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RUN RIOT (2020年)
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RUN RIOT
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解説 - RUN RIOT
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2020-03-30 19:30:46)

既に配信盤はリリースされている最新作。ジェイ・ライストンをプロデュースに迎え古くて新しいアウトレイジサウンドを提示。単にスラッシュとは一括りにできない生き様を音に乗せ、ダイハードなマニアを酔わせる事に成功している。
男臭い荒涼としたメロディ、ヒリヒリと焼け付くほどに強烈なのだが、その男の哀愁を漂わせるハードボイルドサウンドに咽びます。徹頭徹尾ハードなスタイルで勝負を賭けているのにフックのある展開を設け、進行していく様は痛快にて壮大だと言いたい。
キレのあるリフワークは勿論、扇情的に泣きまくる阿部のギターは柔軟な、ふり幅を設け雄叫びを上げる、丹下、安井のコンビネーションもド迫力、日本最強のリズムセクションと呼んでも差し支えのない威厳と、大人げないプレイで魅了。バンドの屋台骨を支えるのは鬼神だったと言えよう。
屈強なリフワークとリズムセクションの合間を縫うように悲哀と怒りが絶妙な加減で流れるメロディ、その感情を強い意志をもって操るのが橋本の歌声だ言うのも頼もしい限りです。
作曲者によってカラーを変えるのも、近年著しいのだが、それでも型が外れたとは思わせない統一感というのは、このゴン太なヘヴィグルーブのなせる業だろう。このメンツだから醸し出せるノリというものがある。OUTRAGEには、その個性というものが備わっているのも魅力。唯我独尊、己が進むべく道を見つけたバンドに怖いものは無し、先鋭化された感性を一層研ぎ澄まし、シーンに切れ込んでもらいたい。
安定感があるのに、ジャンルにとらわれない柔軟な姿勢が生み出すスリル。そのドキドキワクワク感に、見事、殺られました。
ライブ映えする楽曲も目白押しの名盤の誕生ですね。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-09-21 00:50:35)

’20年発表の14th。CDを購入したその日に紛失してしまうという「小学生かお前は」ってなチョンボをやらかして落ち込んだりもしたけど私は元気です。無事そのCDも手元へ戻ってほぼ1年遅れで漸く聴くことが出来た本作でしたが、これが文句なしの素晴らしさ。
‘19年にはリスペクト・ライブを敢行したり(その時の模様はDELUXE EDITIONのDVDに収録)、JAGUARの“AXE CRAZY”とANGEL WITCHの“BAPHOMET”をカヴァーした7インチEPをリリースしたり、あるいは今回もTANKとPARALEXのカヴァーを収録したりと、勃発から40年を迎えたNWOBHMに対する愛情を詳らかに表明してきた近年の活動が関係しているのかどうか、本作は彼らのカタログの中でもかなりオールドスクールな正統派HMテイストを強調した仕上がり(ヘヴィ過ぎず適度にラフさも保った音作りもそう感じられる一因か)。無論スラッシュ、パンク、ストーナーからクラシック・ロックに至るまで、様々な音楽的エッセンスを消化吸収して血肉に変え、豪快に吐き出す雑食性はここでも健在ですが、やはり個人的に強く印象に焼き付くのは、劇的にスタートダッシュを決める①や、“DOCTOR, DOCTOR”でも始まりそうな泣きのイントロから一転、猛然と疾走に転じるラスト・ナンバー⑩といった80年代初頭HM色が一際色濃い楽曲という。中でもパンチの効いたリフ、屈強なリズム、漢の哀愁背負ったツイン・リードとバンカラな豪唱が一塊に畳み掛けるアグレッシブにしてメロディアス②は、本編のハイライトに推したいカッコ良さを誇っていますよ。
らしさと間口の広さ、どっしりとした貫禄とササクレた荒々しさを兼ね備えた意欲作。実に痺れる1枚です。



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