皆様のご意見はもっともです。新加入キー・マルセロのギターは非常に上手いし、ジョーイのボーカルも確実に技術を増しているし、音質も素晴らしい。完成度は高い。 ただ自分が心より愛せるかというとやっぱり違う。RainbowしかりMSGしかりベテランのHRバンドが大人の事情でPOP化していった様とか、逆にツボに刺さるのですが、彼らの場合長年染み付いた独特のエッジも忘れていないわけで、そんな理由で別にPOP化するのはいいし、むしろ好きなんだけど。私は客としてEuropeにその余地を与えることは出来ませんでしたね。デビュー当時の輸入版に始まる非常に同時性の強いアーチストでしたから、単なるマイケル・シェンカーっぽい音楽性がThe Final Countdownにまでなった時にどれだけ感動したことか。んで、今作はやっぱ良いところがほとんど失われていた気がしました。やりすぎ感が強すぎてやたら嘘っぽく洗練しすぎ。少なくとも当時はまだチープなLAメタルの連中も生き残ってわけで、耳はまだハードサウンドに特化されてる中でこれ出されたらねー。 古いOpen Your Heartは息吹を与えられたけど、本質を捉えているはずのReady or Notは死んでる。これじゃカッコ良くねーよ。On the LooseとReady or Notを聴き比べてみれば分かる。豪華なアレンジメントの元になる曲の質はFinal Countdownよりだいぶ落ちていると思う。ジョーイの才能の開花がピークとなる時期がちょっとずれたのかな。じゃなきゃEuropeは失速しなかったと思うけど。 と、リンゴほっぺのジョンに変わって辛口意見しておきました。
高校の頃こればっかり聴いてました。FAINAL COUNTDOWNの方が売り上げは高かったかも知れないけど個人的には洗練されたアレンジの本作のほうが好きですね!OPEN YOUR HEARTはリメイクされてとても感動的の度合いが増したし。TOMORROWは今聴いても感動的なバラードだと思います。確かに1ST、2NDのような北欧らしさやハードさは後退したかも知れないけどコマーシャルなロックとして割り切って聴いてみればやはり名盤だと思います。特に今回入れ替わったキーマルセロのギターは緻密に計算されつくしていてジョンのギターソロよりこっちの方が好みです。
バンドのポップ志向に傾きつつある方向性に嫌気がさしたジョン・ノーラムが脱退、後任にキー・マルセロを迎えて発表された'88年発表の4th。 プロデューサーはHEARTやSURVIVOR等を手がけたロン・ネヴィソン。 ジョーイのヴォーカルを前面に押し出し、かつ、きらびやかなシンセサイザー・サウンドに彩られたなポップな作風は正にロン・ネヴィソンならでは。 今でこそ「好曲粒揃いの好盤」との評価はできるものの、当時、1stと2ndのころのような北欧メタルの旗手としてのEUROPEに思い入れが強かった自分にとっては裏切られたような思いさえしたアルバムであった。 コーラスが美しくポップな「SUPERSTITIOUS」、ロックなリフとキャッチーなコーラスの「LET THE GOOD TIMES ROCK」、ジョーイの伸びやかな歌声が美しい「MORE THAN MEETS THE EYE」、甘く壮大なスケール感のバラード「COAST TO COAST」、哀愁と透明感あるサウンドの「SIGN OF THE TIMES」、80年代的なきらびやかさの「JUST THE BEGINNING」等は悪くはないが、どうしても北欧メタルの代名詞的「READY OR NOT」や、あまりにも強烈な泣きを発散させるバラード「TOMORROW」のような初期を思い起こさせる名曲に耳を奪われてしまう。 ただ、このバンド特有の気品や哀愁・透明感といったものは失われておらず、むしろ強烈に発散させている。 キー・マルセロのギター・プレイは流麗で素晴らしいが、ゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーの系譜を継ぐジョン・ノーラムが去ったのは痛い。
なんか、皆さんの名盤、最高傑作とい評価を見ていて嬉しくなったので俺もちょっと。 自分は、リアル体験世代でout this world tourも武道館見に行ったクチだが、 (ちなみに1曲目はready or not)確かに発売時期、そしてヨーロッパが何故この音を 作るか?という事で当時批判意見が大半だったのは確か。雑誌もファンも皆そんな感じ であった気がする。そう、例えていえばrainbowが当時ジョーを向かえて作成したアイサレンダーアルバム発表時の感覚ですか。あの時も賛否両論の嵐で結果ロニー時代からの ファンを失い、その代わりに一般大衆の多くを取り込み結果、雑誌のリッチーびいきも 踏まえて何とか乗り切ったというか。しかしヨーロッパの場合はそうはいかなかった。 へたに中途半端なPOP路線の3rdが売れてしまった、POPが嫌だってノーラム脱退した、そして大幅なPOP路線の4thという流れからくる、マイナス要素が多く渦巻き結果セールス的にも振るわず、且つアルバム評価自体も低いものに...。ところがどうだろう、一歩引いて、そして今という冷静にアルバム単体としての評価を下せるこの今なら! RAINBOWのジョー加入以降のアルバムもPOP路線ながら、実は作品としての完成度は高い。そしてヨーロッパもまた然り。これも実に素晴らしい。内容に関しては皆さんが語っている通りなのでここでは省かせてもらうが、仮にだ。ジョーイが当時ヨーロッパという冠を捨て、ソロ名義で4THを出していたなら、そしてヨーロッパはノーラムが 引継ぎ、従来路線でアルバムを発表していたら.。時代は変わったかもしれない...。
