09年発表の18枚目のスタジオ盤。 近年高品質の作品のリリースが続いている彼ららしく、この新譜も堂々の力作に仕上がっている。印象としては前作よりも前々作や“killing Ground"に近いように感じる。 曲名も含めてまるでMANOWARのような“Battalions Of Steel"、“Valley Of The Kings"は勇壮なナンバーだし、スピーディな“Demon Sweeney Todd"は本作のキラーチューンと呼べるかっこよさだ!中盤に似たテンポの曲が続くのでちょっと間延びした感はするが、メロディアスな“Voice"、へんてこなリフが耳にこびりつく“Hellcat"と後半も聴き所満載で余裕の合格点である。 前作の前半の突進力のイメージの強いファンには少々物足りないかも知れないが、聴き込めば本作の良さもきっと理解できると思う。むしろこっちの方が将来的に長く聴けそうな気がする。SAXON健在!
SAXONはダグ・スカーラット加入後の"UNLEASH THE BEAST"から復活の狼煙をあげたと思うのだが、特に"KILLING GROUND"以降の作品の充実ぶりは本当に素晴らしいものがある。ブリティッシュヘヴィメタルの雄というべき王道を行く作品が続く。 そんな彼らの新譜なので駄作であるはずも無く、今回も期待を裏切らない内容となっている。前作"THE INNER SANCTUM"があまりに素晴らしかったので、"INTO THE LABYRINTH"を1回聴いた段階では「今回もいいけど前作の方が良かったかな」とも思ってしまったけど2回、3回聴くごとに良さが解ってくる作品となっている。(KILLING GROUNDもそうでした) 全体の楽曲のイメージとしては、力強さもあるけど渋さもある大人のSAXON(もう彼らは十分大人ですが・・)といった感がある。Battalions Of Steel からValley Of The Kings の前半は疾走系有り、壮大なスケールの曲有りのアルバム一番の聴き所で前作・前々作にひけを取らない内容。Slow Lane Blues、Crime Of Passion あたりは少しダレるけど後半もバラード有り、ヘヴィナンバー有りの佳曲揃いで十分期待通りと言えるアルバムでした。 又、このアルバムでのダグ&ポールのギターは素晴らしい!この二人は改めて最高のリフメイカーだと確信した!
多くのリスナーを掴んだTHE INNER SANCTUMの次の作品。確かに前作ほどでは 無いかな?・・・と思ってたら、The Letter~Valley Of The Kingsの あまりの素晴らしさに俺の呟きは寝言と化した!彼らこそブリティッシュ・メタル! UNLEASH THE BEAST以降のアルバムはどれも名盤揃いで、このアルバムも 例外ではない! ジャケット絵も品格に満ちていて、実にカッコいいよね。よく見れば迷路書いてある。 ホントSAXONって、カッコイイ・・・満たされるわ・・・w
基本的には皆さんおっしゃるようになかなかの傑作だと思います。Dogs of war と Killing groundを足したような感じに聞こえました。Unleash the beast や The inner sunctumなどの大パワー、スーパードライブ感炸裂の大傑作アルバムと比べるとやや地味に聞こえますが、これからもっともっと聞き込んでいってこのアルバムのカラーを堪能していきたいと思います。ただ…、まだ3回しか聞いていないのですが…、どうもリズムセクションがやや弱いように感じました。ナイジェルのドラムはところどころやや息切れしているように聞こえるパートがあり、サクソン特有のドライブ感に身を委ねるって感覚がやや薄いように思います。で、それ以上に気になったのが、おそらくミキシングの問題だと思いますが、ニブスのベースがあまり聞こえない!他のバンドのCDを聞いた後にこれを聞くと、下がスカスカに聞こえました。ポールとダグのギターは相変わらず圧倒的なパフォーマンスで攻めて来るのに、ミキサーさん、このニブスの扱いは何? まあ使っているプレイヤーのセッティングでどうとでもなるのかもしれませんが、今のところちょっとのめり込めていません。 でも曲そのものは力作がそろっているようなので、これから聞こうという方は、小生のコメントより、他の皆さんのコメントを参考にしていただければ幸いです。 (なら書くな…って、すみません) まあ、好みの問題もあるでしょうから、言い張るつもりはないですが…