この曲を聴け!
Keeper of the Seven Keys, Part I / HELLOWEEN
クーカイ ★★ (2002-10-06 11:57:00)
'87年発表。日本デヴュー1作目。
最初に書いておくが、私は「ジャーマンメタル」とか「メロディック・スピード・メタル」とか「ネオ・クラシカル」とか「北欧メタル」などに分類されるHMが苦手である。嫌いというのではない。単順に苦手。どこが苦手なのかについては、HAMMERFALLの2ndのところで書いたので繰り返さない。
しかしこの1stと続く2ndは、発表当時それはもう狂ったように聴いた。
正直なところIRON MAIDENの後継者はこのバンドしかいないと信じたものだ。この1stに限って言えば、②や③、⑥の持っているメロディは、ハードかつキャッチーという抜群なバランス感覚を誇示しているし、なにより7曲目の「HALLOWEEN」。この曲のリフはもう誰が何と言おうが、絶品である。格好良い。
個人的にこのバンドは、「ジャーマン・メタル」の一つに括ってはいけないと、今でも思う。
しかし、未聴の3rdと7thはコメント出来ないが、4thはメンバー間の葛藤や断絶したコミュニケーションが露呈し作風が散漫。5thと6thはVoがキスクからデリスに替わり、音楽性がまとまり曲のレベルも全曲かなり高いものになったものの、プロダクションが今一つ(ギターのエッヂが丸められている気がして仕方がないし、他の楽器との分離がおそろしく悪い。全部まとまって聴こえてしまう。特に6thに顕著)。
8thはようやくまともなプロデューサー(ロイ=Z!)がついたにも関わらず、やたらヘヴィでダークな作風(どうしてだろ。何故世間の流行とワンテンポ遅れてそんな風にしたかったのか。辞めさせられたメンバーのせい?本当?)で、本来の持ち味を生かせず。
3rd以降かなりの不遇をかこっているのである。
なんとかして彼らをメジャーなバンドとして世間に認知させ、アメリカを除く(苦笑)ワールドワイドな成功(今まで以上に。彼らにはその価値がある)を掴み取ってもらいたいと思うのだが・・・。
→同意