1980年4月14日、EMIよりリリースされた1stアルバム。
1979年、二人目のギタリストとしてTony Parsonsを迎え、12月にメジャーレーベルEMIと契約する。メジャー契約後すぐに、健康上の理由でDoug Sampsonが脱退し、Tonyも同時に脱退するも、Clive Burr(Dr) 、Dennis Stratton(G) が加入する。
1980年1月に1stシングル「Running Free」を、4月に1stアルバム『Iron Maiden』をリリースした。アメリカ盤は遅れてHarvest Records/Capitol Recordsから発売され、その際イギリスではシングルのみの発売であった「Sanctuary」が追加された。
パンク・ロックのムーブメントが終息に向かいNWOBHMが勃興しつつあったタイミングで登場。パンクの攻撃性、プログレッシブ・ロックの芸術性、そして新時代のヘヴィメタルの重厚感を併せ持った音楽性で若者を中心に注目を集めた。さらに日本では伊藤政則がデビュー前からプッシュしていたこともあって早々に人気が出た。
日本、アメリカ、ドイツでゴールドディスク、本国イギリスではプラチナディスクになっている。
Recorded:January 1980 Kingsway Studios (London)
Producer:Will Malone
6. el ★★ (2001-05-23 09:12:00)
後のTHE TROOPERなどのメイデンの王道ナンバーに繋がる重要な曲だと思います。
7. KOZY ★★ (2002-05-03 20:58:00)
8. クーカイ ★★ (2002-08-31 00:07:00)
全てはここから始まった。
「髪を切ってパンクバンドをやるなら、契約してもいい」
レコード会社にそう言われたステーィヴ=ハリスが「そうですね。やっぱ時代はパンクですか?」などと答えていなくて本当に良かった。
IRON MAIDENがHMの創始者であることは疑いない事実であろうが、スティーヴの偉大なところは完全にパンクロックを無視したところにある。パンクロックの台頭により、'70年代HRが絶滅していこうとしているその時、"パンクを通過した新しい音"を作ったのではなく、HRの持っているハードでメロディアスでダークでヘヴィな要素を抽出し、純粋培養して独自のHMを創り上げたその功績ははかりしれない。
もっとも、ポール=ディアノの吐き捨て型ヴォーカルはパンクロックの影響が明らかで、スティーヴが目指すところとは志向性が一致せず、後に脱退してしまう。とはいえ、この1stと2ndにおけるカミソリでザクザク切り裂くようなヴォーカルパフォーマンスは、間違いなく魅力的であり、彼が居なければメイデンがブレイクするのはもっと遅かったのではないかと思われる。
ジャケットに描かれているエディは、ある意味一度死んだHRがゾンビとなって甦ったことを象徴しているとも考えられる。ゾンビだがパワーは増している。それがHMだという主張だ。
しかし、信じられないのは数年前の再発の時に、ジャケットアートがCGのそれと挿げ替えられていたことだ。これ多分未確認だがCGもデレク=リッグスなのか?同じ作者のものだとしても時代を築いたアルバムの"顔"をこうも簡単に変えてしまって良いのだろうか?どんな事情があったかは知らないが、レコード会社の非見識を強く非難したい。
9. ローランDEATH ★★ (2002-09-12 21:47:00)
13. white ★★ (2002-10-06 19:13:00)
めっちゃくちゃ良い!!
14. アゴ 勇 ★★ (2002-11-15 18:33:00)
20. JOE吉田 ★★ (2003-07-26 23:34:00)
22. 消 ★★ (2003-09-07 21:51:00)
27. z-zz ★★ (2003-11-28 21:50:00)
メイデンの中ではこのアルバムが一番好きです。
28. STORMBRINGER ★★ (2003-12-08 11:08:00)
無駄がないですよね。「STRANGE WORLD」は個人的にあまり好きじゃないんですけど、それ以外は全部好きです。
スティーヴハリスはこのアルバムのサウンドが気に入ってないらしいが、そんなに悪い音かな??
