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THE ARCHAIC COURSE (1998年)
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THE ARCHAIC COURSE
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解説 - THE ARCHAIC COURSE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2006-11-05 23:00:00)

98年発表の3rd。

このバンドはヴァイキング、もしくはフォークメタルとカテゴライズされる事が多いですが、このアルバムを聴いてみた限りでは後期EMPERORの作風にも通ずる、プログレッシブでブラックの要素を含むドラマティックなメタルだと思います。

後期EMPERORと比べると激烈度は抑え目で、殆ど普通声とミディアムテンポで進行し、ブルータリティよりも展開やメロディ等をじっくりと聴かせる作風ですね。「AD NOCTUM」のような疾走感のある曲もかっこいいです。

…でも、このアルバムの目玉はSimenのヴォーカル。
私的には彼の貢献のお蔭で、このアルバムを名盤といってはばかりません。IhsahnやGarm同様、デス声と普通声を使うタイプですが普通声のほうが特に素晴らしい。地声が高いのか、かなり高いキーを出しても無理を感じさせず、なおかつ声量も減りません。

しかも声質が独特というか、ちょっとコブシ入ってる感じで一度はまると病みつきに(笑)。ARCTURUSの4thも同じくらいの頻度で彼の普通声が聴けますが、曲全体では同じくらい好きなんですけど、歌メロだけでいったら明らかにこっちの方が優れているように思います。っていうか、彼のコブシヴォーカルをより生かしたメロディなんですよね。これでもう少しヴォーカルが前に出てたら生涯のアルバム10選に入ったかも…。

デスヴォイスの方も最近のIhsahnに似た高貴さと野蛮さを兼ね備えた絶叫でかなり良いです。時折下から掬い上げるような迫力を醸し出していてかっこいい。しかし、これを聴くとDIMMU BORGIRって罪深いバンドだと思いますね…こんな素晴らしいVoにベースをやらせるなんて…。

ちなみに次作「Quintessense」も若干アグレッシブになってるとはいえ同路線ですが、普通声が減ってるため、どっちか片方を買うんだったらこっちがお勧めです。



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