04年発表の通算6枚目。 前作を聴いた時も感じたのだが、ひょっとしてこのバンド、DIOを狙っているんじゃないかと思う。ジャケットなんかは何となくDIOの“THE LAST IN LINE"の雰囲気に近いし、収録曲には“Egyptica"なんて“Egypt(The Chains Are On)"を想起させる曲まである。 で、結果どうよ?って事になる訳だが、前作よりは確実に成長し「いい作品」に仕上がっている。曲単位で聴くと“Avalon"、“Awakening"、The Flame Will Never Die"辺りがいい出来だ! このバンドの良いところはやはりVoの上手さと印象的なメロディの曲を作れる事。今回グッと正統派様式美サウンドにさらに近づき嬉しい限りである。あとは似たような曲調と曲の長さが全体を通して聴いた時、欠点として浮かび上がってくるので、もっと全体的にアクセントをつけていければ、とんでもない名盤を生み出す可能性がある。 04年の必聴作品になって欲しい、って感じです。
楽曲の充実度では過去最高だと思う。 今作では疾走曲は勿論、2,AGAINST THE WORLD 8,THE FLAME WILL NEVER DIEといったスローだがメロディアスな曲の印象が過去のそういった曲より大分良かったのでアルバムとしてより魅力的になった。 疾走曲も増えたのも単純に嬉しい。メロディの質も高い。 「AWAKENING」の曲構成も○。スロー~ミドルのヴァース、疾走するブリッジ、スローで勇壮に聴かせるコーラスと格好良い。コーラス・メロディも素晴らしい。 ドラムも相変わらず手数が多くて俺好み。4thのタイトル曲で気になった左右のバスドラの蹴る(叩く?)力の違いも解消されている。 賛否ある5,EGYPTICAも俺はアクセントという感じではないが良い出来だし、別にアルバムの流れを壊しているようには思わなかった。それよりむしろ③~④への流れのほうが気になった。なんか合わない感じがする。④のイントロは独特な感じだから。 プロダクションは前作の方が上。別に今回のプロダクションが悪いわけではないが前作のはかなり良い出来だったから。ドラムなんかはやはり前作の音の方が好きだ。 先にも言ったが楽曲の充実度は過去最高。最後まで聴かせるかなり良いアルバムだ。
プロダクションにまだ「?」な部分も見られますが、ジョニー・リンドクヴィストのパワフル・ヴォイスといい楽曲がカヴァーしています。脱クサメロで正当派路線をとったのは正解だと思います。「Avalon」のようなキャッチーなスピードチューンもいいですが、「Against The World」「The Flame Will Never Die」などのミディアム~スローナンバーも説得力を持っており、力強いHM作品に仕上がっています。