2006年8月28日、EMI/Sanctuary Records(US)よりリリースされた14thアルバム。
コンセプトアルバムではないが、戦争や宗教に基づいたテーマが多く見られ、アートワークにもそれが反映されている。
全英4位、全米9位、世界各国で少なくとも10か国で1位を獲得し、34か国でトップ20入りを果たしており、日本ではオリコン11位を記録した。(Billboard 200のトップ10入りはキャリア初のことである)
アルバムに伴うツアー「A Matter of Life and Death Tour」では、アルバムの完全再現を行った。
Recorded:1 March – 4 May 2006 at Sarm West Studios, London
Producer:Kevin Shirley, Steve Harris
1. POOYAN ★★ (2006-09-01 01:07:00)
作品の雰囲気はXファクターやDANCE OF DEATHを思わせる所もありますが、また別物だと思います。。とにかく音作りといい、楽曲といいヘヴイでダークなのですがそのヘヴイさやダークさってのがいわゆるヘヴイメタルのそれとはもはや違うものなのでそれを求める人にとっては受け入れられないかもしれません。
個人的にはスティーブのBASSが久々に目立っている点と、ニコのドラミングが迫力満点な点は嬉しいです。ブルースも有り得ないほどのカリスマを発揮してます。
ただ、ギターの絡みは前作に比べると地味になった感じが多少・・・。特にヤニックの影が薄いなあって・・・。あと、ちょっとアレンジが前2作に比べると雑なとこが多少あるかなあ・・・。前作のパッシエンデールみたいな綿密なアレンジが今回はそれほどなされてない・・・。制作のスピードが速かったってエイドリアンも言ってたけど、そういうのも関係してるのかも。それでもライブで演奏されたらまた感じ方も変わるかもしれないけど。
とにかく今回は今までの作品以上に賛否両論が起こりそうな予感(すでに起こってるか。)。このページも荒らしとかでヒドイことにならなきゃいいですけど。
5. 5150 ★★ (2006-09-10 16:15:00)
個人的な意見として、ブルース復帰以降の最高傑作だと思う。私にとって前作「DANCE OF DEATH」は、短い曲はどれもメロディが彼らにしては凡庸、長い曲はメロディは悪くないものの、無意味とも思える長いインスト~たいした展開のないまま間延びしていく楽曲・・・。という印象だった。それでも何度も聴きこむうちにだんだん好きにはなっていった。
今作は初めてCDプレーヤーにいれた時から最高だと感じた。前作と違い、メロディが桁違いに良い。長い曲はMAIDEN節炸裂のかっこいい展開だし、反復するメロディも感動を徐々に盛り上げていく。全ての音が「意味のあるもの」としてそこにあると思う。よって70分以上あるアルバムで長い曲が多いが、全く苦痛を感じることもなく、最後まで聴ける。
個人個人で感じ方は違うと思うが、私は「FEAR OF THE DARK以前の高揚感・緊張感がやっと戻ってきた!」と勝手に思っている。実にIRON MAIDENらしいアルバムだ。
8. クーカイ ★★ (2006-09-12 22:02:00)
これを傑作と言わずして、どのような作品を傑作と言うのか。
聴きこまなければ理解できない作品では決してない。一聴して即座に魅力的なメロディの奔流に圧倒され、終わるとまた聴きたくなる。聴きこめば聴きこむほどさらに良くなってくる。
本作には過去のメイデンの全てが凝縮されているが、単にそれだけでなくそこからさらに一歩進んでいる。現在進行形で進化している。
正直、(ライヴ盤を除き)8作目以降は「非常に良いのだが、アルバムトータルとして7作目以前の作品群を超えていない」というふうに評価していた。それでも「他のバンドの作品より遥かに好き」だし、変わりつつある彼等に対し「仕方がない」との諦念にも似た感想を抱いていた。とはいえさすがに8作目と10作目は厳しかったが。
前作にしても、ギターにエッジが戻りツインリードが魅力的な楽曲がいくつかあったことは嬉しかったが、メロディの良く言えば「ラフ」「ライヴ感溢れる」点、つまり悪く言うと「単純」さは完全に改善されていないように思え、それが少し残念だった。
しかし、ここにきて本作のような作品が発表されるとは。
私が思うに、あえて似た作風の作品を挙げるとすると6作目が挙げられる。しかし、楽曲構成の複雑さ、にもかかわらずグイグイと聴き手を引っ張っていくメロディの魅力は6作目を凌ぐ。
いずれにせよ、1作目から7作目までの傑作群に比肩する、あるいはそれらを凌駕するのが本作である。重ねて言うが、疑いようもない傑作だ。
12. 10倍太陽拳 ★★ (2006-09-14 15:33:00)
いつもの美旋律ギターフレーズはないのが個人的に残念。
でもギターリフや曲構成は相変わらずメイデン節が出ています。
最近のメイデンの方向性を良く表してる作品だと思います。
あと今回はニコとブルースが目立ってますね。彼らあっての今作品です。
まだ聴き込んでないのでまた感想が変わるかもしれませんが。
18. ドクトル・メタル ★★ (2006-09-18 11:05:00)
好きなんですよねぇ~、こういう長尺ソングで最後にメインテーマに還っていくような展開のさせ方…(遠い目)。
何か旅にでも出てるような感覚…(バカ)。
また今作の長尺ソングはいちいちメインテーマの旋律が魅力的。
悶えるなぁ~。
あえて、注文つけるなら、
①や④のような勢い系の曲が「ACES HIGH」や「THE TROOPER」「THE EVIL THAT MEN DO」級なら100点でしたが。
いや、①④もいいんですけどね。
メイデン・レベルで見れば、過去の同系曲よりはちょいテンション落ちますので…。
このアルバムを評して、プログレッシブというキーワードがよく使われていますが、その言葉が持つイメージほど難しくありません。
身を任せていれば自然と悶絶できる、極上の悶絶メロディーが蠢いている…そんな傑作です。
19. しすか ★★ (2006-09-19 20:11:00)
確かにBrave~に近い雰囲気でてますね。マンネリになりそうでマンネリにならないところが、さすがメイデンです(笑)
24. メタルン ★★ (2006-09-24 19:41:00)
DVDが字幕なしといったこともあってか、国内盤を購入。(特にライナーや対訳に興味があったわけではないですが…)
かなりの頻度で聴いてます。
上の皆様方が既に言われてますが、ダークで大作中心、そこまで疲れる感じも受けませんでした。
どこを切ってもメイデン節炸裂ですかね。
ここまで大御所バンドになれば少し手を抜いてもよさそうなもんですが、100パーセント全快で楽曲に取り組む姿勢は本当にすばらしいですね。
まだまだやれるといった、貫禄を見せ付けてます。
今年のベストアルバム候補に入りそうです。