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13 / BLACK SABBATH
夢想家・I ★★★ (2013-11-18 00:57:45)
'13年発表の19thアルバム(OzzyがVoのアルバムとしては9枚目)です。
私も↑の鯖酢さんと同様の印象を本作に抱きました。
メディア等で語られているような原点回帰というよりは、重苦しさや不穏な空気感を強調し " '90年代以降に再評価されたドゥーム・メタルの先駆者としてのBLACK SABBATHのイメージ" を忠実に再現した作品だと思います。
私の最初に聴いた時の感想は「DEHUMANIZERのOzzy版だな」でした。
(誤解されるかも知れないので断っておきますが、私は「DEHUMANIZER」は名盤だと思っています)
'70年代の彼等にはドゥームの枠に収まらない多様性があり、個人的には当時のように曲の途中で唐突にジャジーな展開へ持っていくようなものを期待していましたが、まぁそれが今の時代にそぐわないのは解かります(笑)。
DsにはRAGE AGAINST THE MACHINEのブラッド・ウィルクがセッションとして参加しており、ビル・ウォードを意識したプレイでなかなか健闘していますが、ちょっとタイト過ぎてやや違和感が(笑)ビルのはもっとスウィングしてて思いつきで叩いているような(爆)奔放さがあるので。
OzzyのVoはすごく良いですね、言うまでも無くトニー・アイオミの生み出すギター・リフとの相性が抜群! むしろ近年のソロの方がキツそうだったので本作を聴いて「Ozzyまだまだイケるやん!」と思いました。
と、色々書きましたがけっして気に入らなかった訳では無く、こういった性質の作品はどうしても分析的な聴き方をしてしまいがちですね、原点回帰云々があって余計に過去と比較してしまったというのもあるかも知れません。
いずれにしてもSABBATHらしいアルバムで、「REUNION」に収録された曲よりも格段に練り込まれているし、長い間待った甲斐のある充実した内容の一枚だと言えるでしょう。
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