LED ZEPPELINクラスでないと日本ではなかなかロック自体クローズアップされることは少ないですね。私もMETALLICAのMASTER OF PUPETTSの音像に最近ようやく慣れてきたところだし、う~ん、難しいですよ、日本でメタルを流行らすのは。 ゲームに関してはいまだにファミコンが中古ショップの店頭にゴロゴロ転がっている現状を見ると、あまり流行り廃りは感じませんけど。新しいゲームは情報は知っていても実際にやる機会がないというのが実際ではないでしょうか。
メタリカはデビュー以来、約20年間怒りっぱなし(笑) 彼らの歌に「君が好きだ、愛してる、一緒に暮らそう……」という軟弱なものは少ない。しょっちゅう世の中の矛盾に怒りまくっているのだ。 日本の人口1億2千万人のなかでキリスト教徒は100万人いないという。 クリスチャンでヘビメタの好きな若者は数えるほどだろう。 メタリカの曲は聖書や神と人間の対話とか精神分裂病に題材をとったものが結構ある。 もっとも激しい曲が有名なマスター・オブ・パペットで、人は神の操り人形に過ぎず人生は神の手によるシナリオから逃れられない、という厭世的な歌詞。 クリーピング・デスは旧約聖書の『出エジプト記』を描いたもの。ファラオの圧制に苦しむユダヤ人がモーゼに導かれてイスラエルに帰る話だ。 リーパーメサイアは『マタイの福音書』の21章10節に題材をとったものだろう。ちなみにリーパーメサイアとは「ライ病患者の救世主」の意味でキリストを指す。 イエス・キリストがユダヤ人の会堂に出かけたとき、哀れな群集から奇跡を起こしてほしい、金を恵んでくれ、とせがまれる場面。歌詞にあるGive me money. Give me green のグリーンとは紙幣のこと。 メモリー・リメインズの歌詞にあるAsh to ash. Dust to dust は旧約聖書の『創世記』の3章19節から。あえて日本語に訳すると「所行無常の響きあり」 ファンが演奏者の訴える言葉に感情移入して曲全体を受け止めた場合と、単なる楽器の音色に等しいものと聞き流したケースでは大きな差が生じると思う。 この辛い負荷は日本のヘビメタを衰退させた大きな原因と考えられる。
64. toyoo50Jr (2003-07-20 01:53:00)
#170-62にある Give me money. Give me green は Send me money, send me green の間違い。 謹んでお詫び訂正申し上げます。
感情移入が出来るかどうかで、決定的に評価の分かれるロックがある。 ロックがメッセージを持つ音楽と言われるゆえんだろう 古いヒット曲でガンズンローゼスの『パラダイス・シティー』 この歌はパラダイス・シティーに住んでいる大金持ちを罵倒する内容である。 自分も何とかして、金持ちになろうと頑張ったが結局は人生の敗残兵となり、今では世の中を恨んで生きる境遇を嘆く。 Take me down To the paradise city Where the grass is green And the girls are pretty Take me home 「パラダイス・シティーに入れてくれよー、豊かな草原には可愛い子ちゃんがいっぱい、うちに帰りてぇよー」 この繰り返しコーラス部分は聴き取りやすいし意味も分かりやすい。 この歌詞だけを口ずさむ限り、ルンルンに楽しそうな曲だ。 ところが冒頭から早口で歌われる内容は、深刻すぎて背中がジーンとくるものばかり。 <パラダイス・シティー> とうとうホームレスになっちまったぜ しぶとさの見本かな あわれなもんだろ よお!なんか食い物めぐんでくれよ ゼニは後で返すからさ お陀仏寸前なんだよ 金持ちは開き直るさ 「君たちもがんばれ! 