このアルバムには個人的に圧倒的名曲が3曲も存在しています。 まず"Coast To Coast"、そして"Sign Of The Times"、最後に"Tomorrow"。 この3曲のためだけにでも買って欲しいアルバムです。 キー・マルセロはいいソロをひきますねぇ、本当に…。 北欧メタル(というか"Seven Doors Hotel"的なメタル本道の曲重視)という視点でEUROPEを見ていると、このアルバムはダメなのでしょう。 違った視点で聴いてみると、このアルバムの真の姿が見えてきます。
プロデューサーが、HEARTの「HEART」やKISSの「CRAZY NIGHTS」を手掛けたロン・ネヴィソンだけあって、 Keyがサウンドの中心に据えた産業ロック的なサウンドに仕上がった、1988年発表の4th。 大ヒットした「THE FINAL COUNTDOWN」の後に出た作品だけあって、発表当時はボロクソ言われたようですが、 世間や雑誌の評価を鵜呑みにして、聴かずじまいは勿体無い(ここに書き込んでる皆さんは分かってらっしゃる)。 ワイルドな疾走感溢れるReady Or Not、 再録されより美しくなったOpen Your Heart、 ミック・ミカエリの貢献度高し!なSign Of The Timesなど、 ずば抜けた曲がない分、末永く付き合える佳作です。 前作同様、HM/HR初心者にはピッタリなアルバムだと思います。 実際、友達何人かに聴かせると気に入ってくれる人もいましたからね。 これで「うるさいだけ」という感想しか出てこなかったら、その人はHM/HRに縁がなかったってことで。
売れ線狙いだったとしても、 感銘を与える「美しいメロディー」って、中々難しいと思うのですが、 このアルバムには、そういう美しいメロディーが随所に入ってますね。 HM/HRを基準として評価すれば、確かに「?」という評価をされたのも わからなくはありません。0点ではなく「?」という評価をされたのは、 HM/HRとしては、全然…でも音楽としては素晴らしい…そういう評価だったと 私は勝手に解釈してます笑 トゥモロー、sign of the timesは名曲です。tomorrowは流石にもう ライヴではやってくれないでしょうけど…sign of the timesは、ライブで 聴いたら本当に綺麗なメロディーで涙が出ました。
6. やまねこ ★★ (2003-01-09 12:13:00)
vo.メインで、ハードな部分が後退していたので(6は例外です)。
ところが、いまでは一番好きなアルバム。メロディアスHRの名作ですね。
J.Tempestのsoloとまでは言わないが、やはりvo.にスポットがあたる感はあります。
佳曲揃いのアルバムで、いいメロディを堪能して聴くのにもってこいと思います。
私は、1、4~6、9、12がいいと思う。3の再録も秀作。
9. kanyuuu ★★ (2003-07-25 10:31:00)
全曲素晴らしい!前作とは毛色が違うが洗練された印象を受ける。
しかしこのキーマルセロ、凄いギタリストだね。
速弾きもそつなくこなし、フレーズのセンスも素晴らしい。
12. 5150 ★★ (2003-08-26 18:16:00)
有名な「The Final Countdown」もイマイチで、かゆいところに手が届かないアルバムだ。
なんであんなに評価されるのかわからない。
そしてこのアルバム。全く期待せずに聴いてみたら・・・ビビッね!メロディの質が大幅に向上していて、ツボにハマりまくりだ!北欧らしい冷たく透明に澄んだ空気のような、壮麗な曲の数々。ジョーイ・テンペストは、聴き惚れてしまうくらいうまくなっている。
完璧な歌唱力。
それとギターのキー・マルセロ、おれは完全にナメてた。曲にあったエモーショナルでメロディアスな素晴らしいプレイ!このアルバムにおいて彼は、ジョン・ノーラム以上の仕事をしている。
アルバムトータルで見ても捨て曲はないし、完璧な完成度を誇っていると思う。EUROPEとしてはちょっと軽いポップ寄りかもしれないが、曲がいいことは誰もが認めると思う。
このアルバムは実に美しい、そして泣ける。
TOMORROW聴いたら涙がでた。
EUROPEと言えばこのアルバムだろう!間違いなく名盤!
