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TIME ASSASSIN (2022年)
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TIME ASSASSIN
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解説 - TIME ASSASSIN
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1. 失恋船長 ★★★ (2024-06-17 17:21:13)

素晴らしいアルバムをリリースするも、今回は国内盤は見送られたようですね。残念ですが、このバンドは傑作と呼ばれる作品が正当に評価されていないからどうすることも出来ない。前作同様、今回もオーソドックスなヘヴィメタルサウンドに真っ向から勝負する。曲によっては、ジョージ・コールがリッパー・オーウェンズ並の咆哮を聴かせてくれるんで、KKプリーストあたりとの類似性すら気になるほど、アグレッシブかつパワフルな正統派メタルをやり切っている。
音楽性の幅を広げるキーボードの使い方も上手い。何よりリー・ペインのもと、各自が持てる力を発揮してメロディアスなメタルにハイエナジーを注ぎ込む念入りな作業を行い、前作にも負けないインパクトを残してくれた。

ある意味、やり過ぎ感は拭えないのだが、NWOBHM戦士としてのプライドと正当に発展させた音楽性。今の若い人にも訴求するだけの魅力はあるのだがオールドスクールなサウンドであることは間違いない。しかし古さに埋没するだけではないフレッシュな現役感もあり、王道路線を脇見もせずに、威風堂々を闊歩する姿は頼もしい限りだろう。

なんだかんだ定期的にアルバムをリリースできる環境はあるようだ。不遇を味わった80年代。艱難辛苦を乗り越えたリー・ペインの想像力と継続する精神性があれば、バンドは続くのだろう。ジョージ・コールの新しい可能性を導き出した今作。ドラマティックなタイトルトラックなど、圧巻だろう。⑨ではTokyo Knightsという日本人的には意味の伝わらないタイトルに、ちょっと引くのだが(侍の事なのか?)哀愁のメロディたっぷりの⑨から、⑩へと流れは見事だ。クロージングソングとしては強烈なインパクトを誇り、また頭から聴きたいという猛烈な渇望感を視聴者に与える。

どの曲にも拘りのメロディがある。それは前作も同様だった。間違いなく3枚目のアルバムから続くドラマを継承している。
NWOBHMファンというよりは真っ当なヘヴィメタルを愛するものにとってはアンパイであろう。



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