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INTO DIMENSIONS BEYOND THE UTTER VOID
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解説 - INTO DIMENSIONS BEYOND THE UTTER VOID
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1. kamiko! ★★★ (2020-09-14 21:16:47)

ロシア産フューネラルドゥーム2020年作
疫病で汚染された不毛な土地をテーマにした1曲目から、かなーり濃いドローンドゥームに近いノイズ垂れ流しで、ドゥーム上級者向けの内容だ。
故意にチューニングを狂わせているのか、チョーキングを多用しているのか、正確な音程から僅かにズレたギターが放つレイヤー効果的不協和が特徴だ。
調性が判らないほどの厚めのノイズの音像と、音程の狂った単音ギターの不協和音に、アンビエント風シンセを重ね、延々と超スローに展開する。
重低音デスヴォイスはノイズの音像の一部分としてドローン的サウンドに溶け込み、一応歌詞はあるのだろうが、もはや歌っているとは言い難い。
そういうカオティックなアンビエントドローンが1時間19分延々続くという苦行を堪能できる超マニアックな作品だ。
アルバムタイトルを直訳すると「完全な空隙を超えた次元へ」だろう。ローブを纏った人物が座し、怪しく輝くオーブが描かれるジャケからも
濃いカルト臭が漂う。一般のドゥームよりもメタリックな感触のノイズによるスペイシーな浮遊感が、このアルバムタイトルが象徴する世界観に
バッチリ一致しているから面白い。
しかし、濃い。濃すぎる。コレを1時間以上鑑賞するのは、ボクにとっては相当しんどい苦行だ。アヴァンギャルドで面白い作品だが、結構疲れるね。



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