TENのアルバムの中でも、HR色の強い作品。“Fear The Force"は2ndの“The Name Of The Rose"とも遜色のない超名曲。中盤以降の盛り上がりも特筆モノ。10曲目の“Eclipse"、11曲目の“The Phantom"の流れは最高。後者のイントロの緊張感は凄まじい。ジャケットもいいし(他のバンドで使われてたみたいですが)、内容もいいです。
実はこのアルバムもあまり自分の中での評価は高くない。後述。 印象に残るアルバムイントロの洋太鼓のリズム、それに続くFear the Forceは代表曲になり得るクォリティを持った曲でサビのコーラスなんかカッコ良いですね。相変わらずバラードは良くてパワーバラードのWe Rule the Night、ピアノバラードのTill the End of Time。元ネタはゲイリー・ムーアだろうけどアイリッシュ風のRedも面白いですね。 ただしSpellboundはネガティブに反応しました。古いネタなら愛情を込めてパクってもいいけど出来が悪けりゃ苦情を言わせてもらうぞ。 さすがにゲイリー・ヒューズの年齢だと(俺もだけど)Led Zeppelinの世代ではなく、Whitesnakeを直接的に取り入れたみたいで何故かヴィニーはStargazerまんまのアラブ音階使ってみたりと、なんだか上手に消化出来ていないような。Still of the Nightのジョン・サイクスが秀逸だったのはDazed and ConfuzedとかWhole Lotta Loveの中間部の幻想的な雰囲気を自分なりの表現方法で昇華させて演じきれたとこでしょ? この曲をボツにしてアルバムタイトルをFear The Forceにしときゃ3rdまでの流れと均整も取れてたんじゃ?
8曲目の「THE ALCHEMIST」を空耳アワーに投稿したのは何を隠そう私です(笑)。まさか採用されるとは…。 アルバム内容はまとまりのある中々の名盤ではないでしょうか?確かにインパクトが強かった1stに比べると多少の劣りは感じますが、これでもかって程素晴らしい曲を出してくるあたりはさすがゲイリーって感じです。特に「TILL THE END OF TIME」は泣きました。最後のギターソロは反則ですね(^^ゞ