色々なプロデューサー、ミュージシャンを使いこなし、ある意味実験的に作られた本作。一般的に評判はよろしくない。取りあえずフィルとの共演「OUT IN THE FIELDS」が収録されていることで威厳は保たれているのか? しかし、本作の聴き所はやっぱりゲーリーの楽曲をグレン・ヒューズが唄ってる「NOTHING TO LOSE」、「ALL MESSED UP」等でしょう。案の定、あっという間にけんか別れしましたが(笑)、恐らくもう二度と組むことは考えられない彼らなので、貴重な音源になること間違い無し。ただ、アルバム全体を考えるとやっぱり煮え切らない部分が多いかな?
前作、前々作が非常に愛聴盤だったため、発表当時は「あれれ?」という感じでした。Run for Coverにしても、Out in the Fieldsにしてもハードロックのフォームの中では未完成でチープな表現なような気がして。当時はガキでしたからフィルもグレンもムーディすぎたのね。今聴くと当時注目しなかった楽曲を中心に味わい深い作品だったりする。
ブルージーなロックナンバー『Reach For The Sky』、メロディアスハードロックの『Out Of My System』、 『Nothing To Lose』。 軽快なロックナンバー『All Messed Up』、名曲『Out In The Fields』・『Run For Cover』。 癒される『Once In A Lifetime』、『Listen To Your Heartbeat』、『Still In Love With You』。 初期のヘヴィーサウンドの物足りなさは痛切に感じるが、楽曲のクオリティーは高いと思う。
このアルバムなにかと評判の良くない作品ですが、なんで?? 名曲「OUT IN THE FIELDS」はもちろんとして「RUN FOR COVER」「ALL MESSED UP」「ONCE INA LIFETIME」などは間違いなくかこいいし、個人的にゲイリーのバラードの中でもトップクラスの「LISTEN TO YOUR HEARTBEAT」もある。 確かに曲によって演奏メンバーがまちまちだがそんなことお構いなし!!フィル・ライノットやグレンヒューズが参加してるだけでも凄いことだし。良いものは良いんです。
買う前に、「散漫な凡作」という評価を先に聞いていたために、あまり聴かなくなってしまったアルバムでした。 最初に聴いた時、名曲と評判の「OUT IN THE FIELDS」も、サビが煮え切らないと言うか、気合が足りなく感じられたせいもあります。 しばらく時間を置いて聴き直したら、それはもう名曲ぞろいで、素晴らしい作品でした。散漫と言うより、多彩で懐の広いアルバムと捉えたいです。
シーケンサー、シモンズドラムスなどモダンテクノロジーを導入しているが、なかなか良い曲が揃っていて、特にゲイリーとフィルライノットがデュエットした「OUT IN THE FIELDS 」はこのアルバムの中でとびぬけて素晴らしい名曲。 「MILITARY MAN」はフィルライノットがヴォーカルのTHIN LIZZYっぽい曲。 できれば「OUT IN THE FIELDS 」以外は全曲グレンヒューズに歌ってほしかった。 リメイクした「EMPTY ROOMS」はソロが短かくカットされていてイマイチの出来。 評価は低いみたいだけど今となっては、このアルバムの実験的なモダンテクノロジー導入はゲイリーの次へのステップだったと思えばなっとくできる内容ではある。
このアルバムの評価が一般的に低いなんて知りませんでした。OUT IN THE FIELDSは確かBURRN!で年間ベストチューンに選ばれていたような記憶がありますが。(記憶違いだったらごめんなさい。)VANDENBERGと曲名がかぶってるなあなんてことを思いながら当時は聞いてました。そして最近CD買いなおしてまた聞いてます。いい曲いっぱいあるし、なんで評価が低いんでしょう。
泣きのギターが控えめでメロディアスすぎるせいか(そこがいいんだけど)評価が低いらしい作品。 RUN FOR COVERはちょっとストレートすぎる感じがするけどよく聴くし、EMPTY ROOMSもこちらの再録バージョンの方が思い入れがある。 リマスター盤にはMURDER IN THE SKIESのライブバージョンが入っていて、この曲のカッコよさに惹かれてアルバムを購入したぐらいです。 名作にはなりきれていないアルバムですが、メロディアスな楽曲揃いで聴きやすいので隠れファンは多いと思いますよ。
なぜ今までこの作品を買おうとしなかったのだろうか...Garyの作品でもポップさが光る今作。ハードさとメロディアスなところの融合という意味では少々パンチが足りませんが、純粋なGaryのメロディを楽しむ作品と考えると印象が変わると思います。僕はOut in the Fields"のPVを見てGaryにハマったのでそういう意味でも個人的には大切な作品です。