13. けんしょー ★★ (2003-09-07 16:55:00)
今落ち着いて聞けば随分いいアルバムだと思います。
14. nanase7 ★★ (2003-09-17 14:35:00)
16. グレートJ ★★ (2003-12-09 21:33:00)
並みの10年選手がベスト盤出したって、これほど佳曲は揃わんでしょう。
18. Kamiko ★★ (2003-12-30 21:19:00)
21. 酒とバラの日々 ★★ (2004-01-31 19:48:00)
後追いで聴いた身からすると、80年代後期のハードロック・アルバムというのはどれもコマーシャルでポップですが、
この「アウト・オブ…」はそのロックのコマーシャル化、ポップ化の行き着いた終着駅みたいな作品。
耳あたりの良さ、ゴージャスなプロダクション、スウィートなメロディ、華麗なギターソロを極限まで追求した結果誕生した、ある意味究極のアルバムだと思います。
ヨーロッパの最高傑作と言い切るのはためらってしまうけど、でもこれはこれでいい作品です。決して駄作ではない。
22. 陽 ★★ (2004-02-17 00:38:00)
駄作だと思って聴いていない方はぜひ。最高のアルバムです。
24. なP ★★ (2004-07-22 13:06:00)
ただ自分が心より愛せるかというとやっぱり違う。RainbowしかりMSGしかりベテランのHRバンドが大人の事情でPOP化していった様とか、逆にツボに刺さるのですが、彼らの場合長年染み付いた独特のエッジも忘れていないわけで、そんな理由で別にPOP化するのはいいし、むしろ好きなんだけど。私は客としてEuropeにその余地を与えることは出来ませんでしたね。デビュー当時の輸入版に始まる非常に同時性の強いアーチストでしたから、単なるマイケル・シェンカーっぽい音楽性がThe Final Countdownにまでなった時にどれだけ感動したことか。んで、今作はやっぱ良いところがほとんど失われていた気がしました。やりすぎ感が強すぎてやたら嘘っぽく洗練しすぎ。少なくとも当時はまだチープなLAメタルの連中も生き残ってわけで、耳はまだハードサウンドに特化されてる中でこれ出されたらねー。
古いOpen Your Heartは息吹を与えられたけど、本質を捉えているはずのReady or Notは死んでる。これじゃカッコ良くねーよ。On the LooseとReady or Notを聴き比べてみれば分かる。豪華なアレンジメントの元になる曲の質はFinal Countdownよりだいぶ落ちていると思う。ジョーイの才能の開花がピークとなる時期がちょっとずれたのかな。じゃなきゃEuropeは失速しなかったと思うけど。
と、リンゴほっぺのジョンに変わって辛口意見しておきました。
25. ヤング・ラジオ ★★ (2004-09-07 22:47:00)
26. まんだむ ★★ (2004-09-13 23:45:00)
これはハードポップの名盤と言えるでしょう。
確かにエッジには欠けるかも知れないけど、それを補って余りある楽曲のレベルの高さと良質メロディの洪水。うーんジョーイ・テンペスト恐るべし。楽曲の質はコンパクトにまとまり過ぎている感のある前作を余裕で凌いでいるのでは?
キー・マルセロもメロディアスで印象的なフレーズを連発していて、各曲に華を添えています。過小評価されているギタリストですね。
なんだかんだで個人的には2ndが一番好きなんですが、このアルバムも駄作などと呼ばれるべき作品ではありません。いいアルバムだと思います。
30. タコスケ ★★ (2004-11-03 22:15:00)