この曲を聴け!
Nostradamus / JUDAS PRIEST
YOSI(実家) ★★ (2009-09-12 11:01:00)
うーん。なかなか書き込み数も評価も伸び悩んでますね。実際問題、この作品、楽曲単位で考えれば、絶賛されている前作よりはるかに強力な曲だらけで、HELLRIDER級の疾走曲も2曲、バラードも名曲ぞろいなのに。曲の多さ、コンセプトでストーリーで難解という先入感、いまどきノストラダムスかよ?っていうダサいイメージ。いずれも最もです。しかし、長い彼らの歴史で、一度はコンセプトでストーリーで二枚組というのをバンド自体もやってみたかった、そして、長年のファンも、一度なら聴いてみたかったというのも自然な話でしょうよ。彼らは同じ方向性、同じコンセプトの作品は2度と作らない人たちで、まだやったことがない事を考えれば、2枚組コンセプトという答えだったのでしょう。ノストラダムスのテーマについては・・・もし彼らが1999年頃、世紀末タイムリーにこのコンセプトを出したなら、僕も酷評していたでしょう。しかし、「今どきノストラダムスかよ?アホちゃうか」というのが逆にプリーストらしいセンスのずれでいいじゃないですか。世紀末で人類滅亡っていう話じゃなく、ノストラダムスの人生に的を絞っているのも○だし、黙示録の4騎士も疫病の流行も、1999年の未来の予言ではなく、当時の世相、出来事を反映したものという解釈も、実際合理的で、ストーリーも案外よくできてます。どうしても苦手な人は、ドラマティックな「啓示」、「ペストと疫病」、疾走曲「迫害」、「ノストラダムス」、バラード「失われた愛」、「追放」、「孤立」あたりだけでも、ツマミ食いでどうぞ。これらは曲単体なら、歴史上最高クラスの名曲です。