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Character / DARK TRANQUILLITY
dave rodgers ★★ (2005-01-31 10:55:00)
バンドのあるべき姿を標榜してみせたかのような傑作「damage done」、その流れを推進させ、さらにアグレッシヴに進化したDARK TRANQUILLITYの最高傑作7th。哀愁、叙情、ドラマティックな前作「damage done」の即効的な魅力が今作では割と特徴として掴みづらいような気がするけど、前作と比較してみて全体的にメロディの奥行きは明らかに強調されていて、後からくるインパクトは前作以上に強かったりする。前作のスリリングに切り込んでくる冷たくソリッドなリフとKeyのスぺーシーな空間演出を踏み継ぎながら、より深みを増した曲構成へと磨きが掛けられ、その真髄とも言える美醜の世界観を醸すKeyとGの扇情的なメロディ・ラインも健在していて、さらに上手く展開に具備されている。確実に楽曲の表情、起伏が豊かになっている印象を受ける。オープニングからわかるように前作の①Final~の流れを汲んでいるし、そこに加わった緻密なアプローチが、似て非なる今作の各楽曲の完成度の高さに繋がっている。単曲では決め曲の数はアルバム中数少ないバンドだと思うが、アルバム単位でじわじわ引き込むだけの技量では恐ろしく優れたバンドだと思う。個人的にも、前作を気に入った人ならこれも文句なしに納得できるはずの完成度だと思うので是非聴いていただきたい。とにかくこれは怒濤って感じ。IN FLAMES、SOILWORK、CHILDREN OF BODOM、ARCH ENEMYとかは好きですが、彼らは別格ですね。

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