32. 酒とバラの日々 ★★ (2004-02-03 11:56:00)
それはすごく的を得ていて、この処女作がアイアン・メイデンの美点のすべてを現しているといってもいいと思います。
今作から20年たっても何一つ変わらないというのが褒め言葉なのかどうか良く分からないですけど、
この作品で表現されたアイアン・メイデンの個性は唯一無二です。他にこんな音を出すバンドはいません。
ヘヴィメタルとアイアン・メイデンの原点。
33. 地獄葬戦士 ★★ (2004-03-16 01:43:00)
若さに任せたかのような勢いのあるサウンドと新人とは思えないような複雑な曲展開の同居するアルバムで、メロディアスであるも、ブルース時代のコーラス・ワークを多用したのとは違うメロディアスなんだな。
ワウを使ったギター・リフとギター・ソロからの疾走感がかっこいい「PROWLER」、静と動の対比が絶妙な「REMEMBER TOMORROW」、シングル・カットもされた、ドラム・リフがあまりにも有名な初期の代表曲「RUNNING FREE」、ヴォーカルとギター、ベースがユニゾンで迫る、これが新人の作る曲か!?と圧倒されるドラマティック大曲「PHANTOM OF OPERA」、マシンガンのようなピッキングに圧倒されるMETALの代表的インスト・ナンバー「TRANSYLVANIA」、クリスタルのような輝きを放つイントロとギター・ソロがあまりにも美しい「STRANGE WORLD」、デイヴ・マーレイ作曲のストレートなMETALナンバー「CHARLOTTE THE HARLOT」、ツイン・ギターのハーモニーが劇的な「IRON MAIDEN」、当時はシングルで発表された、MAIDENにしてはパンキッシュでストレートな「SANCTUARY」、と正に名曲の宝庫である。
作品として名盤であるだけでなく、バンドの登場自体がHEAVY METAL界の歴史的事件であった。
39. すりっぷのっと ★★ (2004-08-13 01:56:00)
8曲しか入ってませんが内容が非常に濃いですね。一発で気に入るほどのカッコいい曲が多いです。特に①②④⑧は素晴らしい名曲でしょう。これらの曲は後に数え切れないほどのバンドに影響を与えたと思われます。③⑤⑥⑦も捨て曲ではなくなかなかの佳曲。
ジャケットがちょっとダサめなのを抜けば完全に名盤だと言えるでしょう。まさしく全HMのルーツ的存在です。英国バンザイ!!!
★★★★
40. ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-23 21:11:00)
現在でもルーマニアに伝えられている吸血鬼ドラキュラ伝説を現代的に解釈したおどろおどろしい内容の作品でした。
その中に出てきたトランシルヴァニアという地方の名前。その名を冠した曲がこのメイデンのデビューアルバムの中にあります。僕は映画を見ている最中もこの曲のメロディーが頭の中で流れていました。過激に疾走し、生け贄の首を噛み千切りそうな恐怖のメロディーはこの映画の世界観とぴったり一致しました。
そしてメイデンのファースト・アルバム。その「Transylvania」を始め実にいい曲が満載です。「Prowler」の破壊力は強烈過ぎますし、「Remember Tomorrow」「Strange World」などのメロウな曲でも、既にメイデンは彼らの色を出すことに成功しています。
そして何と言っても忘れてならないのが名曲「オペラの怪人」!!!。これこそメイデンが何たるかを表した面目躍如の一曲でしょう。この激しさ、儚さ、ドラマティックな展開。GENESISやJETHRO TULLを愛聴していたというスティーヴ・ハリスの作曲の基本となった曲のような気がします。また若きマーレイ氏が作った「娼婦シャーロット」もこの頃のメイデンの初期の胡散臭さを象徴していると思います。
とにかく、ベタですが、歴史は個々から始まった!!!。
しかも個人的な話で申し訳ありませんが、メイデンのデビューシングル「Running Free」が英国で発表された1980年2月23日というのは僕が生まれたほんの数日後ということから、何だかこのバンドには特別なものを感じます。
だから、メイデンが解散する時は、おいらもおさらばしよう・・・嘘。
42. 夢想家・I ★★★ (2004-11-02 23:16:00)
この作品についてよく“音質が悪い"という評価がされることがありますが、私はこれで良いと思います。ガレージで一発録音したような生々しさがあるし、荒削りで勢い任せな所も「これこそNWOBHM」だと思うから。
彼らはその後もそれなりのクォリティーを保ち続けたし(ブレイズ時代は…)、大抵のアルバムは「HMの名盤」と呼べる資質を備えていると思いますが、それが「ロック総体での名盤」という基準となった場合、挙げられるアルバムはこの1stしかないでしょう。はっきり言ってこの一枚のロック界における存在意義はビートルズやクイーン、レッド・ツェッペリンといったビッグ・セ-ルスのグループの作品と比較しても決して引けを取らないと思います。
