この曲を聴け!
Blood in Blood Out (2022年)
MyPage

Blood in Blood Out
モバイル向きページ 
解説 - Blood in Blood Out
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2025-01-30 15:13:22)

メタルバンドでバンド名にIRONがつくとどうしても軽視してします。そのネーミングセンスというのかベタさが、ある意味、バンドサウンドを頭打ちさせるのだが、参加メンバーを見て評価も一変。ギターはハーマン・フランク、そしてシンガーはデヴィッド・リースという元ACCEPT夢の共演となる。ハーマンの相棒は自信のソロバンドで共にしているマイケル・ペシン、ベースはリースのソロバンドから、そしてドラマーはアンドレア・ヒルガースというジャーマンメタルの辣腕がしのぎを削るという熱量の高さ、最近のハーマンを見れば、彼が現代的なテクノロジーを無視する事なく、オーセンティックなメタルサウンドの融合を果たし、そのハイクラスなテクニックと堅実なプレイは聞く者を魅了、そこにリースの灼熱のヴォーカルが激しく共鳴、メロディを大切にした歌い回しはリースの得意とするジャンル。

その熱量の高さを現代的なマッシブさも取り込んだ正統派サウンドは普遍的な魅力を撒き散らし、ガリガリゴリゴリと突進。ドラムもバンドの推進力となる後方支援と盤石の体制を感じる。マニアにとってはACCEPT組の共演は視聴する動機となるだろう、日本ではイマイチ人気を獲得できないハーマンだが、アクセプト節もそこそこに剛毅な欧州パワーメタル現代ヴァージョンを愚直なまでに披露してくれた。

プロデューサーはハーマン、ミキシングはデニス・ワードという布陣にも実績と安心のブランドを感じる。ごっついヘヴィな音像はミドルを中心としつつも、効果的にテンポの速い曲を配置してアルバムに無駄のない道筋を立てた。AFMからのリリースだが国内盤はないようだ。

正統派であるということの拘り、その場所に留まる勇気、しかしそれは古いものの焼き回しではない旬を取り込んでいる。だから今の時代に燦然と光輝く。普遍的なメロディを軸としたダイナミックなハードサウンド、その豪胆さと力強さを損なわない叙情性に今作最大の魅力を感じる。やはり小細工なしという男気に惹きつけられましたね。
ウルフ・ホフマン一人になったACCEPTよりも正統性が強いのが印象的だった。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示