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解説 - Terrorform

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1. 失恋船長 ★★★ (2025-03-27 08:06:54)

21日にリリースされたばかりの最新作。海外のフェスでもその名を上げたオーストラリアのトリオバンド。ピュアなスラッシュメタルが好きな猛者にはたまらんバンドであろう。轟音轟かすスピードナンバーにおけるパターンの多さに舌を巻くのだが、驚くべきは⑥ではないだろうか、静謐なるイントロ、まるでアイアンメイデンの大作ナンバーのような味わいのある楽曲を見事に成立させた、無理にスラッシュメタルの枠にハメる訳ではないので自然に聞こえる、中盤にこういう曲を打ち込んだ事で作品時代の重厚感が増した、常に進化を求められるバンドという宿命、彼らは、その茨の道を蹴散らしながら進んでいる。

落雷の如き轟音から繰り出される剛毅なるサウンド。その根幹を支えるリズムセクションの暴力性、その野性味溢れる太鼓の叫びが強靱なるバンドサウンドの根幹を支える。スラッシュメタル特有のスリルを味わえる楽曲、ギターワークは勤勉、そのスリルを見事に演出。メロディに秀でたギタープレイも数々も、またハイライトとなり聴く者の闘争心を煽る。

ただ攻撃的ではない、聴かせるパートの作り方、その上手さが今作においてハイライトとなっている。過剰な過激さがウリではない、テクニックに埋没するマニアックさでもない、ストレートに弾き出すサウンドは聴きやすさと激しさが見事に同居している。
新時代のオールドスラッシュサウンド。多くの古参マニアの尻に火をつけるだろう。

アルバムジャケにあるようなダークさ、シリアスな目線の先にある、多様性を示唆する音楽、メロディの質も高いので、これからスラッシュメタルを聴こうと思う若い人にピッタリですよ。アコースティックギターまで飛び出し、一つの形に拘らない柔軟さが聴く者を魅了する。
ドラマとメロディ、そこに強い拘りを感じるアレンジ、そのセンスには羨望の眼差しを向けられるだろう。個人的には正統派メタル、パワーメタル感が強まったという点も加点になる。なんとも懐かしいのだが、現代的な音像がクラシックメタルに押し込まれぬよう、しっかりと身体を張っている。聞きこむ余地のあるアルバムだなぁ。
レビューするのチト早かったなぁ。



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