Up the Hardway (1974年)
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Up the Hardway
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解説 - Up the Hardway

コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2025-03-26 04:43:43)

渋いですね、これぞ英国産ブルースロック。FREEの影響下にあるサウンドです。後にSAMSONに参加する巨漢のシンガー、ニッキー・ムーア。まぁあのむさ苦しい風貌ではヴィジュアル重視の傾向にある日本のメディアにウケる事は無いのですが、古き良き時代のブリティッシュロックが好きなマニアにはたまらん一曲でしょう。
ギターのレイ・スミスもソロでは豹変して取り憑かれたように弾きまくる姿、そのインプロ中心の曲作りの妙味に唸ります。今はテクノロジーが発達しすぎている。音もズレないし、ピッチ調整もお手の物と人間力を感じない完璧なモノがウケている。それが当たり前になっている。
こういう音を前にするとバンドとは生ものであり、日々進化していくモノだと言うことを痛感する。ミステイクがどうした?フィーリングだろう。
バンドの出す音のカッコ良さを優先だろうという姿勢に刮目して欲しいですね。

ポール・マルティネスとサイモン・フォックスによるリズムセクションも抜群ですね。その変化自在のリズムワークが安定しているからバチーンとハマるんですよね。曲によってはシンプルだが、粘り腰のあるグルーブ感は英国ロックの根幹をなすものでしょう。
ロックの持つ野性味と感情表現の機微を大切にした繊細さ、だからこそシンプルなプレイに宿る哀切さに耳が持っていかれる。派手なパートだけがお楽しみではない。今の時代では飾り気がなさ過ぎるだろうが、このシンプルなサウンドこそロックである。

クラシックロックの旨味、正直な音を前にこれ以上の戯れ言は無用であろう。○○風が飛び出してビックリする場面もあるのだが、それも70年代だよなぁ。ちなみにギターのレイ・スミスですが、この後、レイ・メジャーという名前でグラム系バンドに加入して活躍、名前が違うので別人と思われる事もありますが、British Lionsで活躍したレイ・メジャーです。アレよりもコッチの彼の方が好みですねぇ。



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