富と名誉をめざして 人生は勝負だよ」 「人生は遊びじゃないんだよ」 てめぇらがやってる事は 経理のごまかしと使い込みじゃねえか <コーラス> パラダイスシティに入れてくれよー 豊かな草原には可愛い子ちゃんがいっぱい うちに帰りてぇーよー (俺たちは)ガス室の椅子に 縛りつけられたようなもんだ なんでここにいるのか思い出せねえ 公衆衛生局長官はこう言った 大気汚染は限界レベルだとさ ところでもう一本吸うかい なーに、 俺にはわかるよ 誰が信じるもんか Chorus アメリカって国は貧乏人と金持ちが分かれちまうんだよ 道化師もどきが言ったとさ 「最初からやり直してみようよ」 俺は頭がブチ切れたぜ てめえはメクラか? 俺は100万回も見てきたぞ(試訳:toyoo50Jr)
パラダイス・シティーは色んな解釈が出来ますよね。私は単なるパラノイアソングだと思っていました。歌詞はダフ、曲はスラッシュが書いていたと思います。面白い歌詞ですよね。 EVERYBODY'S DOIN' THE TIMEは「みんな刑期をまっとうしているのさ」 THE SEGEION GENERAL SAYS IT'S HAZAROUS TO BREAZEはタバコのパッケージに書いてある警告ですね。「吸い過ぎるとあなたの健康を害する恐れがあります…」という箇所。 SO FAR AWAYは「こんなにも遠くへ=こんなにもハイに」 キャプテン・アメリカはアメコミのヒーロー。彼がバラバラになる=アメリカにもはや正義は存在しないという比喩。 A MILLION TIMESは一般的には「うんざりするほど、いやっていうほど」の意味。 現物がないので原詩は記憶に頼りました。
>DEEP PURPLEみたいな大御所がドッカといまして DEEP PURPLEもまったくのオリジナルだったわけではないと思う。たしかに凄まじい衝撃だったでしょうが、170-60、61あたりの方のおっしゃる通りだと思うので。でも「HM/HRしか聴かない」というのは視野を自ら狭めているのでいけないと思うので、そこは同感です。
すごいことで議論してますね。まず、この議題を与えた人に「阿呆!」といって入りたい。 クラッシックやジャズが好きな奴が「なんで廃れたか」なんて話をするかい!! これこそが、マニアックでコアな世界であり、衰退の一途を辿っている。 はっきり言って置く。「ROCK IS NEVER DIE!!」 私の青春時代はディープパープルとレインボー一色だった。文化祭前になると必ず「スモーク・オン・ザ・ウォーター」や「キル・ザ・キング」が校舎から聞こえてきたものだ。 その頃は、はっきりとハードロックとへビィメタルのジャンル分けができていた。正しいかどうかはわからないが「HR=メロディ重視」「HM=リフ重視」という理論ができていて、 我らリッチー・フリークはメタルと呼ばれるのを極端に嫌った。それどころか「ヘビメタ」と いうバカにした言葉をつくったのは我々の世代である。 明けても暮れてもギターばかり触って、仲間うちだけで音楽談議に花を咲かせた。他を一切寄せ付けない自分達だけの空間を楽しんだ。こうした風潮が音楽を独特でコアな世界を作り上げたのだと反省している。きっとこのタイトルを考えたのも同世代の人間ではないかと思う。 だけど、最近、HRの名曲がCMソングに使われているのを聞くと普通にうれしい。 我々と同世代が制作の権限を持ち、自分達が聞いてきた音楽を世の中に伝えようとしていることに「がんばってるな。俺もがんばろ!」とすごく励みになる。でもだ・・・・ すべては「思い出の中」である。思い出は絶対的なもので80年代を音楽とともに生きてきた者にとってこの先、どんなロックの名曲が出て来ても「パクリ」というだろう。若い世代は今を生きている。ロックが廃れたと思う奴は「耳年増」である。しかし、そいつらが40代になった時 「廃れた」というだろう。順番である。 でも、そういう意識がある限り「ROCK IS NEVER DIE」決して廃れないのである。長々と書いて申し訳なし。