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Demolition / JUDAS PRIEST
Metropolis ★★ (2002-07-28 21:54:00)
DTの「AWAKE」の良さが分かるまで7年かかった、モダンヘヴィネスが苦手のメロディ至上主義者の私である。おそらく「DEMOLITION」のよさを掴む頃には数年かかるだろう、それを承知の上でレビューを書く。
「PAINKILLERでJPは進化する所まで進化し尽くしてしまった。これから先どうなるのだ」というのが私のJPに対する評価であった。「JAGULATOR」は、実は義経の八艘飛びのごとく試聴して聞き飛ばした結果、「へヴィ過ぎる、過度にブルータル」で終わってたしリッパーに対する評価も定まらなかった。
ところがどっこい、この「DEMOLITION」を聞いて、まだまだ進化する、進化途上中だと感じた。リッパーの低音は、このバンドに新しい風を吹き込んだ。より男性的で、マッチョな、「漢のJP」を際立たせている。ただし、私はリッパーの声に「慣れて」いないが。
それと何より、楽曲がいい。
JPが凡百のHM連中と桁が違う所はここにある。
言っちゃ悪いが、モダンへヴィネスの最高峰アルバムと思ってきたPANTERAの「俗悪」を凌ぐ曲の出来だ。
しかも嬉しいのはJPの伝統をしっかり踏まえながら、さらなるヘヴィネスへと向かっているというところだ。
随所に現れるJPの伝統的なリフ、それに漢のタフネス……混迷を極めるメタル界に新たな指針を示した会心作であるし、JPはさらに進化しつづけるだろう。

→同意