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The Funeral Album / SENTENCED
ヴィレ ★★ (2005-08-31 23:17:00)
悲哀と美麗が木魂する終焉の地...
フィンランドの大地に佇む「センテンスト」の最終章(ラスト・アルバム)。
悲しみの後に咲く1輪のメランコリックの華は決して枯れることはない...

アルバムの帯に「 ↑ ↑ 」・・と素敵な言葉が書かれています。
「最後の作品」の寂しさと切なさが凄く伝わってきます。
そうです、私のなかで「センテンスト」は永遠(とわ)に枯れません。不滅です。


私は
「SENTENCED」のファイナルアルバムは 前作「THE COLD WHITE LIGHT」 で
今作「THE FUNERAL ALBUM」は、やはりタイトルどおり葬儀アルバムだと思います。

なぜかというと、
死とは不条理なもので受け入れがたいものだが、どこかで決別をしなくてはいけない。
その区切りの儀式として葬式を行う。
反面、故人の人生を「祝う」という意味合いもあると思います。


堂々と「解散宣言」して最後に"けじめ"をつけた総括的なアルバムを遣して去っていく彼ら……。

うっ、、、実に心外だが彼等らしいと目一杯共振してしまう。


「THE FUNERAL ALBUM」は
ハードロック寄りながらも、モダンでヘヴィな HM サウンドでの音づくりが多いと思いました。
一方ちょっと意外なのはヴィレの歌い方です。
何度か聴いていく内に、そうか、内に秘めた激情表現のロジックで、この歌い方で合っているのだと気付きました。


解散の理由については、彼らの人生に対してのアティテュードを感じます。
今迄、音楽に対して真摯に向き合って素晴らしい作品を生み出し、今「頂点」を感じ彼らの美学で終止符を打つ。

もしも今後、音楽を創造する事以外になったとしても、それを受容します。
≪ 絶対に妥協を許さないバンドであり、自分達の生み出すアートに全身全霊を捧げていた ≫ SENTENCED でしたから。。


一回目はアルバムを通しで聴き、その後ライヴVer.のみをリピートで聴きました。
ライヴ・ヴァージョンは日本にライヴに行けないので、せめてこの二曲を、、と彼らが語りかけてくれている様で、たまりませ~んでした。
聴きながらライヴ状況を想起しては感無量になってます。

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