1989年9月12日、Geffen Recordsよりリリースされた10thアルバム。
Billboard 200において全米5位、また1990年年間チャート4位の大ベストセラーとなった。
「Love in an Elevator」や「What It Takes」など、3曲連続Billboard Hot 100のトップ10に送り込んだ。
プロデューサーは、前作『Permanent Vacation』と同じくBruce Fairbairn。外部ソングライターのDesmond ChildやJim Vallanceも引き続き参加。
児童虐待を扱った「Janie's Got a Gun」が、グラミー賞のベスト・ロック・パフォーマンス部門を受賞。
本作の制作と前後して、Brad Whitford以外の4人が、Alice Cooperの『Trush』にゲスト参加。
アメリカ国内だけで700万枚以上のセールスを記録した。
Recorded:January–June 1989 at Little Mountain Sound Studio
Producer:Bruce Fairbairn
7. 190 ★★ (2001-04-05 00:28:00)
ここは「このCDについて語れ」じゃなく「このCDを買え」のオススメコーナーでっせ!
気持ち分からんでもないが・・・・・・・
正直な話、自分もどちらかと言えば「初期エアロ」派であり、「昔の曲」の方が本当の意味で好きである。 が、今の「AEROSMITH」の音楽を非難する気は全くない。
ソレとコレとは別の次元の話であって、事実「現在のエアロスミス」も大好きである!
と言うことで、このオススメアルバム「PUMP」の紹介だが、この作品は「傑作」と言える出来だと思うよ。なんてったって拘り具合と完成度は半端じゃない。
個人的には大傑作「ROCKS」に次ぐエアロNo.2!
「楽曲の良さ」はもちろんのこと、「全体の流れ」や「曲の構成」、そして「曲の連結」や「曲の始めと終わりに味付けされているバラエティーに富んだアイディア」などは、ひとつのストーリーでつながれているような感覚と一体感が感じられる。その他、ジャケットデザインの「センス」や「インパクト」も群を抜いてすばらしいものがある。
しかも、収録曲のクオリティーの高さは、文句無し! とにかく、あらゆる面で「こだわり」が見え、非常にバランスの取れたすばらしい「芸術作品」に仕上がっているぞ! 聴いててとても楽しいアルバムだ!
また、確かに「現在のエアロスタイルを確立した作品」と言っても良いと思う。 そして、この作品がどれほど重要なモノになったか?と言うところがポイントである。もしかすると、このアルバムがなかったら「現在のエアロスミスは無かった」と言っても過言ではないのだ。
「PERMANENT VACATION」の(苦しまぎれのポップ路線変更?での)ヒットでは、どうしても「完全復活」とは言いきれなかったであろう。そんな中での、この「PUMP」の制作には、そうとう力を入れて来たに違いない! でないと、こんな作品は作れない。ヘタをすれば、前作よりももっとポップなものに走っていたかも知れない。 まぁそれは大げさかも知れないが・・・
苦しい時期をはいつくばり、バンドの危機を乗り越え、やっとの思いでつかんだ「PERMANENT~」のヒット。 普通ならば、そのままポップ路線のアルバムで稼ぎに行ってしまいがちであるが、やはり「AEROSMITH」はその辺のへなちょこバンドとはワケが違う! きっちりと今までの「伝統のエアロサウンド」を残しつつ、時代に合ったすばらしい作品を作ってくれた。
時代は止まってはくれない。どんどん新しく進化し続けている。私達人間が「原始的な生活から、良いところだけを残し、現在の生活へと進化させて来た」のと同じで、まわりがどんどん進化しているのに、音楽だけが時代に取り残されるワケにはいかない!
「初期のエアロサウンドをそのまま続けてほしい」というのは、本物のファンであれば、ほとんどの人が想っていることだと思う。 いや、そんな事は本人達(エアロスミス自身)が一番想っていることであり、(ファンの気持ちをも)分かっているのではないだろうか!?
スティーヴンの声自体も、若い頃と比べれば、変わってきている事は事実だし・・・・・。
とにもかくにも、そう言ったいろんな意味でも、じっくりと聴いてほしいオススメの1枚です!
しいて、むりやりマイナス要素をあげるとすれば、まとまりすげていてインパクト的にはもうちょいだったって事かなぁ。同じレベルの「良い曲」が並びすぎていて、ほんの少し「きれいすぎた」かも・・・。アルバムの流れの中に多少「谷」的な部分があってもいいのかも・・・そして、必殺の爆発曲がほしかったってのも正直な感想。
要は、全体的にもう少し「山・谷・大波・小波」のメリハリがほしかったかなって感じ?
とはいえ、「きれい過ぎた」ってのも贅沢なマイナス要素だけどね!
まぁ、この世に「完璧」なんてもんはないが、それに近い所にはきていると思います。是非!
8. demmy ★★ (2001-06-30 23:19:00)
僕はあなたのようにうまく語れないので190さんの文章を読んでいただいて僕は一言「わかったら、買って聴け。」
14. GEORGE ★★ (2003-10-07 22:50:00)
あまりに堂々としたつくりに痺れたのを覚えてます。
70年代支持派が「これはAEROじゃない」というのも頷けるが、遅れてきたファンである私にとっては文句のないアルバムでしたね。
だってスティーブンの声、歳食ってからのほうがテンション高いんだもん。