私は実は現在のIRON MAIDENの熱狂的な信者というわけではありませんが、それでもこの1stだけは別格という気持ちが強いですね。
43. 帝王序曲 ★★ (2004-12-16 22:41:00)
ここには打算とか、要領といった姑息な技など無い。
持てる勢いとパワーを本能のままに発揮した、荒々しくもギラリと輝く名曲が並ぶ。
原点にして名盤。
44. THRAX ★★ (2004-12-18 20:24:00)
結局のところハードロックあってのヘヴィメタルなんだなあ、と。
ロックであることを忘れたようなナントカメタルは最早ヘヴィメタルじゃないのかもしれない。
スティーブ・ハリスのバキバキいってるベースも
クライブ・バーのはねるようなドラミングも
ツインギターの絡みもポール・ディアノの荒々しい歌唱も全てが格好いい。
エディのジャケットと共に学校の授業で取り上げるべきじゃないか、これは。(笑)
45. せーら ★★ (2005-01-13 22:03:00)
仮にもメタルファンを自称するなら、本作を聴いていなければ正直話にならない。
本作発表当時の音楽雑誌を観てみると、GIRL・DEF LEPPARD・WILD HORSESらと並んでNWOBHM四天王として語られているのが分かるが、この1stの時点で既に他の3バンドとは雲泥の差ほどの力を見せ付けていると思う。
デビューして20数年、彼等は未だに最強のHMバンドとして君臨し続けている。
別格中の別格なんだよ。
46. POOYAN ★★ (2005-02-14 09:00:00)
49. お宝発見隊長 ★★ (2005-04-29 17:42:00)
パンク・アティチュード全開なヴォーカルとテクニカルなインスト。そして「鋼鉄の処女」という邦題…。
今もって衝撃的。CD-Rで持ってはいるが、やっぱり本物が欲しいかな。
そんな風に思わせるくらい名盤。
50. KA'z ★★ (2005-05-16 01:20:00)
中学二年の時M君と知り合い、彼の家に頻繁に遊びに行くようになりました。
M君にはドラムを演っている音楽好きの兄貴がいました。
遊びに行くといつも大音量で色々なレコードを聴かせてくれました。
邦楽では、佐野元春、ルースターズ、大貫妙子など・・・洋楽では、ZEP、AERO、RAINBOWなど・・・当時は先入観も無く、純粋にいいなあ~と思う音楽は全て吸収していきました。
しかしこのアルバム『IRON MAIDEN』はジャケット(帯)を見ただけで『「鋼鉄の処女」ってエロくさ~こんなんいらんわ。気持ち悪いからかけんでもいいわ。』などと今思えば暴言に近い事を言い放って見向きもしませんでした。(中学生時の感性ではあのLPジャケは刺激が強すぎました・・・)
年月は流れ『SOMEWHERE~』でようやくMAIDENに目覚めた自分にとって、初めてこのアルバムを聴く機会が訪れました。
ブルース時代から入った自分としては最初違和感もありましたが、尋常ではない強靭なパワーと異常なまでのテンションの高さは有無を言わせないものがありました。
やはりアルバムではMAIDEN中1、2を争うほどの出来栄えだと思います。
何かの過ちで一度は振ってしまいましたが、今では大好きです。
51. dave rodgers ★★ (2005-05-16 23:06:00)
52. 松戸帆船 ★★ (2005-06-16 17:00:00)
54. 鉄の処女 ★★ (2005-07-13 23:18:00)
55. こうじ ★★ (2005-08-02 12:40:00)
昔のジャーマンメタルからメロディック・デス、メタルコア、そしてオフスプリングやサム41まで。
「速くてドラマチックな曲展開」や「哀しくも雄々しいツインギター」など、聴いてすぐ分かるものが多い。
そしてその元ネタって、3rd以降のアイアンメイデンなんである。
彼等の影響下で唯一、初期のサウンドを引き継いだのはスラッシュメタルだった。
昔ジャーマンやらメロデスやらに夢中だった頃、
このバンドも中期のドラマティックな路線が好きで、初期はあまり聴いてなかった。
最近聴き直して、改めて凄ぇわ、と思っているところ。
このサウンドには、今後メタルが進化していく上での重要な鍵が隠されているように思う。
リフをメインにしてロックをやるのは、難しい。
だから皆、装飾に走る。やれ歌メロだ、展開だ、ツインハーモニーだ、速弾きソロだ、と。
だがそれらは、ロックの本質ではない。
ロックをやる上で骨や筋肉をちゃんと鍛えないで、
服装や髪型ばかりに気をとられていると、メロスピのような幼稚で軟弱なものに辿り着く。
メロデスもネタ切れ気味だし、メタルコアもさして革新的だとは思えない。
