この1stでもそのセンスは遺憾なく発揮されています。一聴しただけで冷たい質感と同時に鉛を 飲み込んだかのような重さが感じられます。不安感を煽る音のチョイスは見事。 叙情メロディが素晴らしい「THEN CAME THE LAST DAYS OF MAY」はアメリカン・ニュー・シネマ のような歌詞世界と鬱なアンサンブルが絶妙です。 かと思えば、「STAIRWAY TO THE STARS」のようにキャッチーな曲もあったりしてデビューの 時点でいわゆるBOCをBOC足らしめる主要項目は出揃ってますね。 しかも本作を含む初期の作品は攻撃的なリフの頻度も高く、この時代しか認めないというファンも 多数存在します。彼らの魅力はそれだけじゃないんだけどなぁ。