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日本
人間椅子
色即是空
(2023年)
1.
さらば世界
(3)
2.
神々の決戦
(3)
3.
生きる
(3)
4.
悪魔一族
(3)
5.
狂気人間
(3)
6.
人間の証明
(3)
7.
宇宙電撃隊
(3)
8.
宇宙の人ワンダラー
(3)
9.
未来からの脱出
(3)
10.
地獄大鉄道
(3)
11.
星空の導き
(3)
12.
蛞蝓体操
(3)
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死出の旅路の物語
(3)
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星空の導き
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蛞蝓体操
, 10.
死出の旅路の物語
コメント・評価
Recent 50 Comments
1.
失恋船長
★★★
(2024-03-31 20:42:26)
海外のフェスに本格参戦、無情のスキャットが国内外、特に海外でスマッシュヒットしたのが大きいのだろう。その因果は、その後の作風にも顕著に表れ、一時期、和島が持ち込んだ妙なポップス寄りのロックサウンドが完全に排除されている。
今作リリース前に、インターネットではあるが多くのメディアのインタビュー記事を目にしてしまい、愛について歌っているという文言が頭にインプットされすぎて、もうそういう偏ったレビューしか出来なくなっているのでアレなんだが、ここ数作に共通する親しみやすさ。
昔の根暗なアングラ臭をいい意味で排除、勿論、このバンドらしいねっとりとした暗黒面は残しているのだが、それ以上にロックの持つパワー、彼らが愛する70年代のロックを軸に、90年代以降のロックからの影響を見事にすっ飛ばし現代にアップデート。
今回もリーダートラックとなる①の持つ原始的なエネルギー、真新しいテクニックなんかじゃない古典も古典なロックなリズムと強力なリフワーク、そしてメッセージ性の強いシンプルな歌詞。和を以て洋を制する瞬間に我々は立ち会えるのです。
日本人にしか出来ない日本のロック。ハードロックという言葉がこれほど似合うバンドはいない。時代と迎合しない、その姿勢こそ一番ロックな事。もっと上手いベースも、適任のドラマーもいる。だが、鈴木の下品なベースがなくては人間椅子ではない、そして和島と鈴木との人間的相性なケミストリーを感じさせる存在のナカジマノブは、本当の意味で屋台骨を支えている。いや、緩衝材とも言えるだろう。個人的には、どうしてもマイナー時代のアングラロックが欲しくなるのだが、完全にメジャー流通に乗っているのに、ここまでガチのロックをやられると一切文句など出ません。
売れる音じゃない。女子供をだまくらかすイケメンバンドではない。でも成功したのは、彼らは本気でこの音をものにしている。かつてのようなモロパクりも少なくなった。正直、昔のアルバムを海外にマニアに知られると手厳しい評価もうけそうなのだが、そんなことは問題なし。この三人から繰り出させる嘘偽りのないサウンドの前に戯れ言は無用であろう。
勢いのある曲も多いけど、ちゃんと要所要所にらしさ全開の楽曲を配置している。これで新旧のファンも納得だろう。わしゃ味が濃い昔風の曲が好きですね。たゆまぬ努力が報われた瞬間。売れて良かった。もうバイトしないでミュージシャンとして飯が食えるのだから。
でもワシは踊る一寸法師が一番好きなアルバム。それは永遠に変らない。説教臭くないが人間に心理にグサリと突き刺さる言葉が、このアルバムにも散見されている。さらば世界、凄い曲だった。
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