スラッシュを引き継いだデスラッシュも、単調なリズムに走りがちだ。
ツェッペリンが、パープルが、AC/DCが、モータヘッドが偉大なのは、リフが偉大だからだ。
独自のグルーヴを持っているからだ。
初期衝動が宿ったリフを中心にグルーヴが走り、その上でドラマチックな展開が繰り広げられる。
あくまでロックンロールでありながら、へヴィメタルでもあるというサウンド。
これが初期アイアンメイデンの素晴らしさだ。確かに中期以降も素晴らしいが、
装飾に偏ったために現在の行き詰まりがあるんだと思う(世間は絶賛だが)。
この先、閉鎖的でオタク的なものに成り下がったメタルの中から、
世界を席巻するバンドは出てくるのか。その鍵は、「リフとの格闘」である。
60. noiseism ★★ (2005-09-22 14:45:00)
今聴くと随分軽く聴こえるが、Steve Harrisのベースはやはり強烈。
61. karuha ★★ (2005-09-24 20:21:00)
極上の「泣き」のギターソロを要する①、
「メイデン節」とも言える展開美を持った④、
ツインリードにより徐々に盛り上がり進行する名インスト⑤など、
聴き処満載。個人的には③の様なハネた曲も好きです。
62. 帰ってきた男 ★★ (2005-10-01 23:46:00)
溢れたアルバムも良い。メイデンはどの時代も素晴らしいですね。
68. おいたん ★★ (2006-02-12 05:28:00)
69. anthem ★★ (2006-02-17 17:09:00)
10数年前、メタルにハマって当然のようにメイデンのCDを集め出して、最後に買ったアルバム。当時何かのレビューに「音はスカスカだが名作・・」的なコメントが載っていたので“音質悪いんなら最後に買おう"と思ったから。
ところが・・・「なんだよ、コレが結局一番いいやん!」と衝撃を受けた。
音質云々がよく言われるみたいだが、正直理解できない。今、リマスター盤を聴いても思うが、この1stと2ndの『KILLERS』までだ。メイデンがヘヴィ・メタルと呼べる重くズッシリとした音像を伴っていたのは。
3rd以降、作品を重ねるごとに音はペラッペラになっていってるとしか思えない。
(ギターもドラムも)ニコ・マクブレイン加入後は特にそれを感じる。
単純に音のデカさで比較してもそうだ。この1stと次の2ndは録音レベルが高く、音が他のメイデンのアルバムを比べて迫力満点である。いつぞやのベスト盤でも『ラスチャイルド』の重量感が際立って他の曲がショボく聞こえて仕方なかった。
あと楽曲に関しては言うことない。スリルとスピード感、胸を焦がすメロディの宝庫。
一生聴き続けるであろう、メイデンの真の最高傑作!
70. メタル伝道師 ★★ (2006-03-11 16:49:00)
当時洋楽を聴かず嫌いだったが、友人がこのCDを聞いてみろと言って本作を貸してくれた。
それまでJ-POPしか聞いた事のなかった自分には物凄い衝撃だった、ワイルドでかっこいいポール・ディアノのボーカル
叩きまくり暴れまくりといった感じのクライヴのドラム、影に隠れず前面に出てくるハリスのベース
そして実にキレイなハーモニーを聞かせるツインギター、ドライブ感抜群で荒々しくも勢いに満ちた楽曲、一発でメイデンのファンになりメタルを好きになった。
大袈裟に言うと自分の中の音楽の価値観を根底から覆してくれた1枚、今聞いても本作に対する評価は変わる事はない。
何もかもが完璧、このアルバムに出会わなければ今もメタル、そして洋楽は聞かず嫌いだったかもしれない
今後も長く愛聴するであろう歴史的名盤であり、個人的にどのアルバムよりも思い入れが深い超名盤。
72. 湘南メタル ★★ (2006-03-20 23:56:00)
上の方々が挙げられてる通り、危なっかしさが最高にカッコイイ
この荒々しさがいいのだ
75. 透明人間 ★★ (2006-05-05 12:26:00)
最近にはない荒っぽさがこのアルバムにはある。
初期のメイデンは聴いてなかったが
このアルバムを聴いてメイデンに対するイメージが変わった。
76. hiromushi ★★ (2006-06-08 23:20:00)
ジューダス・プリーストがへヴィメタルと思っていた頃、一聴して解らない複雑な事をやっている気がして、「これがメイデンか!」と妙に納得したような・・・。
きっちり歌わないルーズなヴォーカルが破滅的で最高にへヴィでかっこ良かったですね。この時の先入観が強すぎて、4枚ほど聴きましたがまったく興味持てずに撃沈。更に難しくなっていく(笑)。
79. 3割2分5厘 ★★ (2006-08-16 13:37:00)
音が薄くなったメイデンは、それはそれで大好きなのですが、このパ溢れんばかりのパワーはここでしか聴くことができませんね。
メタルの歴史の始まりとも言える作品。
81. cozy_ima ★★ (2006-08-23 23:22:00)