私は様式美かモダンヘヴィネスかっていうところは重要視していない。 COBに求めるのはただ単純に「かっこいいかどうか」それだけだ。 このアルバムはパッと聴いて良いと感じた。そこが物足りなさを感じた6thと7thとの決定的な差だと思う。 表題曲の②Halo of Bloodはトレモロ&スタスタドラムでメロブラ風味、そんでもってアレキシの気合の入った叫びもCOB史上3本の指に入る。 ③Scream For Silenceは歌メロがちょっとINFLAMESを思わせるミドルチューン。メロディーも良い。 ⑦Dead Man's Hand On Youはゆったりとしたリズムで寒々としたムードの今までにないタイプの曲。こういう曲があるとアルバムが引き締まる。
敢えて難点を言えば、アルバム全体の完成度に対してそのアルバムの顔となる1,"Waste of Skin" が弱いかな、というところが一つ。いやいい曲なんだけど、リフが複雑すぎて曲の構成まで複雑になっているところが、初聴の人にとっては入りにくいかな、と思う。そういうところが、決してそうだとは思わないのだが、「メロディの劣化」と言い換えられているのかな、と思う。それは他の曲にも多少言えることで、もう少しキャッチーさがあっても良かったかなと思った。だから初めてチルボドを聴く人に渡す一枚は相変わらず3thか4thで変わらない。