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TONY MILLS
BEYOND THE LAW
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Bonnie's Farewell
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BEYOND THE LAW
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Bonnie's Farewell
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1.
火薬バカ一代
★★
(2019-10-12 01:34:17)
膵臓癌との闘病を終え2019年9月18日に永眠された、SHY、SIAM、TNT、SERPENTINE等での活動で知られる英国人シンガー、トニー・ミルズ。その彼が生前「北欧のメロハー請負人」ことトミー・デナンダーや、EDEN’S CURSEのピート・ニューデック(曲作りのみならず共同プロデュースも担当)らのインプットを得てレコーディング作業を行い同年に発表した、残念ながらソロ名義では最期となった作品。
雑誌インタビューにおいて、病状がかなり進行し投薬も既に手遅れの段階にあること、もしかしたら6か月後には生きていないかもしれないことを率直に語ってファンに衝撃を与えたミルズですが、本作における力強く伸びのある歌声からは、病魔の影など欠片も感じ取ることは出来ません。それはサウンドの方も同様で、彼が子供の頃に夢中になったギャング映画に着想を得ているという楽曲は、適度にポップで適度にキャッチー。遺作とはいえ過度にウェットだったり悲壮感が漂っていたり大仰だったりはせず、むしろエネルギッシュにロックしまくる姿勢にいっそ胸を打たれます。特にKeyが緊張感を醸成する、パワフルなアルバム表題曲②、物憂げなサックスがハードボイルドな雰囲気漂わす抒情バラード⑧、ヘヴィ・メタリックとさえ言えそうな疾走ナンバー⑩等は、本編の「動」と「静」の魅力を代表する名曲ではないかと。
音楽性は若干異なりますが、闘病生活を送りながらも最期まで爽快なハードポップ道を貫き通した、ファーギー・フレデリクセンのソロ・アルバムを聴いた時に受けた感銘を思い出さずにはいられない…そんな1枚であります。合掌。
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