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Signs of Times / URBAN TALE
火薬バカ一代 ★★ (2014-01-04 23:39:35)
ハスキー・ボイスのシンガーがまろやかに歌い上げる、浮世の憂さを洗い流してくれるかのような、清涼なメロディが心地よく駆け抜けていくOPナンバー①を聴き終えた瞬間、「URBAN TALES健在なり」と確信することが出来る'03年発表の2ndアルバム。
JOURNEY型の「ポップで叙情的なAOR/産業ロック」というデビュー作の作風を踏襲しながらも、散々JOURNEYを引き合いに出して批評されることにウンザリしたのか、今回はよりモダンで普遍的なポップ・ロック路線へと若干の軌道修正。と同時に、例えば重厚な⑧や、歪んだKeyサウンドがハードに疾走する⑨といった、アレンジの幅を意欲的に広げた楽曲も収録しているのが特色でしょうか。
リリース当時は、そうした新要素に押し退けられる形で、聴き手の郷愁を喚起する感傷的なメロディが減少し、前作収録の“CIRCUS”クラスのインパクトを放つ名曲が見当たらないことに不満を覚えたりしたものですが、こうして改めて聴き直してみると、やっぱり良い曲が多数収録されているなぁ、と。ポップな躍動感溢れる②や、もろJOURNEYってるバラード④、淡い哀愁がスッと浸透してくる⑥等は、このバンドにしか作りえぬ極上のメロハー・ソングですよ。
2ndがリリースされてから10年が経過しましたが、そろそろ復活(というか再結成?)して欲しい。

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