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解説 - 魅惑劇
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Recent 50 Comments



1. 中曽根栄作 ★★ (2005-02-22 02:49:00)

トータルで楽しめるNOVERAの1st。
メロスピありドラマソングありプログレ長尺あり。
購入当時ヘヴィローテーションした。
↓プログレは「その時代」の最も「先進的」な音楽「ではない」よ。しかもKINGCRIMSONはもう先進グループから外れている。20年以上も。




2. こねこ王子 ★★ (2007-12-30 00:41:00)

「魅惑劇」(1980年3月5日発表)
JAP'Sプログレの代表格として80年にデビュー。数多のプログレ系バンドで唯一と言って良いほどの商業的成功を収め、全盛期にはホール・クラスでのライブを可能とする存在にまでなった。元祖ビジュアル系とも言われ、地元関西では無数のフォロワーを生み出したことでも知られる。「魅惑劇」はそんな彼らのデビュー・アルバムである。
僕の見解ではNOVELAはプログレではない。キーボードを多様したシンフォニック・ハードロックに分類される音楽だと思う。
話は逸れるが、そもそも、プログレッシブ・ロックとは文字通り「その時代」の最も「先進的」な音楽を表現したものであり、本来はハードロックなどのような「様式」が存在する筈がないのである。この本質的な事実(音楽性の根幹ともなる)が世間では全く理解されていないと常々感じる。ドリーム・シアターなどを「プログレ・メタル」と呼ぶこと自体が誤りであり、変拍子を使ったり、曲構成に凝ることがプログレッシブ・ロックではないのである。
その点では、プログレ4大バンドの中で今も「真のプログレッシブ・ロック」と呼べるのはKING CRIMSONのみである。EL&Pにせよ、YESにせよ、PINK FLOYDにせよ、彼らの音楽性は全盛期のままで止まっており、単に自分達の模倣をしているに過ぎない。時代と共にその音楽性を大きく変遷させてきたKING CRIMSONのみがマニアから多大な評価を受け続けているのは当然なのである。
さて、肝心のNOVELAだが「魅惑劇」は彼らの全てが凝縮された名盤である。(音楽としての完成度は、第二期NOVELAが発表した「SANCTUARY」のほうが上であるとの評価は正しいと思うし、僕も賛同するが)オープニングこそユーロ・プログレ風であるが、ギターリフが入り「ILLUSION」が始まるといきなり単なるハードロックになる。しかし、このバンドは上手くない。五十嵐(ボーカル)の音程は不安定だし、(独特の声質でもあるので受け入れられない人もいるかもしれない)平山(ギター)のプレイもお世辞にも誉められたものではないし、僕はドラムはよく解らないのだが、秋田のプレイも聴く限りではドラムの音そのもが良くないと思う。(録音がどうこうではなく、叩けていないような気がする)そして「NIGHT WITH NO NAME」「UNBELIEVING WORDS」と「らしい」曲が続く。しかし、このアルバムはここからである。センスの良い永川のキーボードが光る名曲「LETTICIA」、ロッキンf誌のテープ・コンテストでグランプリに輝いた「THE BOYHOOD~THE CLIFF」は前半のメロトロンの音色が幻想的な佳曲。(但し後半の盛り上がり部分が盛り上がり切らない=メリハリが感じられないのは少し残念)ラストは名曲、かつ、永遠の代表作「LA SONGERIE」。14分弱の大作。第一期NOVELAのエッセンスを凝縮したような作品で曲の長さを全く感じさせない。曲はメロトロンの幻想的な音色により終幕を迎える。
ただ、時代に恵まれていなかったのも確かだと思う。「ジャパン・ヘヴィメタル・ファンタジー」などのフェス形式のライブにBOW WOW、LOUDNESS、子供ばんど(これもミスキャスト)と一緒のステージに上がった彼らは選曲面でよりハードロック寄りのアプローチをしていたようだ。(ベスト盤とカップリングされていた当時のライブDVDを見て感じた)
興味の有る方は今ならリマスター盤が、1,500円で入手可能なので一度聴いてみて下さい。ある意味、ジャパメタの延長で聴ける作品です。


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