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Slaughter of the Soul / AT THE GATES
ガキメタル! ★★★ (2013-12-22 18:51:31)
CarcassのHeartworkとならんでメロデスを確立したとも称される95年の4th。
スラッシュ由来のザクザクとしたリフとトーマス・リンドベルグの哀しみを帯びたようなデスヴォイスにのって濁流のように押し寄せる怒りと悲哀の情の世界にはものすごく圧倒されます。
みなさんも仰っているようにメロデス版のReign In Bloodとも呼べるほどの抜群の疾走感だけど、その間にアコースティックなフレーズを入れたりという工夫によってこのアルバムに破滅の美のようなものを感じさせられます。
そしてメロディさを導入しておきながら、デスメタルであることの凶暴さも見失わないところがかっこいい。
以前からバンドが模索していたように思われるメロデスの形を見事に完成させ、その後多くのフォロワーを生んでおきながらその頃にはすでに解散状態というのは、なんとも罪深い...(のちに再結成を果たすが)
このアルバムがなければメロデスをはじめ、エクストリーム系の音楽の進化はもう少し遅れていたかもしれないし、間違えなくメタル史に残る名作です。
なによりも純粋にかっこいい。20年近くたった今でも古さは感じないし唯一無二的な存在感を放っています。少なくともメロデス好きは必聴の名盤。
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