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Appetite for Destruction / GUNS N' ROSES
正直者 ★★★ (2018-10-01 23:59:47)
新人ながら破格の契約金を手にデビューを果たすも売り上げは良くなかった。ふてぶてしい態度に業を煮やしたゲフィンレコードの上層部。不良債権になりつつあったバンドが一躍スターダムにのし上がったのが①のPV。
イントロからゾクゾクとさせる不敵なギター、そこから一気に爆発するジャングルロックに衝撃を受ける。特にアクセルの変化自在の歌声は驚異的なインパクトを残した。
それまでシーンの真ん中でのさばっていたヴィジュアル重視のグラム系バンドを総駆逐。一部メディアが、そこら辺のグラム系と同格扱いをしたために、それを真に受けた目ざとい情報ツウもいたが、音を聞けば明らかに違う事は明白だ。
後付けじゃなく最初から別もんのロックバンドだったよ。

シーンにカツを入れるストレートな表現、パンキッシュなロックサウンドは、本来あるべきワイルドなムードに満ち足りている。生々しい喧嘩上等サウンドはマイク・クリンクの手腕によるところも大きく、彼の仕事がゴージャスを競ったヘアメタル勢とも一線を画すサウンドを築き上げることにもなった。

綺麗な音じゃないのに、メロディの良さが際立つ⑨を作れるセンスに非凡なものを感じる。破壊的で凶暴な音なのに、そこには一点の濁りもない清らかさ。商業目的のロックじゃない、本物のヴァイヴがあるから売れたんだろう。

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