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EPICAL (2022年)
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EPICAL
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解説 - EPICAL
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2023-06-20 00:45:17)

「FINAL FRONTIERのフロントマン」の肩書も今は昔。これまでに4枚のアルバムをリリースし、既に作品数においてはFINAL FRONTIER時代を凌駕する等、安定したソロ・キャリアを積み重ねているロブ・モラッティが’22年に発表した新作アルバム。
セルフ・プロデュースにて制作された本作で披露しているのは、『EPICAL』というタイトルに相応しい劇的なシンフォ・メタル…なわけはなく(当たり前)。従来の路線をしっかりと引き継いだ、自身の張り良し/艶良し/伸び良しなハイトーン・ボイスが映えるキャッチーで爽快なメロディアスHRサウンド。前作に引き続いて、近年FRONTIERS RECORDS関連の作品で引っ張りダコなARCTIC RAINのウルリック・ロングヴィスト&ピート・アルペンボルグという腕利きソングライター・コンビのバックアップを受けているだけあって、今回も終始、フックの効いたメロディの海に安心して身を委ねられる仕上がりとなっています。
前作に比べると強力なキメ曲は見当たらず、若干メロディの哀愁も弱まったとの印象を受けなくもないですが、とはいえ、サビメロに至ると視界が開けてパッと華やかさが増すような曲展開が魅力の本編収録曲に捨て曲は見当たりませんし、爽やかにアルバムの幕開けを宣言する①、80年代なら間違いなくヒット・チャート入りを果たしていたであろう③、甘酸っぱさ炸裂のリーダー・トラック④、元JOURNEYのスティーヴ・オウジェリーが共作者としてクレジットされている涼やかなAORナンバー⑥といった逸品の数々は、並のメロハー・バンドが羨むようなクオリティを誇っていますよ。
「盤石」の一言に尽きる1枚。そろそろライブ盤とかも聴いてみたいですかね。



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