでしょうね。
56. メタル伝道師 ★★ (2005-06-22 00:36:00)
収録曲の半分はシングルカットされてるので
やや寄せ集め感はありますがDRAINやWRIGGLEといった
貴重?な曲も入ってるのでXを極めたい人にはおススメです。
Xが売れ線路線に走ってしまったのは悲しいですが・・・このアルバム収録曲が世間では
かなり有名なのも事実ですので未聴の人は聞いて損はしないと思います。
59. 上野田吾作 ★★ (2005-08-01 14:28:00)
60. おのりん ★★ (2005-08-21 02:15:00)