76年発表。通算3作目。 本作は、前作のプログレ路線を継承しつつも、 ヘヴィなguitarリフが目立つHR色の強い内容である。 また、曲もAll The World、Pinaclesを除いて、コンパクトにまとめらている。 しかしながら、曲自体はKANSAS特有のトリッキーな展開が満載されている。 例えば、Icarus-Borne On Wings Of Steel、Child Of Inosences、 Mysteries And Mayhemがその代表で、この時期のKANSASの重要なレパートリーである。 本作で打ち出された方向性は、次作LEFTOVERTUREで更にソフィスティケイトされていく。
【仮面劇】は個人的に凄く思い出深いアルバム。当時deep purple中心にHRばかり聴いていて、俗にいうプログレハード的な音を探していた私には、カンサスの紡ぐ音はピッタリはまりました。特にフィルのドラムとデイヴのベースがたまらなく心地良い。ポップで軽い曲も含まれていますが、A面ラストのALL THE WORLD,B面ラストのPINNACLESで締まる曲構成、その前に『銀翼のイカルス』、『チャイルド・オブ・イノセンス』、『神秘と混乱』と好きな楽曲が多く、1st・2nd・4th・5th・2枚組LIVEと並び、ずっと愛聴盤。当時TV番組の『銀座NOW』の伝言コーナーのBGMにChild ofInnocenceが流れていたのを思い出します。