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THE FORGOTTEN SCROLL (1987年)
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THE FORGOTTEN SCROLL
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解説 - THE FORGOTTEN SCROLL
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2009-09-23 21:38:00)

現在は人気バンドTHIRD EYE BLINDに籍を置くトニー・フレディアンリ(G)が中心となって、アメリカは
ネヴァダ州にて結成された4人組パワー/スラッシュ・メタル・バンドが、プロデューサーにCACOPHONY時代の
マーティ・フリードマンを迎えてレコーディング、'87年にSHRAPNEL RECORDSからリリースした1stアルバム。
ダークな雰囲気漂うジャケット・アートワークを、タトゥー・アーティストとして大成したガイ・エイチソンが
手掛けていたりと、今考えると結構豪華な陣容で制作されている本作だが、各楽器の分離の悪いゴチャッとした
音作り(エンジニアはSHRAPNELお抱えのスティーヴ・フォンタノ)や、欧州HMからの影響を伺わせる、アグレッシブだが
キャッチーさに欠けるマイナー調のパワー・メタル・サウンドは、如何にもSHRAPNEL RECORDS謹製といった感じ。
ただ、ドラマティックなバラード⑨に良く表れている通り、声域4オクターブを誇るというロブ・ハルフォード型の
Voがちゃんと歌える実力派である事と、何よりトニーの華のあるGプレイが、作品の完成度をガッチリと底上げ。
緩急もへったくれもなく終始派手に弾きまくっているため、鬱陶しく感じられる場面も無きにしも非ずなれど、
例えば①のような大味なHMチューンでも、彼のGソロが切り込んできた瞬間、パッと楽曲が輝きを放つのだから大したもの。
CACOPHONYやRACER Xといったバンドが楽しめる人なら、購入する価値が大いにある1枚かと。
長らく廃盤状態で国内盤はプレミア価格で取引されてましたが、最近ようやっとリマスター盤が再発されたしね。




2. 失恋船長 ★★ (2020-05-05 14:29:07)

あのマーティー・フリードマンがプロデュースを務めた事で知られるベガス産のパワーメタルバンドのデビュー作。リリース元がシュラプネルですからね、勿論、ギターはテクニカルとお膳立ては揃っています。
重厚かつ陰りのあるサウンドは欧州的な匂いを発散、レーベルメイトだったCHASTAINあたりを想起させるスタイルだが、こちらの方がよりパワフルかつプログレッシブなスタイルに軸足を置いておりカチッとハマった時の一体感は、相当な迫力を有する。
その反面、分離の悪いサウンドプロダクションのせいもあり、音符に埋め尽くされた音圧の壁による閉塞感が生まれ、聴いていると肩がこるような堅苦しさが評価を分けるポイント。一曲、一曲のアイデアは悪くないし、ギターも巧者。随所にスリリングなプレイをねじ込み聴き手を煽ってくる。それに、一辺倒にならぬように少なからず、多彩なアイデアも用いろうと工夫しているだけに、その魅力を伝えきれていないのが残念。またシンガーも、中低音域を駆使して迫力をだそうと、少々おどろおどろしい歌い方に終始しており、画一性に拍車を掛けているのも気にかかる点です。

しかし、これがUS産の裏番長スタイルのパワーメタルサウンドだし、シュラプネル謹製のソロになると俄然光りだす、あの方程式は健在と、マニアなら必ずや満足していただけるお約束が満載です。



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